安田顕 ヤスダケン

  • 出身地:北海道室蘭市
  • 生年月日:1973/12/08

略歴 / Brief history

北海道室蘭市の生まれ。北海学園大学経営学部在学中に演劇研究会の先輩・森崎博之の紹介で、鈴井貴之主宰の劇団“OOPARTS”に参加。鈴井が代表をつとめる芸能事務所“CREATIVE OFFICE CUE”に所属して、タレント活動を始める。1996年、演劇研究会の仲間だった大泉洋、戸次重幸らと演劇ユニット“TEAM NACKS”を結成し、大学卒業後の98年には大泉がレギュラーをつとめる北海道テレビのバラエティ『水曜どうでしょう』に、同局のマスコット“onちゃん”のスーツアクターとして出演、見た目に似合わぬ三枚目ぶりが話題となる。2002年、鈴井が初監督した「man-hole」で映画初主演。三輪明日美演じる女子高生と“夢のマンホール”を探す生真面目な巡査役で印象を残し、その後も、鈴井監督の「river」03、「銀のエンゼル」04や、前田哲監督「パコダテ人」02などに出演する。『水曜どうでしょう』のDVD化などを機に全国的に知名度が上がり、TEAM NACKS初の東京公演『LOOSER』04、全国11都市公演『COMPOSER』05も成功させる。先んじて俳優として東京進出した大泉に続き、06年のNHK『次郎長背負い富士』に吉良の仁吉役、大河ドラマ『功名が辻』に宇喜多秀家役で出演。日本テレビ『ハケンの品格』07の如才ない派遣会社の営業マン・一ツ木慎也役、同局『ホタルノヒカリ』07・10の同趣のキャラクターの経理部次長・二ツ木昭司役、NHK連続テレビ小説『瞳』08の面倒見のいい築地のかつおぶし問屋の息子・勇蔵役などで好評を博す。映画は、野口照夫監督「たとえ世界が終わっても」07で、自殺志願のヒロインと偽装結婚をする余命わずかなカメラマンに扮するほか、福田雄一監督「大洗にも星はふるなり」09では、海の家のマドンナとの想い出を語るバイト青年たちを次々に論破する離婚訴訟専門の弁護士を好演する。09年の北海道テレビ制作の単発ドラマ『ミエルヒ』ではドラマ初主演もつとめ、挫折して故郷に帰る報道カメラマンの心の機微を巧みに演じた。ドラマはほかに、TBS『エジソンの母』08、『SPEC/警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿』10、テレビ朝日『コールセンターの恋人』09、フジテレビ『アリアドネの弾丸』11、NHK『塚原卜伝』11など。舞台に『獏のゆりかご』06、『琉球ロマネスク・テンペスト』11などがある。

安田顕の関連作品 / Related Work

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  • 朽ちないサクラ

    制作年: 2024
    『孤狼の血』シリーズを手がけた作家・柚月裕子による警察ミステリー小説を映画化。県警広報職員の森口泉が、記者だった親友の変死事件に臨んで自らを責め、独自に真相を追う姿を描く。監督は、『あぶない刑事』シリーズや『夜逃げ屋本舗』シリーズなどの原隆仁監督を父に持ち、「帰ってきた あぶない刑事」の監督に抜擢された原廣利。主人公の泉を「52ヘルツのクジラたち」の杉咲花、警察学校の同期の磯川俊一を『美しい彼』の萩原利久、県警捜査一課の梶山浩介を「福田村事件」の豊原功補、泉の上司で元公安の富樫俊幸を「私はいったい、何と闘っているのか」の安田顕が演じる。
  • 無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語

      制作年: 2024
      2006年に北海道根室市でおもちゃ屋を営むサムソン宮本を中心に結成されたプロレス団体・新根室プロレスを追ったドキュメンタリー。難病・平滑筋肉腫を抱えながらプロレス団体を率い町興しに奮闘するサムソン宮本の姿や、仲間や家族との絆を捉える。2021年12月に北海道文化放送で放送され、第59回(2021年度)ギャラクシー賞奨励賞、2022年日本民間放送連盟賞テレビエンターテインメント部門優秀賞を受賞したTVドキュメンタリー番組に、新たな取材を加え、ナレーターに演劇ユニット『TEAM NACS』のメンバーである俳優・安田顕を迎えて映画化。監督は、北海道文化放送のドキュメンタリー番組『大黒座ベイ・ブルース ~創業100年、人生を映す~』で2019年メディア・アンビシャス大賞のアンビシャス賞に輝いた湊寛。
    • アントニオ猪木をさがして

      制作年: 2023
      2022年に逝去したプロレスラー、アントニオ猪木のドキュメンタリー。猪木が設立した新日本プロレス創立50周年記念企画として製作され、彼に影響を受けた人物が語るドキュメンタリー、ファン視点のドラマ、貴重なアーカイブ映像で、猪木の真の姿に迫る。監督は、「アクターズ・ショート・フィルム2」プロデューサーの和田圭介、「高野豆腐店の春」の三原光尋。
    • シン・仮面ライダー

      制作年: 2023
      1971年の放送開始から50周年を迎えた2021年、新たに劇場映画として製作が発表された「仮面ライダー」。『エヴァンゲリオン』シリーズ、「シン・ゴジラ」の庵野秀明が新たな解釈で監督・脚本を担う。原作・石ノ森章太郎、出演は、池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來、西野七瀬、手塚とおる、塚本晋也、松尾スズキほか。
    • ラーゲリより愛を込めて

      制作年: 2022
      辺見じゅんのノンフィクション『収容所から来た遺書』を二宮和也主演で映画化。第二次世界大戦終結後、シベリアの強制収容所(=ラーゲリ)に抑留され、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、生きることを諦めず、仲間たちを励まし続けた山本幡男の半生を描く。共演は「大河への道」の北川景子、「流浪の月」の松坂桃李、「桜のような僕の恋人」の中島健人。監督は「とんび」の瀬々敬久。
    • バッドガイズ

      制作年: 2022
      「ボス・ベイビー」などのヒット作を送り出してきたユニバーサル・スタジオ×ドリームワークス・アニメーションによるアニメ。お尋ね者の5人組怪盗団バッドガイズは、伝説のお宝を狙うが失敗。逮捕されたバッドガイズをグッドガイズに変える実験が行われる。監督は、「ボス・ベイビー」と同時上映された短編アニメ「ビルビー」を手がけたピエール・ペリフェル。日本語吹替版では、バッドガイズのリーダーで天才的なスリのウルフ役の歌舞伎俳優・尾上松也をはじめ、「私はいったい、何と闘っているのか」の安田顕、アイドルグループ『A.B.C-Z』の河合郁人、お笑いコンビ『チョコレートプラネット』の長田庄平、俳優・タレントのファーストサマーウイカがバッドガイズのメンバーたちの声を担当する。