宮崎駿 ミヤザキハヤオ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1941/01/05

略歴 / Brief history

【特異な位置で映画に心血を注ぐ日本アニメーションの巨匠】東京都生まれ、飛行機会社役員の父を持つ。学習院大学政治経済学部在学中は漫画家を志すが、アニメーションにも関心を持ち、卒業後の63年、最後の定期採用で東映動画に入社する。同社の映画作品においてアニメーターとして頭角を現わし、高畑勲監督の盟友となって会社を移りながら、『アルプスの少女ハイジ』など多くのテレビ作品で活躍した。78年に『未来少年コナン』で初の単独演出、まもなくテレビ版も手がけた『ルパン三世』の劇場版「ルパン三世・カリオストロの城」(79)で映画監督デビューする。監督第一作の公開当時は一部に支持されただけだったが、自身の漫画原作を映画化した「風の谷のナウシカ」(84)はキネマ旬報ベスト・テンにもランクインし、その名を広く知らしめた。85年、製作拠点として高畑と共にスタジオジブリを設立、「天空の城ラピュタ」(86)に続く「となりのトトロ」(88)がアニメーションでは初のキネマ旬報ベスト・テン1位に輝き、作家としての地位を確たるものにする。「魔女の宅急便」(89)以後は興行収入でも常に上位に位置して人気と評価の伴う監督となり、「もののけ姫」(97)は興行記録を塗り替える大ヒット、「千と千尋の神隠し」(01)でさらに「タイタニック」を超えて国内史上第1位の記録を樹立。また同作はベルリン国際映画祭で金熊賞、アカデミー賞で長編アニメーション賞と、世界でも一流の評価を得ることを示した。以後も寡作ながらアニメーション大作を製作、桁外れの興行成績を収めつつ作家主義的な映画作りに邁進している。2005年、ヴェネチア映画祭で栄誉金獅子賞を受賞。【ジブリと作家主義】一般に、エコロジーや文明批評といったテーマ性と、“飛翔の作家”とも称される動画の魅力との両面から作家性が語られる。「天空の城ラピュタ」の飛行機械、「魔女の宅急便」のホウキ、「紅の豚」(92)のプロペラ戦闘機など、物語主題と密接した飛行場面の演出には定評があり、「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」における環境と人間・文明の関係を問う姿勢は、子供向けの通念に縛られたアニメーションを大人の鑑賞対象に押し上げた。テーマ追求を極めた「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」以後は、物語の完成度より、動画や表現の愉しさに熱意を注ぐ傾向にある。この作家性の背景にあるのがスタジオジブリという特異な製作現場であった。企画・脚本から設定・原画・演出のすべてに手を入れるワンマンスタイルの映画製作に専念し、そのためのスタッフ育成や環境整備も行なってきたスタジオはアニメーション界に稀有な存在であり、「崖の上のポニョ」(08)の驚異的な動画もジブリあってのもの。後進の育成に成果が見られないという弱点はあるものの、この製作環境を作り上げた過程もまた作家活動のひとつに数えられる。

宮崎駿の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • ルパン三世 カリオストロの城 デジタルリマスター版

    1979年公開の「ルパン三世」劇場用映画の第2作、宮崎駿監督の劇場初監督作の「ルパン三世 カリオストロの城」を最新技術で映像、音声を修復したデジタルリマスター版を劇場公開。
  • ユキの太陽

    北海道を舞台に養護施設で育った少女と周囲の人びととの交流と運命を描く少女漫画「ユキの太陽」のTVアニメ化検討用パイロットフィルム。原作はちばてつやで、1963年「少女フレンド」に連載された。宮崎駿が初めて監督として取り組んだ短篇。結果TV化には至らなかった。2013年12月26日より2014年1月13日まで、全国のイオンシネマ76館限定で「かぐや姫の物語」の上映前の幕間にデジタル上映された。
  • 夢と狂気の王国

    「風立ちぬ」、「かぐや姫の物語」制作中のスタジオジブリにカメラを持ち込み、その実態に迫ったドキュメンタリー。宮崎駿、高畑勲という2人のクリエイターおよび舵取りを担ってきた鈴木敏夫プロデューサー。スタジオを牽引してきた3人を中心に、その歩みを描き出す。監督は「エンディングノート」で注目を集めた砂田麻美。
  • 美輪明宏ドキュメンタリー 黒蜥蜴を探して

