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樹木希林の関連作品 / Related Work
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“樹木希林”を生きる
2018年、75歳で亡くなった女優・樹木希林に1年間長期密着したNHKのドキュメンタリー番組に、多数の未公開映像を加えた劇場版。全身をがんに冒されながらも淡々と日々を過ごし、4本の映画撮影に参加。そこから、様々な樹木希林の姿が見えてくる。語り、撮影、監督を『いとの森の家』の木寺一孝が担当している。91点- 重厚感のある
- かっこいい
- 考えさせられる
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命みじかし、恋せよ乙女(2019)
樹木希林の世界デビュー作にして遺作となったドイツ映画。酒に溺れ、仕事も家族も失い、ミュンヘンで孤独に暮らすカール。その前に、亡き父と親交があったと語る日本人女性ユウが現れる。 2人は距離を縮めるが、ある日ユウはカールの前から姿を消してしまう。ユウを探しに日本へやって来たカールは、ユウの祖母に出会うが……。出演は「愛の臨界」などで活躍するドイツ人俳優ゴロ・オイラー、国際的に活躍する日本人ダンサーの入月絢。監督・脚本を担当したのは「フクシマ・モナムール」のドーリス・デリエ。 -
エリカ38
故・樹木希林が企画、実際の事件をモチーフに、60歳を過ぎていながら38歳と偽り大金を詐取した女を通し、女の本性を炙り出した人間ドラマ。聡子は投資詐欺をはたらく愛人・平澤の裏切りを知り彼と手を切り、自らの話術と色香で大金を巻き上げて豪遊する。エリカと名乗り欲望のままに生きる聡子を浅田美代子が、ドラマ『時間ですよ』での共演以来浅田と長年親しくしてきた樹木希林が聡子の母親を演じる。監督は、第40回モントリオール世界映画祭ワールド・ドキュメンタリー部門最優秀作品賞、2017年日本映画批評家大賞ドキュメンタリー賞に輝いた「健さん」を手がけた日比遊一。第11回沖縄国際映画祭特別招待作品。41点- 怖い
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居酒屋ばぁば
2017年1月の公開から大ヒットを記録した東海テレビ製作のドキュメンタリー映画「人生フルーツ」のナレーションをつとめた樹木希林と、主人公である津端英子が居酒屋で語り合うさまをカメラに収めたドキュメンタリー。 -
日日是好日(にちにちこれこうじつ)
森下典子の人気エッセイを「光」の大森立嗣監督が、黒木華主演で映画化。20歳の大学生・典子は、突然母親から茶道を勧められる。戸惑いながらも従姉妹の美智子と共に、タダモノではないとうわさの茶道教室の先生・武田のおばさんの指導を受けることになるが……。共演は「万引き家族」の樹木希林、「あやしい彼女」の多部未華子、「海を駆ける」の鶴田真由、「ばぁちゃんロード」の鶴見辰吾。撮影を「リバーズ・エッジ」の槇憲治、音楽を「羊と鋼の森」の世武裕子が務める。90点 -
万引き家族
「三度目の殺人」の是枝裕和監督長編14作目。東京の下町で、犯罪で生計を立てている貧しい一家。ある日、父・治と息子・祥太は万引きの帰り道、凍えている幼い女の子を見つけ、連れて帰る。体じゅうの傷から境遇を察した妻・信代は、家族として受け入れる。出演は、「美しい星」のリリー・フランキー、「DESTINY 鎌倉ものがたり」の安藤サクラ、「ちはやふる」シリーズの松岡茉優、「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の池松壮亮、「64 ロクヨン」前後編の緒方直人、「ちょっと今から仕事やめてくる」の森口瑤子、「あゝ、荒野」前後篇の山田裕貴、「谷崎潤一郎原案/TANIZAKI TRIBUTE『富美子の足』」の片山萌美、「今夜、ロマンス劇場で」の柄本明、「彼女の人生は間違いじゃない」の高良健吾、「怒り」の池脇千鶴、「海よりもまだ深く」の樹木希林。第71回(2018年)カンヌ国際映画祭にてパルムドール受賞。2018年 第92回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、読者選出日本映画第1位、読者選出日本映画監督賞受賞。80点 -
人生フルーツ
