アラン・ルドルフ

  • 出身地:アメリカ、ロサンジェルス
  • 生年月日:1948年

略歴 / Brief history

父は俳優として「スポーツ天国」(29)から映画に出演し、「狂熱のツイスト」(61)などの監督作もあるオスカー・ルドルフ。アランは54年、6歳の時、レニー・ブルースが脚本を書いた父の監督作品“The Rocket Man”に出演した。69年に監督協会のトレーニング・プログラムを受け、テレビ映画および劇場用映画の助監督として働くようになる。72年にロバート・オルトマンに出会い、「ロング・グッドバイ」(73)、“California Split”(74)、「ナッシュビル」(75)の助監督をつとめる。「ビッグ・アメリカン」(76)では脚本を担当、77年に“Welcome to L. A.”で監督デビュー(プロデュースはオルトマン)。この作品はキース・キャラディンやジェラルディン・チャップリン等が演じる男たち、女たちが、互いに結びつこうとしながら容易に結びつくことのできない様子が描かれる。都市を漂流する男たち、女たちというイメージは「チューズ・ミー」(84)や「トラブル・イン・マインド」(85)にも通ずるものがある。これらの作品では画面に写る街は、現実のロサンジェルスやシアトルで撮影されているにも拘らず、強い虚構性(主観的現実ということでもある)を滞びている。そしてデビュー作を除くこれらの作品は(88年の「モダーンズ」も含め)、いわゆる「リアリティ」をはずしたところから、奇妙なおかしさの感覚をしばしば持つことになる。

アラン・ルドルフの関連作品 / Related Work

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  • セックス調査団

    超現実主義者で知られた詩人、アンドレ・ブルトンが残した実在のセックス調査書を、「チューズ・ミー」「モダーンズ」の巨匠、アラン・ルドルフが完全映画化。ニック・ノルティが出演のほか、製作にも乗り出した意欲作。インテリ男性たちが性について真面目に語り合おうとすればするほど、事態が思わぬ方向へ展開していくさまをユーモラスかつ軽妙に綴るセックス・コメディ。
  • ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ

    自殺願望を隠しつつ外面を繕いながら生きてきた男が人生の岐路に立たされる悲喜劇を描くブラック・コメディ。監督・脚本は「アフターグロウ」のアラン・ルドルフ。原作はカート・ヴォネガット・ジュニア。出演は「シックス・センス」のブルース・ウィリス、「ミラーズ・クロッシング」のアルバート・フィニーほか。
  • アフターグロウ

    中年と20代の二組の夫婦の恋愛劇を描いたラヴ・ストーリー。監督・脚本は「ミセス・パーカー ジャズ・エイジの華」のアラン・ルドルフ。製作は「相続人」のロバート・アルトマン。撮影はルドルフ作品は「トラブル・イン・マインド」「モダーンズ」に次ぐ3本目となる栗田豊通(「ため息つかせて」「御法度」)。音楽は「ミセス・パーカー」はじめルドルフの常連マーク・アイシャム。出演は「フールズ・オブ・フォーチュン」のジュリー・クリスティ、「ナイトウォッチ」のニック・ノルティ、「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラー。「ケロッグ博士」のララ・フリン・ボイルほか。
  • 堕ちた恋人たちへ

    30年前に生き別れた双子の兄弟が、一瞬出会い、一つとなって旅だって行く物語。大ヒット作「チューズ・ミー」のアラン・ルドルフが監督と脚本を担当した。製作は10年来、ルドルフ作品を手掛けているデイヴィッド・ブローカー。絶妙のカメラアングルで架空の街を撮り上げたのは、「探偵より愛をこめて」のエリオット・デイヴィス。美術はスティーヴン・レグラー。彼は、凝りに凝ったデザインで、監督から絶大な信頼を得ていて、「チューズ・ミー」以来、これが6度目のコンビとなっている。
  • 愛を殺さないで

    2組の夫婦が引き起こす殺人劇の顛末を、一人の人妻に語らせるという形式で描くサスペンス・ドラマ。監督は「モダーンズ」のアラン・ルドルフ。製作はジョン・フィードラーとマーク・ターロフ。エグゼクティヴ・プロデューサーは「熱き愛に時は流れて」の監督のテイラー・ハックフォードとスチュアート・ベンジャミン。脚本はウィリアム・ライリーとクロード・カービン。撮影はエリオット・デイヴィス。音楽はマーク・アイシャムという近年のルドルフ作品の常連が担当。
    80
  • メイド・イン・ヘブン

