- 手に汗握る
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- 怖い
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- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
コメディアン志望の一青年の偏執狂的な売名作戦を描く風刺喜劇。製作はアーノン・ミルチャン。エグゼキュティヴ・プロデューサーはロバート・グリーンハット。監督は「レイジング・ブル」(80)のマーティン・スコセッシ。『ニューズウィーク』の映画批評家だったポール・D・ジンマーマンが脚本を執筆。撮影はフレッド・シュラー、音楽はロビー・ロバートソン、編集はスコセッシとの長年のコンビであるセルマ・スクーンメイカーが担当。出演はロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット、サンドラ・バーンハート、シェリー・ハックなど。日本版字幕は戸田奈津子。テクニカラー、ビスタサイズ。1983年作品。
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「キング・オブ・コメディ」のストーリー
TVのトーク・ショーの人気者ジェリー・ラングフォード(ジェリー・ルイス)が、収録を終えて劇場の楽屋口から出てくると、外はファンでいっぱい。ジェリーに熱狂的なファンの1人、マーシャ(サンドラ・バーンハート)が抱きつき、ぶ厚い唇を押しつける。彼女をふりほどいてリムジンに乗り込んだジェリーの後から、ルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)も一緒に乗り込む。ルパートは自己紹介し「自分もジェリーのようなコメディアンになりたい」と話しかける。内心うんざりしながら、ジェリーはオフィスに電話してくれと言う。そんなジェリーの心情をまるで察しないルパートは、家へもどると、人気コメディアンになった自分を夢想する。とあるバーで、黒人の女バーテンダーのリタ(ダイアン・アボット)に話しかけるルパート。彼女は高校の同級生で、ルパートにとって憧れの存在だった。レストランに誘い、週末に友人ジェリーの別荘に行こうと言う。翌日、ルパートはジェリーのオフィスに電話するが、会議中ということで取り次いでもらえない。直接、オフィスに行き受付係と交渉し、やっと秘書のキャシー(シェリー・ハック)に会うことができた。キャシーに「漫談のテープを聞かせてもらえたら」と言われ、喜んで出てきたルパートにマーシャが喰ってかかる。しかし、ルパートは逃げるように歩き去る。ジェリーはデモ・テープを作って、キャシーに手渡す。翌日、キャシーからパンチが足りないと言われて、ルパートは反論、直接ジェリーに会おうとしてオフィスに入り込み、つまみ出される。週末、ルパートはリタをつれてジェリーの別荘へ行き、彼から「連絡してくれと言ったのは、追い払いたかったからだ」と聞き、耳を疑うルパート。ついに彼はマーシャと共同で、ジェリーを白昼、道路上から誘拐。オフィスに電話して、ジェリーの安全のためにルパートを今夜のTVに出せと脅迫する。TV局ではFBI、ジェリーの弁護士、局長らが会議を開くが名案はない。そのうちにルパートが現われた。代わりの司会者トニー・ランドール(本人)が、ルパート・パプキンを紹介し、ルパートは15分ほど漫談をしゃべった。終わるとFBIの捜査員とともにジェリーを隠しているマーシャの家へ行く。途中で、リタのいるバーに入り、そこのTVで自分の晴れ姿を見る。その頃、ジェリーはやっと自由になり、TV局へ急ぐ。ルパートは懲役6年を求刑された。服役中に回想録『一夜だけの王様』を執筆、この本はベストセラーになる。2年9カ月後に釈放されたルパートはTVに出演。ついに、彼は本物の喜劇の王様になった。(松竹富士配給*1時間49分)
「キング・オブ・コメディ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1983 |
公開年月日 | 1984年5月19日 |
上映時間 | 109分 |
製作会社 | アーノン・ミルチャン・プロ作品 |
配給 | 松竹富士 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |
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