    美輪明宏の数奇な人生を、インタビューやアーカイブ映像を交えながら追うドキュメンタリー。1968年の深作欣二作品「黒蜥蜴」で妖艶なヒロインを演じていた彼はジェンダー問題に果敢に立ち向かい、俳優、歌手、テレビ出演、エッセイの執筆など50年にわたる活動を通して、魅惑的な人物のアイコンであり続けている。2011年11月19日より、シネマ・ジャック&ベティにて日本初のプレミア上映をした。
  • 風立ちぬ(2013)

    「千と千尋の神隠し」で第75回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を獲得、日本を代表するアニメ監督である宮崎駿が、堀辰夫の小説の要素を混ぜつつ、零戦を設計した堀越二郎の若かりし頃に焦点を当て映画化。『モデルグラフィックス』(大日本絵画・刊)に連載した漫画を下敷きにしている。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどのアニメ作品や「キューティーハニー」など実写作品の監督を手がける一方、「さくらん」「キャッチボール屋」といった出演作もある庵野秀明が、堀越二郎の声を担当。音楽は「風の谷のナウシカ」以降全ての宮崎作品に参加している久石譲。主題歌には荒井由実のデビュー曲『ひこうき雲』を採用している。
  • 巨神兵東京に現わる 劇場版

    世界を滅ぼす巨大な生命体の攻撃を描く特撮映画。2012年7月10日より、東京都現代美術館で開催された「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」用に製作された短編映像作品の劇場版。宮崎駿監督作「風の谷のナウシカ」のスピンオフ作品。監督は「のぼうの城」の樋口真嗣。企画は「監督失格」の庵野秀明。声の出演に「おおかみこどもの雨と雪」の林原めぐみ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の併映。
  • コクリコ坂から

    高橋千鶴・佐山哲郎の同名コミックを原作に、「崖の上のポニョ」の宮崎駿が企画・脚本、「ゲド戦記」の宮崎吾朗が監督を担当するスタジオジブリ作品。1963年の横浜を舞台に、16歳の少女と17歳の少年の出会いと交流、まっすぐに生きる姿を描く。声の出演は「岳 ガク」の長澤まさみ、「SP」シリーズの岡田准一、「レオニー」の竹下景子、「死にゆく妻との旅路」の石田ゆり子、「八日目の蝉」の風吹ジュン。
  • 赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道

    ルーシー・モード・モンゴメリーの小説『赤毛のアン』を基に1979年にTVアニメ化された全50話の中の第1話から第6話までを、当時演出を担当した高畑勲自らが監修して再編集した劇場版。孤児院から引き取られてきた少女が、美しい自然の中で自分の居場所を見つけていくまでを描く。声の出演は「遊戯王 YUGIOH!」の山田栄子、「私が棄てた女」の北原文枝、「東京ゴッドファーザーズ」の槐柳二など。
  • 借りぐらしのアリエッティ

    メアリー・ノートン原作のファンタジー小説『床下の小人たち』の舞台を日本に置き換えたジブリ・アニメ。小人の少女と人間の少年の交流を描く。宮崎駿が企画を担当し、「崖の上のポニョ」で原画を担当した米林宏昌が初監督を務めた。声の出演は、「誰も守ってくれない」の志田未来、「サマーウォーズ」の神木隆之介。
  • 「ルパン三世」1st.TVシリーズ 11話 7番目の橋が落ちるとき

    1971年から72年にかけて放映されたアニメ『ルパン三世』1st TVシリーズ全23話の中から、「火垂るの墓」の高畑勲と「崖の上のポニョ」の宮崎駿が演出した3話をセレクト。声の出演は「ルパン三世 カリオストロの城」の山田康雄、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ」の小林清志、「母をたずねて三千里」の二階堂有希子など。
  • 「ルパン三世」1st.TVシリーズ 14話 エメラルドの秘密

    1971年から72年にかけて放映されたアニメ『ルパン三世』1st TVシリーズ全23話の中から、「火垂るの墓」の高畑勲と「崖の上のポニョ」の宮崎駿が演出した3話をセレクト。声の出演は「ルパン三世 カリオストロの城」の山田康雄、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ」の小林清志、「母をたずねて三千里」の二階堂有希子など。
  • 「ルパン三世」1st.TVシリーズ 19話 どっちが勝つか三代目!