東海テレビが製作したドキュメンタリーシリーズ第10弾。敗戦をきっかけに戦後復興のために日本住宅公団に入社し、高度経済成長期を通じて数々の都市計画に関わってきた90歳の建築家・津端修一と87歳の妻・英子の信念ある丁寧な暮らしぶりを追う。ナレーションを務めるのは、「海よりもまだ深く」の樹木希林。監督は「神宮希林 わたしの神様」の伏原健之。2017年第91回キネマ旬報ベスト・テン文化映画1位。 -
海街diary
2006年から『月刊フラワーズ』に連載されマンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の『海街diary』を、「そして父になる」で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を獲得した是枝裕和監督が映画化。神奈川県の鎌倉の四季を映しながら、母親の違う妹を引き取った姉妹たちの一年を丹念に描く。四姉妹を「映画 ホタルノヒカリ」の綾瀬はるか、「モテキ」の長澤まさみ、「パズル」の夏帆、テレビドラマ『幽かな彼女』の広瀬すずが、幼かった長女・次女・三女を置いて再婚した3人の実母を「一枚のハガキ」の大竹しのぶが演じる。ほか、「容疑者Xの献身」の堤真一、「はじまりのみち」の加瀬亮、「魂萌え!」の風吹ジュン、「そして父になる」のリリー・フランキーらが出演。85点- 感動的な
- おしゃれな
- ほのぼのとした
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うまれる ずっと、いっしょ。
35万人以上を動員した2010年製作のドキュメンタリー「うまれる」の続編。血のつながりのない家族、愛する人に先立たれる家族、死と向き合う毎日を生きる家族の姿を通して、自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、幸せのあり方を考える。ナレーションは、「神宮希林 わたしの神様」の樹木希林。 -
神宮希林 わたしの神様
「わが母の記」の女優・樹木希林が、20年に一度の式年遷宮を行う伊勢神宮や、ゆかりの場所を訪ねる旅を追ったドキュメンタリー。東海テレビでドキュメンタリー番組『福祉番長!』などを手掛けた伏原健之がテレビ番組として監督し、劇場公開版として再編集した。音楽は、「銀の匙 Silver Spoon」の村井秀清。 -
そして父になる
「奇跡」「誰も知らない」の是枝裕和監督が、子どもを取り違えられた二組の家族を通して、家族とは何か掘り下げるヒューマン・ドラマ。自らの手で人生を切り拓いてきたエリート会社員の子が取り違えられていたことが発覚、取り違えられた先の家族と交流するうちに彼の価値観が変わっていく。エリート会社員を「真夏の方程式」「容疑者Xの献身」の福山雅治が、その妻を「トロッコ」「萌の朱雀」の尾野真千子が、子どもを取り違えられたもう一組の夫婦を「ぐるりのこと。」のリリー・フランキーと「さよなら渓谷」の真木よう子が演じている。第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査委員賞受賞およびエキュメニカル賞特別表彰作品。2013年9月24日より先行公開。80点 -
約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯
昭和36年に三重県で発生し、5人が死亡した“名張毒ぶどう酒事件”の犯人として死刑宣告を受けながら、無罪を主張し続けている奥西勝の歩みを描くドラマ。奥西を演じるのは「影武者」など長年に渡って活躍を続ける仲代達矢。監督は、本事件を題材にしたものを含め、数々のドキュメンタリー番組をテレビ局で手掛けてきた齊藤潤一。 -
ほかいびと 伊那の井月
幕末から明治にかけて伊那谷を約30年放浪した漂泊の俳人・井上井月の生涯を明らかにするドキュメント&フィクション。出演は、「ナイト・トーキョー・デイ」の田中泯。語りは、「歩いても 歩いても」の樹木希林。監督は、記録映画、TVドキュメンタリーを手掛けている北村皆雄。音楽は、「沙耶のいる透視図」の一柳慧。 -
大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
