栄光の座

えいこうのざ
上映日
1969年4月5日

製作国
アメリカ

ジャンル
戦争

ここが見どころ

モーリス・L・ウェストの同名小説を、「慕情」のジョン・パトリックと「暴力のメロディー」のジェームズ・ケナウェイが脚色、「さらばベルリンの灯」のマイケル・アンダーソンが監督したローマ法王を主人公にした物語。撮影は「さらばベルリンの灯」のアーウィン・ヒリアー、音楽は「バージニア・ウルフなんかこわくない」のアレックス・ノースが担当した。出演は「25時」のアンソニー・クイン、「オセロ」のローレンス・オリヴィエ、「しのび逢い」のオスカー・ウェルナー、「グリーン・ベレー」のデイヴィッド・ジャンセンほか。製作は「戦争プロフェショナル」のジョージ・イングランド。

「栄光の座」のストーリー

シベリア平原の強制労働キャンプ。政治犯として20年も囚われの身であったキリル(アンソニー・クイン)は、ソ連首相カメネフ(ローレンス・オリヴィエ)から釈放された。2人はかつて信仰をめぐって対立していたが今では深い理解と尊敬の念が芽生えていた。しかしながらカメネフがキリルを釈放したのは、もっと深い政治的な計算が働いていた。原因は中国だった。中国はひどい飢饉に悩まされ、首席ペングは隣接の穀倉地帯、ビルマ、タイ、北ベトナムなどへの侵入を決意していた。これに対し、ソ連もアメリカも戦時体制をしいた。いま中国の企てを阻止しなければ世界平和は壊れる。そこでカメネフは、8億の心を握るローマ法王庁に目をつけ、ウクライナ生まれの誠実な男キリルをローマに送り込もうと考え釈放を以て、法王庁と取り引きしたのだ。キリルはかつてルフォフ大司教をしていた男。彼を迎えにテルモンド(オスカー・ウェルナー)が来た。テルモンドは長年東洋で聖職についていたが、その言動が同僚の間で問題になり、司教委員会の訊問を受けることになっていた。だがキリルは、ローマに着いてからも、テルモンドと親交を結び、第一の相談相手にしていた。その頃、法王他界の悲報がもたらされた。新しい法王を選ぶため、何度も投票が繰り返されたが、容易には決定しない。漁夫ペトロの靴をはく人を見つけ出すことは至難のわざだ。その時バチカンの国務長官リナルディ枢機卿(ヴィットリオ・デ・シーカ)はキリルの謙虚さと勇気にうたれ、彼を推せんし、ほかの枢機卿もつぎつぎに同意した。そしてキリル一世が誕生。イタリア人でない法王は400年ぶりのことだった。彼は世界の平和を保つため、カメネフと一緒に中国にペング首席との会談を承知した。ペングは、中国を餓死に追いこもうとする米ソの封じ込み作戦を痛烈に避難し、法王が中国のために何が出来るかと批判した。会談から帰ったキリルはテルモンドの心臓発作にあい、唯一の相談相手を失った。テルモンドは査問会にかけられ進歩的な言動をつつしむようにと、いわれていたが、キリルだけは彼を高く買っていたのだ。やがてキリルは枢機卿たちに考えぬいた重大決意を語った。それはバチカンが持つ、すべての財産を地上の飢えた人々の救済にあて、世界平和に尽力することであった。これは三者会談で約束した中国のペングへの回答でもあった。

「栄光の座」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「栄光の座」のスペック

基本情報
ジャンル 戦争
製作国 アメリカ
製作年 1968
公開年月日 1969年4月5日
製作会社 ジョージ・イングランド・プロ
配給 MGM
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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映画専門家レビュー

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ダン・バトラー(1954)

山猫は眠らない2 狙撃手の掟

「プラトーン」「メジャーリーグ」のトム・ベレンジャーが伝説のスナイパー、トーマス・ベケットを演じる「山猫は眠らない」の続篇。監督はシャープで重厚なアクションシーンには定評のあるクレイグ・R・バクスレー。製作総指揮は「カットスロート・ハイウェイ」「ヴァンパイア・ハンター」監督としても知られているJ・S・カードネ。また製作のキャロル・コッテンブルックは公私共にカードネのパートナーである。もう一人の製作者は「トゥルー・ブルー」「D.N.A」のスコット・アイビンダー。前作に引き続き音楽を担当するのが「沈黙の戦艦」「D.N.A」のゲイリー・チャン。脚本はハリウッドの新鋭ライターチームのロン・ミタ&ジム・マックレインで、アクション大作「S.W.A.T」でも共同脚本を手掛けている。

ザ・ファン

人気野球選手への過剰な思い入れのあまり、次々と異常な行動を重ねていく男の犯罪を描いたサイコ・スリラー。売れっ子サスペンス作家、ピーター・エイブラハムズ初の映画化で、彼の同名長編小説(邦訳・早川書房)を、米NBCの人気TVドラマシリース『チアーズ』のフォフ・サットンが脚色。監督には「クリムゾン・タイド」のトニー・スコットがあたり、撮影のダリウス・ウォルスキー、音楽のハンス・ジマーも同作に続いての参加。製作は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のウェンディ・ファイナーマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはビル・アンガー、ジェームズ・W・スコッチドポール、バリー・M・オズボーンの共同。美術はアイダ・ランダム、編集はクリスチャン・ワグナーとクレール・シンプソンの共同。服装の変化が犯人の心理の移り変わりを表しているという衣裳デザインは、「カジノ」に続いてデ・ニーロの衣裳を担当するリタ・ライアックと、ダニエル・オルランディ。また、連続出場の世界記録を達成した大リーガーのカル・リプケン・ジュニアがテクニカル・アドバイザーを務めたほか、95年までフィリーズで活躍したジョン・クラックが5番打者役で出場しているのをはじめ、プロ選手が多数出演しているのも話題に。主演は「カジノ」「ヒート」のロバート・デ・ニーロと「マネートレイン」のウェズリー・スナイプス。共演は「ボーイズ・ライフ」に続いてデ・ニーロと共演となるエレン・バーキン、「3人のエンジェル」のジョン・レグイザモ、「ユージュアル・サスペクツ」のベニチオ・デル・トロほか。
ニック・チョン(1964)

インビジブル・スパイ

潜入捜査を描く香港のTVドラマ『使徒行者』のスピンオフシリーズ第2弾。警部チェンと警視イップは、世界中の警察にスパイを送り込むテロ組織を追うジャーナリストを保護。捜査に乗り出したところ、警視ジェンが潜入捜査官だったチェンを疑い捜査権を奪う。『使徒行者』スピンオフシリーズ第1弾である「ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官」から続きジャズ・ブーン監督のもと、ルイス・クー、ニック・チョン、フランシス・ンらが集う。「インファナル・アフェア」シリーズを手がけたアンドリュー・ラウ監督がプロデューサーを、「ゴールデン・ジョブ」のチン・ガーロウがアクション監督を務めた。特集『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映。

ハード・ナイト

「ダイ・ハード2」のレニー・ハーリン監督が放つバイオレンス・アクション。クリスマス・イブの香港。謎の武装グループが遺体検死中の監察医を襲撃。外部と遮断された密閉空間の中、不可解な要求を突きつけられた監察医たちは、危険な心理戦を仕掛けていくが……。出演は「激戦 ハート・オブ・ファイト」のニック・チョン、『霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~』のヤン・ズー、「若葉のころ」のリッチー・レン。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。