    1971年から72年にかけて放映されたアニメ『ルパン三世』1st TVシリーズ全23話の中から、「火垂るの墓」の高畑勲と「崖の上のポニョ」の宮崎駿が演出した3話をセレクト。声の出演は「ルパン三世 カリオストロの城」の山田康雄、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ」の小林清志、「母をたずねて三千里」の二階堂有希子など。
  • ドキュメント「ルパン三世」とその時代

    今でも絶大な人気を誇るアニメ「ルパン三世」。その1stテレビシリーズで後半の演出を”Aプロダクション演出グループ”として担当した高畑勲監督、宮崎駿監督と作画監督を務めた大塚康生氏によるインタビューを交えたドキュメンタリー。2009年に特集上映された「ルパン三世 1st.TVシリーズ」の同時上映作品として公開。ナレーションは次元役の小林清志が担当。
  • 崖の上のポニョ

    「ハウルの動く城」から4年、世界的なアニメ監督となった宮崎駿が、アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフに現代を舞台にして描いたファンタジーアニメ。5才の宗介と出会って、「人間になりたい」と願うポニョの心の交流と冒険を、CGを使わずに手描きアニメでの表現にこだわって製作された。原作・脚本・監督を宮崎駿が担当し、音楽もこれまでの宮崎アニメ同様に久石譲が手掛けている。ボイスキャストに、山口智子、長嶋一茂、所ジョージ、天海祐希、矢野顕子など。
  • パンダコパンダ

    児童文学『長くつ下のピッピ』の世界観を基に「ハウルの動く城」の宮崎駿が脚本を、「火垂るの墓」の高畑勲が演出を手掛けた短編アニメ。ひとり暮らしの少女のもとに現れたパンダ親子との交流を描く。声の出演はアニメ『うる星やつら』シリーズの杉山佳寿子、アニメ『ポパイ』の熊倉一雄ほか。2018年2月17日よりデジタルリマスター版が順次公開。
  • パンダコパンダ 雨ふりサーカス

    「パンダコパンダ」の続編。児童文学『長くつ下のピッピ』の世界観を基に「ハウルの動く城」の宮崎駿が脚本を、「火垂るの墓」の高畑勲が演出を手掛けた短編アニメ。少女と暮らすパンダ親子が、洪水騒ぎの中で冒険を繰り広げる。声の出演はアニメ『うる星やつら』シリーズの杉山佳寿子、アニメ『ポパイ』の熊倉一雄ほか。2018年2月17日よりデジタルリマスター版が順次公開。
  • ゲド戦記

    アーシュラ・K.ル=グウィンのファンタジー文学の傑作をアニメーション化した作品。スタジオジブリ20年越しの企画であり、監督は宮崎駿の長男・宮崎吾朗が担当している(本作が第一回監督作品)。声の出演には、岡田准一、手嶌葵、菅原文太、田中裕子、香川照之、風吹ジュンなど、豪華キャストが結集した。
  • ハウルの動く城

    イギリスの児童文学作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作に、宮崎駿監督が映画化。魔法と科学が混在する世界を舞台に、魔女に呪いをかけられ老婆になってしまった少女と青年魔法使いのハウルの共同生活を描いたイマジネーションあふれるラヴストーリー。声の出演は、倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏など。音楽は、過去多くの宮崎映画のサウンドを手がける久石譲。
  • 猫の恩返し

    猫の国での冒険を通し、自分の時間を生きることを学ぶ女子高生の成長を描いたファンタジー長篇アニメーション。監督は、本作が初監督作となる森田宏幸。柊あおいの書き下ろし原作を基に、「デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲」の吉田玲子が脚色。撮影監督に高橋賢太郎があたっている。声の出演に、「化粧師 KEWAISHI」の池脇千鶴と「銀の男 六本木伝説」の袴田吉彦ら。第21回ゴールデングロス賞日本映画部門金賞受賞、芸術文化振興基金助成事業作品。
  • 千と千尋の神隠し