劇作家・前田司郎の同名小説を「市民ポリス69」の本田隆一監督が映画化。新婚ながら倦怠期のカップルが、ひょんなことから地獄へ新婚旅行に出かけることになる顛末を描く。出演は「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の竹野内豊、「女たちは二度遊ぶ」の水川あさみ、「悪人」の樹木希林、「劇場盤 怪談レストラン」の片桐はいり、「サビ男サビ女」の荒川良々、「冷たい熱帯魚」のでんでん。 -
ゴースト もういちど抱きしめたい
1990年公開の「ゴースト ニューヨークの幻」をアジア人スタッフとキャストでリメイク。監督は、数多くのTVドラマを演出、本作が劇場映画デビューとなる大谷太郎。出演は「眉山」の松嶋菜々子、「宿命」のソン・スンホン、「歩いても歩いても」の樹木希林、「ホテルチェルシー」の鈴木砂羽、「ゲゲゲの鬼太郎」の橋本さとしなど。 -
借りぐらしのアリエッティ
メアリー・ノートン原作のファンタジー小説『床下の小人たち』の舞台を日本に置き換えたジブリ・アニメ。小人の少女と人間の少年の交流を描く。宮崎駿が企画を担当し、「崖の上のポニョ」で原画を担当した米林宏昌が初監督を務めた。声の出演は、「誰も守ってくれない」の志田未来、「サマーウォーズ」の神木隆之介。 -
宮城野 ディレクターズカット版
写楽殺しの罪で処刑されようとする女郎の命を賭けた「情」と「業」を描くドラマ。矢代静一作の舞台劇を映画化。監督は、「夢二人形」が日本人最年少でカンヌ国際映画祭に正式出品された山崎達璽。出演は舞台版でも主演している毬谷友子と片岡愛之助。スタンダード版(77分)に、「写楽の謎」というミステリー要素を強調し、片岡愛之助演じる矢太郎にも焦点を当てたディレクターズ・カット版。2008年10月に開催された「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」で特別上映された。70点 -
みんな、はじめはコドモだった「ダイコン ダイニングテーブルのコンテンポラリー」
朝日放送新社屋完成記念事業の一環として製作された短編オムニバス。“こども”をテーマに「闇の子供たち」の阪本順治、「パッチギ!」の井筒和幸、「悲しき天使」の大森一樹、「フラガール」の李相日、「血と骨」の崔洋一という5人の監督がメガホンをとった。出演は「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市、「ダイブ!!」の光石研、「memo」の高岡早紀など。 -
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
母の女手一つで育てられた主人公(オダギリジョー)が、ガンに冒されつつも気丈に生きる母を支え、やがてその死を看取る…。互いを思いやりながら慎ましく暮す母と息子の姿を堅実な演出力によって描き出した自伝的ストーリー。原作はリリー・フランキーの同名小説。出演はオダギリジョー、樹木希林、内田也哉子。監督は松岡錠司。脚本は松尾スズキ。80点 -
ブレイブ ストーリー
宮部みゆきのベストセラー小説をアニメーション化した冒険ファンタジー。声の出演には松たか子、大泉洋、常盤貴子、ウエンツ瑛士など豪華メンバーが揃った。監督は「東京BABYLON」の千明孝一。60点 -
半落ち
現職警部の妻殺害事件とそれを取り巻く人々の姿を通し、人間の愛と命の尊さを描いたドラマ。監督は「陽はまた昇る」の佐々部清。横山秀夫による同名小説を基に、「実録・安藤組外伝 餓狼の掟」の田部俊行と佐々部監督が共同で脚色。撮影を「たそがれ清兵衛」の長沼六男が担当している。主演は「阿弥陀堂だより」の寺尾聰。70点 -
ダンボール・ハウス・ガール
ホームレス生活を送ることになってしまったOLが、自分自身を見つめ直していく姿を描いたドラマ。監督は「デボラがライバル」の松浦雅子。97年度新潮新人文学賞受賞の萱野葵原作を基に、松浦監督と「あしたは きっと…」の高橋美幸が共同で脚色。撮影監督に「真夜中まで」の篠田昇があたっている。主演は、映画初出演となる米倉涼子。尚、本作は面白そうなもの時代のニーズを捉えているものというコンセプトで製作される『Q FRONTムービー』の第1弾作品として、製作・公開された。HD24Pからのキネコ。 -
ざわざわ下北沢 の、できるまで。
2000年7月7日に封切られた市川準監督作品「ざわざわ下北沢」の企画から撮影までを、スタッフやキャストのインタビューを交えて構成した短篇メイキング。演出、撮影をオースミユーカが担当している。尚、本作は「ざわざわ下北沢」の再映時のおまけ作品として併映公開された。DV作品。ビデオプロジェクターによる上映。 -