    天国で恋におちた2人が、やがて地上の人間として生まれ替わり、めぐりあうまでを描くラヴ・ロマンス。製作・脚本は「スタンド・バイ・ミー」のレイノルド・ギデオンとブルース・エヴァンス、共同製作はデイヴィッド・ブロッカー、監督は「モダーンズ」のアラン・ルドルフ、撮影は「チューズ・ミー」のジャン・キーサー、音楽は「モダーンズ」のマーク・アイシャムが担当。出演は「熱き愛に時は流れて」のティモシー・ハットン、「告発の行方」のケリー・マクギリスほか。
  • モダーンズ

    20年代のパリを舞台に、都会をさまよい、夢と狂気を追いつづけた<芸術家>たちの姿を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはシェップ・ゴードン、製作はキャロライン・ファイファーとデイヴィッド・ブロッカー、監督・脚本は「トラブル・イン・マインド」のアラン・ルドルフ、共同脚本はジョン・ブラッドショウ、撮影も同作の栗田豊道、音楽は「ハーヴュイ・ミルク」のマーク・アイシャムが担当。出演は「インクアイリー」のキース・キャラディン、ジョン・ローン、リンダ・フィオレンティーノほか。
  • トラブル・イン・マインド

    架空の都市を舞台にそこにうごめく人々の人間模様を描く。製作はキャロライン・ファイファー、デイヴィッド・ブロッカー、監督・脚本は「チューズ・ミー」のアラン・ルドルフ、撮影はクリタ・トヨミチ、音楽はマーク・アイシャムが担当。出演はクリス・クリストファーソン、キース・キャラダィンほか。
  • チューズ・ミー

    都会に生きる男女の孤独と愛を描く。製作はキャロライン・ファイファーとデイヴィッド・ブロッカー、監督・脚本はWelcome to L.A.で監督デビューし日本には初登場のアラン・ルドルフ、撮影はジャン・キーサー、編集はミア・ゴールドマン、美術はスティーヴン・レグラーが担当。出演はジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、キトス・キャラディンなど。
  • ビッグ・アメリカン

    開拓時代が終ったあとのバッファロー・ビルの生きざまを描く。'76年度ベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)受賞作品。製作総指揮はデイヴィッド・サスキンド、製作・監督は「ナッシュビル」のロバート・アルトマン、脚本はアラン・ルドルフとR・アルトマン、撮影はポール・ローマン、美術はジャック・マクステッド、衣裳はアンソニー・パウエル、音楽はリチャード・バスキンが各々担当。出演はポール・ニューマン、バート・ランカスター、ジョエル・グレイ、ジェラルディン・チャップリン、フランク・カックィッツなど。
  • 悪魔の調教師

    両親を失った青年の残虐な内面を描く猟奇映画。製作・脚本はジェラルド・コルーミア、監督はアラン・ルドルフ、撮影はE・リン、音楽はトミー・ビッグが各々担当。出演はアンドリュー・プライン、マヌエラ・サース、シェリー・アルベローニなど。
  • ローディー

    トラビスはある日、ステージの裏方として働く少女に恋をしてしまう…。ロッカー兼俳優のミート・ローフを始め、豪華アーティスト共演で贈るロックミュージカル。監督はアラン・ルドルフ。
  • 探偵より愛をこめて

    「モダーンズ」のアラン・ルドルフ監督による大人のサスペンス。日本劇場未公開。
  • ミセス・パーカー ジャズエイジの華

    その後のアメリカ文化に影響を与えた20年代N.Y.の文学サロン“アルゴルキン・ホテルの円卓”をめぐる人間模様を、詩人・作家・映画脚本家のドロシー・パーカー(1893~1967)を中心に描く時代物。監督は「チューズ・ミー」「堕ちた恋人たちへ」のアラン・ルドルフ。製作はルドルフの師匠で、彼の監督デビュー作『Welcome to LA』(テレビ放映のみ)も手掛けた、「プレタポルテ」の巨匠ロバート・アルトマン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「プレタポルテ」のスコット・ブシュネルと、アイラ・ドイッチマン。脚本はルドルフとランディ・スー・コバーン。撮影はジャン・キーサー。美術は「モダーンズ」などルドルフ作品の常連フランソワ・セギュアン。衣裳は「ショート・カッツ」のジョン・ヘイとレニー・エイプリル。編集はスージ・エルミガー。主演は「未来は今」のジェニファー・ジェイソン・リーで、本作で全米批評家協会主演女優賞を獲得。共演は「シェルタリング・スカイ」などのキャンベル・スコット、「ケロッグ博士」のマシュー・ブロデリック、「処刑ライダー」のニック・カサヴェテス、「プレタポルテ」のリリ・テイラー、「蒼い記憶」のピーター・ギャラガー、「フォー・ルームス」のジェニファー・ビールス、「狼たちの街」のアンドリュー・マッカーシー、「ユージュアル・サスペクツ」のスティーヴン・ボールドウィンほか。また、ルドルフ作品の常連キース・キャラダインがウィル・ロジャース役で顔を見せる。