    神々の世界に迷い込んだ少女が、自分でも気づかなかった逞しい力を発揮して困難を乗り越えていこうとする姿を描いた長篇アニメーション。監督は「もののけ姫」の宮崎駿で、自身による原作を宮崎監督自らが脚色。映像演出として「ホーホケキョ となりの山田くん」の奥井敦があたっている。声の出演に「すずらん 少女萌の物語」の柊瑠美ら。尚、本作は「もののけ姫」の日本の歴代興行記録を抜いて第1位の成績をおさめた。キネマ旬報2001度日本映画ベスト・テン第3位作品。一部の劇場ではDLP上映された。
  • PRINCESS MONONOKE<もののけ姫 英語吹替・日本語字幕スーパー版>

    97年7月12日に公開され、空前の大ヒットを記録した長編アニメーション「もののけ姫」の、99年10月29日に全米公開された英語吹替版。英語吹替版監督にジャック・フレッチャー、英語吹替版脚本にSFファンタジー作家のニール・ゲイマンがあたっている。また、ヴァオイス・キャストとして「ハイロー・カントリー」のビリー・クルダップ、「ロミオ+ジュリエット」のクレア・デーンズ、「ターザン」のミニー・ドライヴァーらが出演している。
  • もののけ姫 in U.S.A.

    大ヒットを記録した「もののけ姫」の海外公開を記念して、北米へキャンペーンに出かけた宮崎駿監督の様子を追った短篇ドキュメンタリー。監督は佐藤寿一。尚、本作は「もののけ姫」の英語吹替版である「PRINCESS MONONOKE」の併映作品として公開された。VTRからのキネコ。
  • もののけ姫

    森を侵す人間たちと荒ぶる神々との闘いを、日本アニメ史上空前の製作費による壮大なスケールで描いた長編アニメーション。監督・原作・脚本は「紅の豚」の宮崎駿。声の出演は「はるか、ノスタルジィ」の松田洋治、「平成狸合戦ぽんぽこ」の石田ゆり子ほか。97年末の時点で107億円という空前の配給収入を記録する大ヒットとなり、それまでの日本映画の最高記録であった「南極物語」の58億円はおろか、日本の配収記録である「E.T.」の95億円も抜いて、歴代配収第1位の座に輝いた。また、アニメーション作品として初めて日本アカデミー賞作品賞にも輝き、98年中にはディズニーの配給により全米公開も行われる予定である。97年度キネマ旬報ベスト・テン第2位、同・読者選出ベスト・テン第1位。
  • 耳をすませば

    少女期の恋と出会いの奇跡をテーマに描いたアニメーション。監督はこの作品がデビュー作となる近藤喜文。脚色・絵コンテ・製作プロデューサーには「紅の豚」の宮崎駿が名を連ねている。
  • On Your Mark CHAGE&ASKA

    “スタジオジブリ実験劇場”として製作されたイメージ・アニメーション。人気デュオ、CHAGE&ASKAの同名の歌曲に乗せて、ファンタスティックな世界が展開する。監督・原作・脚色は「紅の豚」の宮崎駿。「耳をすませば」の併映作品。
  • 平成狸合戦ぽんぽこ

    先祖伝来の″化け学″を駆使して、宅地開発に取り組む人間に対抗する狸たちの姿を描いた長編アニメ。監督・原作・脚本は「おもひでぽろぽろ」の高畑勲、企画として「紅の豚」の宮崎駿と、3年ぶりのコンビを組んでいる。94年度キネマ旬報日本映画ベストテン第8位、同読者選出日本映画ベストテン第5位。
  • 紅の豚

    20年代のイタリアを舞台に、豚に変身してしまった飛行機乗りの夢とロマンを描いたアニメ。原作・脚本・監督は「魔女の宅急便」の宮崎駿。作画監督は賀川愛と河口俊夫が共同でそれぞれ担当。
  • おもひでぽろぽろ