<39>刑法第三十九条
謎に満ちた猟奇的殺人事件の容疑者の精神鑑定に、女性精神医が挑む法廷サスペンス。監督は「失楽園」の森田芳光。鈴木光と大森寿美男による原案と永井泰宇による原作を基に、「お墓がない!」の大森寿美男が脚本を執筆。撮影を「キリコの風景」の高瀬比呂志が担当している。主演は、「ベル・エポック」の鈴木京香と「アンラッキー・モンキー」の堤真一。第49回ベルリン国際映画祭コンペ部門正式出品作品。80点 -
マグニチュード 明日への架け橋
大地震を背景に、消防隊員の父子の葛藤と絆を描いたヒューマン・ドラマ。監督は「ときめきメモリアル」の菅原浩志。脚本は長谷川隆、後藤槇子、菅原の共同。撮影を「シャ乱Qの演歌の花道」の栢野直樹が担当している。主演は「美味しんぼ」の田中邦衛と「わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語」の緒形直人、「ナースコール」の薬師丸ひろ子。 -
必殺始末人
昨年、中村主水の死を描いた「必殺!主水死す」によって幕を閉じた「必殺」の新シリーズで、陰の世界で悪人を成敗する闇の始末人たちの活躍を描いたサスペンス時代劇。監督は「必殺!主水死す」の撮影監督をつとめた石原興で、これが劇場映画監督デビュー作となった。脚本を鈴木生朗、撮影を「くノ一忍法帖 忍者月影抄」の藤原三郎が担当。主演は「課長 島耕作」の田原俊彦。スーパー16ミリからのブローアップ。 -
RAMPO インターナショナル・ヴァージョン
94年に2つのヴァージョンが公開されて話題になった「RAMPO」の奥山監督版を、新たに海外向けに編集し直したインターナショナル・ヴァージョン。アメリカでのチャリティー・プレミアでも公開された。オリジナルとの大きな違いは冒頭のアニメーション部分が延長されたことと、話題のサブリミナル・フィルムを削ったこと、ラストの解釈などである。また、千住明による新たに作曲された音楽(ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏)が使用されている。(R指定) -
RAMPO 奥山監督版
自作の小説のヒロインにそっくりの女性に翻弄され、虚構と現実をさまよう作家・江戸川乱歩の姿を描くドラマ。映画生誕百年・乱歩生誕百周年記念・松竹創業百周年記念作品。ふたりの監督のバージョンが話題を呼んだもので、本作はプロデューサー・奥山和由が初監督を手がけた版。新たな出演者を加えて黛りんたろう版の70パーセントを撮り直し、サブリミナル、1/fゆらぎ、フレグランスなど様々な効果をほどこし、特別ゲストが大挙出演したパーティなども話題となった。また冒頭には乱歩の小説「お勢登場」のアニメーションが挿入されている。脚本は奥山と「東京上空いらっしゃいませ」の榎祐平の共同、撮影は「ヌードの夜」の佐々木原保志が担当。 -
RAMPO 黛監督版
2バージョンで話題を呼んだ「RAMPO」の、最初に撮影されたもので、NHK「花の乱」などの演出家黛りんたろう監督作品。脚本は奥山和由、黛、榎祐平の共同、撮影は森田富士郎が担当。 -
いつかギラギラする日
現金強奪後、仲間割れした男女の姿を追うピカレスク映画。脚本は「女がいちばん似合う職業」の丸山昇一、監督は「華の乱」の深作欣二、撮影は「病院へ行こう」の浜田毅がそれぞれ担当。80点 -
リトル・シンドバッド 小さな冒険者たち
日本人マレーシア人の二人の少年の冒険と友情を描く。小松阿礼原作の同名小説の映画化で、脚本は「結婚案内ミステリー」の小野竜之助と三村渉の共同執筆。監督は新人の花田深。監修は「敦煌」の佐藤純彌。撮影監督は「八月の狂詩曲」の斎藤孝雄がそれぞれ担当。日本=サウジアラビア合作。 -
大誘拐 RAINBOW KIDS
大金持ちの老女誘拐を実行した三人組の若者とそれに関わる人々を逆に手玉にとる老女の姿をユーモラスに描くブラックコメディ。天藤真原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「ジャズ大名」の岡本喜八。撮影は「YAWARA!」の岸本正広がそれぞれ担当。100点 -
風の又三郎 ガラスのマント
村の分教場に転校してきた風の又三郎と子供達との交流を描く。宮澤賢治原作の童話『風の又三郎』の映画化で、脚本・監督は「花園の迷宮」の伊藤俊也、共同脚本は「華の乱」の筒井ともみ、撮影は「ラスト・キャバレー」の高間賢治がそれぞれ担当。 -
