MEG ザ・モンスターズ2の映画専門家レビュー一覧

MEG ザ・モンスターズ2

巨大な人食いザメの恐怖を描いた海洋パニック「MEG ザ・モンスター」の続篇。研究チームと共にマリアナ海溝に向かった潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー。そこで、生態系の頂点に君臨する最恐の巨大ザメ“MEG”の群れに遭遇した一行の運命は? 出演は「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」のジェイソン・ステイサム。監督は「レベッカ」(20)のベン・ウィートリー。
  • 編集者/東北芸術工科大学教授

    菅付雅信

    米中合作で巨大ザメのパニック映画第2弾。前回と同じジェイソン・ステイサムが主演で今回の共演は中国アクション・スターのウー・ジン。そしてサメも巨大海中生物もパワーアップ。この情報で心躍る人にはたまらないジェットコースター・ムーヴィーだろうが、この情報でげんなりする人にはまさにジェットコースターに悪酔いするような仕上がり。映画鑑賞というより遊園地のアトラクション体験に近い。スピルバーグの出世作「ジョーズ」を口直しに見返したくなった。

  • 俳優、映画監督、プロデューサー

    杉野希妃

    深海から現れた巨大サメと闘うパニックアクション映画なのだから、観客をいかに驚かすかがこの映画の最大の目的であるはずなのに、緊急時に驚くほど緊迫感がない瞬間がある。14歳のメイインの中華風ヘアスタイルが、ずぶ濡れになっても整いすぎているのに興醒め。髪よ、少しは乱れてくれ。少女×最強男のバディムーヴィー的な雰囲気も中途半端な印象。誰が生き残るかは一目瞭然で、決められた結末に向かうだけの出来レースは虚しい。それでもサメはすごく怖いし海底は美しかった。

  • 翻訳者、映画批評

    篠儀直子

    夏休みの最後の最後になって、最も夏休み向けの映画が登場。安手のホラー映画みたいな驚かし方にはやや閉口するのだけど、脱出に次ぐ脱出のあと、島に上陸してからはやりたい放題、やけに笑える感じになってバカみたいに面白くなる。どこかで観た感じの展開や細部が連続するのは、お約束をあえて意図的に並べてみせる、風刺的な意図があってのことかもしれない。トム・スターンが見事な画面を作っていた前作とはだいぶ感触が違うのであらかじめご承知を。でもあの犬はまた出てきます。

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