映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 7/25

マット・ルブランク(1967)

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

諜報スペシャリストの美女トリオが活躍するアクション。1970年代の人気TVシリーズを映画化した第2弾。監督はシリーズ前作に続きマックジー。製作・主演も前作に続きドリュー・バリモア。脚本は「シックス・デイ」のマリアンヌ・ウィバーリー&コーマック・ウィバーリーほか。撮影のラッセル・カーペンター、美術のJ・マイケル・リーヴァ、武術指導のユエン・チョンヤンなど、主要スタッフは前作と同じ。共演は前作のキャメロン・ディアス、ルーシー・リュー、ルーク・ウィルソン、マット・ルブランらに加え、「薔薇の眠り」のデミ・ムーア、「オーシャンズ11」のバーニー・マックほか。

チャーリーズ・エンジェル(2000)

美人探偵三人組が大活躍するポップなアクション。1976年にスタートした大人気テレビドラマの映画化。監督はこれがデビューとなるマックジー。武術指導は「マトリックス」のユエン・ウーピン。製作・出演は「25年目のキス」のドリュー・バリモア。共演に「マルコヴィッチの穴」のキャメロン・ディアス、「シャンハイ・ヌーン」のルーシー・リュー、「クレイドル・ウィル・ロック」のビル・マーレーほか。
イリーナ・ダグラス(1965)

メガ・シャークVSグレート・タイタン

モンスターパニック映画シリーズ「メガ・シャーク」第4弾。メガ・シャークの卵から生まれた新メガ・シャークと巨人型兵器の戦いを描く。監督は、「アルマゲドン2014」のクリストファー・レイ。出演は、「ゴーストワールド」のイリアナ・ダグラス。カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015にて上映。

ファクトリー・ガール

1960年代のミューズとして生きたイーディ・セジウィックの生涯を描いた伝記ドラマ。「カサノヴァ」のシエナ・ミラーを主演に迎え、「メイヤー・オブ・サンセット・ストリップ」のジョージ・ヒッケンルーパーが監督した。そのほかの出演者は「メメント」のガイ・ピアース、「ジャンパー」のヘイデン・クリステンセンなど。

NEW今日命日の映画人 7/25

下條正巳(2004)

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇

渥美清の死去により終了した「男はつらいよ」シリーズ全48作の中から、シリーズの大半を演出した山田洋次が特に好きな一編という第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」を、コンピュータ・グラフィックの導入、ドルビー・ステレオ・システムで録音し直すなど、最新技術を駆使してリニューアルさせた特別篇。冒頭部分には、寅次郎の甥の満男にふんする吉岡秀隆の登場シーンを新たに追加して、満男が寅さんの想い出を回想するという形に仕上げている。

天才えりちゃん金魚を食べた

6歳の少年が第8回福島正実記念SF童話大賞を受賞して話題となった同名の絵本をもとにしたファンタジー・アニメーション。1984年6月に宮崎県都城市で生まれた作者の竹下龍之介少年は、幼稚園年長組の夏休みに書いた受賞作以降、『えりちゃんシリーズ』として全4作を書き上げている。映画は、受賞作と第2作『天才えりちゃん月へ行く』をあわせてアニメ化した。総監督は「ウルトラマンカンパニー」の日下部光雄。主人公の兄妹の両親の役で、「新居酒屋ゆうれい」の松坂慶子と「風のかたみ」の阿部寛が声優をつとめた。同時上映「ポコニャン!」
ジョン・シュレシンジャー(2003)

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2016/17 ロイヤル・オペラ「ホフマン物語」

英国ロイヤル・オペラ・ハウスの上演作品を映画館で上映するシリーズの1本で、「真夜中のカーボーイ」監督のジョン・シュレシンジャーが演出したオペラ。詩人ホフマンは恋敵であるリンドルフにそそのかされ、過去に愛した3人の女たちとの思い出を語り出す。ドイツの小説家E.T.A.ホフマンの小説が基になり、戯曲を経てフランスの作曲家ジャック・オッフェンバックによりオペラ化。

2番目に幸せなこと

一夜の過ちで子供を得て“夫婦”になった自立した女性とゲイの男性のカップルをめぐるドラマ。監督は「スウィーニー・トッド」のジョン・シュレシンジャー。脚本はトーマス・ロペルスキー。撮影は「アウト・オブ・サイト」のエリオット・デイヴィス。音楽は「シティ・オブ・エンジェル」のガブリエル・ヤレド。出演は「エビータ」のマドンナ、「恋におちたシェイクスピア」のルパート・エヴェレットほか。