クララ白書 少女隊PHOON
寄宿舎で過ごす三人の少女の学園生活を描く。氷室冴子原作の『クララ白書』『アグネス白書』の映画化で、脚本は鹿水晶子と、この作品で監督も手がけている「プルメリアの伝説 天国のキッス」の河崎義祐の共同執筆。撮影は同作の古山正がそれぞれ担当。 -
ふるさと(1983)
やがて湖底に沈みゆこうとしている岐阜県・徳山村を描く。徳山村の出身で、同地で分校の先生をしている平方浩介原作の『じいと山のコボたち』の映画化で、脚本・監督は「日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章」の神山征二郎、撮影は、「アゲインスト むかい風」の南文憲がそれぞれ担当。90点 -
天城越え
十四歳の少年と娼婦が天城峠を旅しているとき起きた殺人事件と、三十年間、事件を追い続けた老刑事の姿を描く。松本清張の同名の小説を映画化したもので、脚本はこの作品が監督デビュー作となる「夜叉ヶ池」の三村晴彦と「炎のごとく」の加藤泰の共同執筆、撮影は羽方義昌がそれぞれ担当。90点 -
土佐の一本釣り(1980)
中学を卒業すると、海に生きる漁師に憧れ、カツオ船に乗った若者と、二歳年上の恋人を中心に土佐の人々の生きる姿を描く。「ビッグコミック」に連載中の青柳裕介の人気漫画を映画化したもので、脚本は「神様のくれた赤ん坊」の前田陽一と松原信吾の共同執筆、監督も同作の前田陽一、撮影は「サッちゃんの四角い空」の長沼六男がそれぞれ担当。 -
看護婦のオヤジがんばる
看護婦を妻にもつ亭主と子供たちの生活をコミカルに描くことで、看護婦という仕事が家族の犠牲の上に成立っていることを訴える。藤田健次の原作「看護婦のオヤジがんばる」と「看護婦のオヤジ泣いて笑って」を合せて映画化したもので、脚本は関功、監督は「二つのハーモニカ」の神山征二郎、撮影も同作の南文憲がそれぞれ担当。 -
ツィゴイネルワイゼン
特設映画館を作って各地で映画を上映して回るという日本映画の新しい形を目指すことで注目を集めるシネマ・プラセットの第一回作品で、最初の公開は東京タワーの駐車場に作られたドーム型特設劇場で行われた。昭和初期、一枚の奇妙なSP盤に取り憑かれた二組の男女と一人の女を描く。脚本は「おんなの細道 濡れた海峡」の田中陽造、監督は「悲愁物語」の鈴木清順、撮影は「殺しの烙印」の永塚一栄がそれぞれ担当。90点 -
金田一耕助の冒険
盗まれた石膏像の首をめぐって起こる連続殺人事件を解決する金田一耕助の活躍を描く。横溝正史の原作『瞳の中の女』の映画化で、脚本は「渚の白い家」の斎藤耕一と「修道女 濡れ縄ざんげ」の中野顕彰の共同執筆、監督は「ふりむけば愛」の大林宜彦、撮影は「ブルークリスマス」の木村大作がそれぞれ担当。70点 -
トラック野郎 突撃一番星
マドンナに原田美枝子を迎えたシリーズ七作目は、映画生活初めての二枚目“文太の恋敵”に扮する川谷拓三と、UFO熱にとりつかれた桃次郎の活躍を描く。脚本は「トラック野郎 男一匹桃次郎」の掛札員裕と「ビューティ・ペア 真赤な青春」の中島信昭、監督は「多羅尾伴内」の鈴木則文、撮影は「トラック野郎 男一匹桃次郎」の飯村雅彦がそれぞれ担当。80点 -
ワニと鸚鵡とおっとせい
ハワイで失業したサーカスの団員二人が、退職金代わりにもらった鸚鵡のカゴの中から借金の証文を発見した事からくりひろげられる騒動を描く。脚本は山元清多、監督は「愛情の設計」の山根成之、撮影は「季節風」の坂本典隆がそれぞれ担当。 -
エデンの海(1976)
山口百恵文芸シリーズ4作目で、瀬戸内の女子高校を舞台に、青年教師と奔放で野性的な女子高校生の心のふれあいを描いた青春映画。原作は若杉慧の同名小説で、三度目の映画化。脚本は「あしたのジョー(1970)」の馬場当、監督は「絶唱(1975)」の西河克己、撮影も同作の萩原憲治がそれぞれ担当。 -
ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!
“ザ・ドリフターズ”シリーズ第15作目。万年ヒラ刑事、チンピラヤクザ、などに扮したザ・ドリフターズが捲き起こす騒動を描いた喜劇。脚本は加瀬高之と「にっぽん美女物語 女の中の女」の下飯坂菊馬、監督は脚本も執筆している「喜劇 女の泣きどころ」の瀬川昌治、撮影は「三億円をつかまえろ」の丸山恵司がそれぞれ担当。