加藤ローサ カトウローサ

  • 出身地:神奈川県横浜市生まれ、鹿児島県鹿児島市育ち
  • 生年月日:1985/06/22

略歴 / Brief history

イタリア人の父親と日本人の母親を持つハーフ。神奈川県横浜市で生まれ、5歳までイタリアのナポリで暮らしたのち、鹿児島県鹿児島市で育った。県立鹿児島西高校1年の頃に、モデルとして芸能活動を開始。高校卒業と同時に上京し、2004年、リクルート『ゼクシィ』のCMで注目を浴びる。同年4月よりNHK教育『イタリア語会話』に生徒役として出演したほか、フジテレビ『めざましテレビ』では“早耳トレンドNO.1”コーナーでリポーターをつとめた。05年、源孝志監督「tokyo tower」で、松本潤の恋人・由利役で女優デビュー。記憶喪失の少女を演じた丹野雅仁監督「イツカ波ノ彼方ニ」05などを経て、06年は加藤にとっての映画イヤーとなった。ソルトレーク五輪に出場したカーリング女子日本代表チームがモデルの佐藤祐市監督「シムソンズ」に主演。撮影前に特訓を積み、お調子者だが憎めない主将を好演した。美少女サーファーに扮した「キャッチ・ア・ウェーブ」や、伊坂幸太郎原作の「陽気なギャングが地球を回す」、恩田陸原作の「夜のピクニック」と人気作家の原作ものに続き、11年間眠り続ける姉と12歳の妹との束の間の交流を描いたウスイヒロシ監督「いちばんきれいな水」では、心は無邪気な8歳の頃のままの姉という難役を伸びやかに演じ、精神年齢が逆転してしまった妹役の菅野莉央と抜群の相性を見せた。その後も、主人公の恋人のフィギュアスケートのコーチを愛らしく演じた「スマイル・聖夜の奇跡」07、心ならずもデスメタルバンドのボーカルとなった青年の苦悩を倍増させる憧れの女性役で名コメディエンヌぶりを見せた「デトロイト・メタル・シティ」08などで、単なる相手役に留まらぬ個性を覗かせ、長澤雅彦監督「天国はまだ遠く」08では、自殺志願者という陰のあるヒロイン役にも挑んだ。ドラマも、合宿の末に見事なチアダンスを披露したフジテレビ『ダンドリ。/Dance☆Drill』06で連ドラ初レギュラー出演後、同局『役者魂!』06、『CHANGE』08、テレビ朝日『女帝』07、日本テレビ『プロゴルファー花』10、TBS『冬のサクラ』11などコンスタントに出演。バラエティ番組や数々のCMでも活躍する中、11年6月にサッカー日本代表の松井大輔との結婚を発表した。

加藤ローサの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • こんにちは、母さん

    制作年: 2023
    「男はつらいよ」シリーズをはじめ、時代の変遷と人びとの暮らしを見つめ続けてきた山田洋次監督の91歳にして90本目の劇映画。墨田川のほとりで、スカイツリーを見上げる東京下町を舞台に、現代の令和を生きる「母と息子」の新たな物語を心情豊かに描き出す。主演を務めるのは、1972年公開の「男はつらいよ 柴又慕情」をはじめ、「母べえ」(08)「おとうと」(10)「母と暮せば」(08)など、約50年間にわたって山田洋次作品に出演してきた吉永小百合。下町に暮らす母・福江を演じ、映画出演123本目にして、山田洋次の『母』3部作の集大成となった。その息子・昭夫を演じるのはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』の好演が記憶に新しい大泉洋。山田洋次と吉永小百合と初タッグを組んだ。原作は劇作家・永井愛(二兎社)が手掛けた同名の舞台作品。変わりゆく都会の片隅で、中間管理職の悲哀、シニアの淡い恋、地域とホームレスの問題、若者の生きがいの問題など、今日的なテーマを織り込みながら、それでも変わらぬ思い合う人びとの心を描く、おかしくも切ない人情喜劇。
  • 凪の島

    制作年: 2022
    「喜劇 愛妻物語」などに出演、音楽ユニット『Foorin』のメンバーとして活動した新津ちせ主演の人間ドラマ。両親が離婚し、祖母が医師を務める山口県の瀬戸内にある島に来た凪は、島の住人と交流するうちに笑顔を取り戻していくが、父が突然現れ……。監督は、山口県下松市市制75周年記念映画「恋」(2014)など山口県を舞台にした作品も多い長澤雅彦。山口県下松市を中心に周南市、柳井市で撮影され、心に傷を負った少女の成長を描く。共演は、「劇場霊」の島崎遥香、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の結木滉星ほか。
  • ガール(2011)

    制作年: 2011
    30歳を目前に控え焦りを募らせたり、扱いづらい年下の男性部下を最近持ったり、突然新入社員に恋をしたり、あるいはシングルマザーになり仕事に復帰したりと、それぞれに境遇は違うものの自分らしく生きようと懸命にがんばっている30代前後の女性4人の姿を描く。2006年に刊行されて以来女性たちの共感を集め、発行部数30万部を超えた奥田英朗のベストセラー短編集『ガール』を、「60歳のラブレター」「神様のカルテ」の深川栄洋監督が映画化。「うさぎドロップ」の香里奈、「モテキ」の麻生久美子、「死刑台のエレベーター」の吉瀬美智子、「大奥」の板谷由夏が、“ガール”“女子”とは言いづらくなってくる年代の等身大の女性を演じる。
  • パーフェクト・ブルー(2010)

    制作年: 2010
    高校球児の殺人事件と製薬会社の不祥事が交錯する社会派ヒューマンミステリー。宮部みゆきの長編デビュー小説を基に「Blood ブラッド」の下山天が監督。出演は「天国はまだ続く」の加藤ローサ、「ひゃくはち」の中村蒼、「シュアリー・サムデイ」の津田寛治、「劔岳 点の記」の小市慢太郎、「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」の甲本雅裕など。
  • BUNGO 日本文学シネマ「富美子の足」

    制作年: 2010
    妾と彼女の足に欲情する老人との奇妙の関係を描いた谷崎潤一郎の短編の映像化。監督は「君に届け」「猿ロック THE MOVIE」などで助監督を担当した橋本光二郎。出演は加藤ローサ、寺田農、夕輝壽太。日本を代表する文豪たちの短編小説を映像化したTVドラマシリーズ「BUNGO-日本文学シネマ-」の1作。劇場用に編集されたディレクターズカット版。
  • 天国はまだ遠く

    制作年: 2008
    瀬尾まいこの同名小説を「夜のピクニック」の長澤雅彦監督が映画化。都会生活に疲れ、自殺目的で人里離れた土地を訪れた女性が、民宿を営む男との交流を通じて再生する姿を温かなタッチで綴る。主演は「デトロイト・メタル・シティ」の加藤ローサと、「ガキンチョ★ROCK」にも出演したお笑い芸人“チュートリアル”の徳井義実。