    人生の節目を迎えた27歳の女性が小学校のころの自分を思い出しながら、田舎の人々と自然に触れ、自らの生き方を見つけていくまでを描く。岡本螢、刀根夕子原作の同名コミックの映画化で、「魔女の宅急便」の宮崎駿がプロデュース。脚本・監督は「火垂るの墓」の高畑勲。作画監督は「魔女の宅急便」の近藤喜文、近藤勝也、佐藤好春が共同でそれぞれ担当。
  • 魔女の宅急便(1989)

    都会へ旅立った魔女の女の子の自立を描く。角野栄子原作の同名小説の映画化で脚本・監督は「となりのトトロ」の宮崎駿、撮影監督は「陽あたり良好! 夢の中に君がいた」の杉村重郎がそれぞれ担当。
  • となりのトトロ

    田舎に引っ越してきた子供たちと、そこに住むオバケたちの心のふれあいを描くアニメ。原作・脚本・監督は「天空の城ラピュタ」の宮崎駿で、作画監督は佐藤好春がそれぞれ担当。
  • 柳川堀割物語

    8年前、福岡県柳川市に起こった柳川暗渠事件を基に人と水とのかかわりあいを実写とアニメーションで描く異色のドキュメンタリー。都市化が進み工場廃液などで汚染・汚濁化した堀割を埋め立てようとする計画が発表されたが、役所の一係長が堀割の果たしてきた歴史的役割を調べ、浄化して人々の生活に役立てようと提案し、実現させる。製作は「天空の城ラピュタ」の監督・宮崎駿、脚本・監督は「セロ弾きのゴーシュ」の高畑勲、撮影は高橋慎二がそれぞれ担当。映画の構成は次のようになっている。プロローグ「川下り」水の街・柳川の四季折々の風景が映される。第一章「堀割は生きている」(水路の点描)コイ、ザリガニ、ヘビ、アシ、ウォーターヒヤシンスなど堀割に凄むさまざまな動植物と人々との暮らし。第二章「吸水場と舟とお濠端」(水路網の特色と利用)堀割はかつて人々の暮らしを支える重要な役割を果たしていた。第三章「柳川三年、肥後三月」(水路のしくみ)川の水を平らな土地に供給する堀割の仕組みは、さながら精密機械のようである。間秦曲「夏珠沙華」を背景に映像詩が展開、難攻不落の柳川城伝説や白秋前夜祭の様子が描かれる。第四章「福岡県令飯用河川取締規則」(水路が清浄だった頃)昔は掘割に蛍が飛び交い、水をすくって飲むこともできた。人々はいかにして水を清く保っていたか。第五章「列島改造の時代」(水路の荒廃)高度経済成長の時代。柳川の掘割も工場廃液などで汚染されヘドロ化し、ハエやカの発生源となった。やがて埋め立て計画が発表される、第六章「海のつくった平野」(堀割のなりたち)人々はどのようにして平野に住みついたか。平野の歴史を描く。第七章「水を“もたせ”る」(水利システムの完成)試行錯誤を繰り返しながら私たちの祖先がつくり上げた堰や桶門のシステムとその役割。第八章「水の一滴は血の一滴」(矢部川水争い)筑後川の水を取り入れる淡水取水をめぐって久留米・柳川両藩の一〇〇年を越す水争い。第九章「直訴と英断」(水路再生にむかって)中小の堀割がコンクリートで固められてしまうことに対して、一人の男が異議を唱えた。第十章「自然を生かし共に生きること」(水土のとつきあい)市民総出で行われる川や土手の定期清掃。冬の風物詩・城堀の“水落ち”と、春の風物詩・子供の“川まつり”。第十一章「住民と行政の連帯」(水路再生のあゆみ)一〇〇回を越える人々の話し合いの結果、市職員と市民が共に堀割の浄化に取り組むことになった。沖ノ端天天宮祭では、オランダ灘子に乗って舟舞台が水路を上がり下りする。エピローグ「川下り」川で憩う人々。再び水の街・柳川の風景が描かれる。(16ミリ)
  • 天空の城ラピュタ

    莫大な財宝が眠るという空中の浮島を探しに冒険の旅に出る少年、少女を描くアニメ。脚本、監督は「風の谷のナウシカ」の宮崎駿が担当。
  • 続・名探偵ホームズ

    名探偵ホームズと宿敵モリアーティ教授との戦いに活躍する、ホームズの下宿先の美しい未亡人ハドソン夫人の姿を描くドタバタ活劇TVアニメの劇場公開。ドイルの原作をもとに片渕須直が脚本化、監督は御厨恭輔、演出は宮崎駿がそれぞれ担当。主題歌は、ダ・カーポ(「空からこぼれたStory」)。「天空の城ラピュタ」の併映作品。
  • 名探偵ホームズ「青い紅玉の巻」「海底の財宝の巻」

    19世紀末、産業革命下のイギリスの犬の世界を舞台に、名探偵ホームズの冒険を描く。脚本は片渕須直、監督は「ルパン三世 カリオストロの城」の宮崎駿がそれぞれ担当。「風の谷のナウシカ」の併映作品。
  • 風の谷のナウシカ

    自然を愛し、虫と語る風の谷の少女が、たったひとりで未来の地球を酷い争いから救う姿を描く。アニメ雑誌「アニメージュ」に連載された宮崎駿原作の同名漫画のアニメ化で、脚本、監督も「ルパン三世 カリオストロの城」の宮崎駿が担当。
  • 未来少年コナン 特別編 巨大機ギガントの復活

    「風の谷のナウシカ」「名探偵ホームズ」の宮崎駿が演出した旧作VTVアニメ。同シリーズの中でも特に人気の高い「インダストリアの最後」「ギガント」「大団円」を再編集したダイジェスト版。
  • ルパン三世 カリオストロの城

    ヨーロッパの小国カリオストロ公国の秘密を暴くルパン三世の活躍を描く劇場用シリーズ第二作目。脚本は宮崎駿と山崎晴哉の共同執筆、監督は宮崎駿、作画監督は大塚康生が担当。2014年5月9日より音声を5.1ch化したデジタルリマスター版をリバイバル公開。2017年1月20日よりMX4D版を公開(配給:トムス・エンタテインメント)。
  • アルプスの少女ハイジ(1979)

    ヨハンナ・スピリの原作『アルプスの少女ハイジ』を長編アニメーション化したもので、物語構成は松木功、脚本は吉田義昭、大川久男、佐々木守の共同執筆、演出は高畑勲、撮影はトランスアーツがそれぞれ担当している。DVDタイトル「アルプスの少女ハイジ 劇場版」。
  • アルプスの少女ハイジ(1975)

    ヨハンナ・スピリの原作のテレビアニメーションの劇場版。「東宝チャンピオンまつり」の1本として公開。TVシリーズの第45話「山の子たち」のブローアップ。監督は高畑勲。
  • 太陽の王子 ホルスの大冒険

    深沢一夫がシナリオを執筆し、高畑勲が長篇動画をはじめて手がけた。撮影は「わんわん忠臣蔵」の吉村次郎。
  • アルプスの少女ハイジ 「アルムの山」

    宮崎駿、高畑勲のコンビが作り上げた、アルムおじいさんとハイジの成長と心の交流を描いた名作アニメのTVシリーズを再編成したオリジナル作品。ハイジが可愛がっている小ヤギのユキを助けるため、乳の出る薬草を探しにペーターと危険な岩場へ出掛ける。【スタッフ&キャスト】演出:高畑勲 原作:ヨハンナ・スピリ 脚本:吉田義昭 画面設定:宮崎駿 出演(声):杉山佳寿子/宮内幸平/丸山裕子/潘景子
  • アルプスの少女ハイジ 「ハイジとクララ」

    宮崎駿、高畑勲のコンビが作り上げた、アルムおじいさんとハイジの成長と心の交流を描いた名作アニメのTVシリーズを再編成したオリジナル作品。ハイジからアルプスの話を聞いて憧れを抱き、ハイジと山で暮らすクララは、大自然の中で友情を育んでいく。【スタッフ&キャスト】演出:高畑勲 原作:ヨハンナ・スピリ 脚本:吉田義昭 画面設定:宮崎駿 出演(声):杉山佳寿子/宮内幸平/丸山裕子/潘景子