シャーク 覚醒の映画専門家レビュー一覧

シャーク 覚醒

キム・ミンソク主演でWEBTOONの人気漫画『シャーク』を映画化。壮絶ないじめを経験したウソルは、少年院で総合格闘技の元世界チャンピオン、ドヒョンと出会い、弟子入りを志願。ドヒョンの下で鍛錬を続けたウソルは、一歩ずつ成長していくが……。共演は『イカゲーム』のウィ・ハジュン、『悪霊狩猟団:カウンターズ』のチョン・ウォンチャン。
  • 映画監督/脚本家

    いまおかしんじ

    アクションが楽しかった。仕掛けがいっぱいあって飽きない。ストーリーはシンプル。いじめられっ子の主人公が、悔しいという気持ちをバネにして頑張る。特訓シーンのコミカルなやり取り、男同士の友情とかもあって、よくある話だけど楽しく見られる。男の子があっさり強くなっていくのが不満だった。もっとメチャクチャになれと思ってしまった。その先がもっと面白いはずなのに。最初の殺人事件とヤクザが実は繋がっていて、ふたりが協力して巨悪に挑むっていう続篇希望。

  • 文筆家/女優

    唾蓮みどり

    ある事件をきかっけに少年院に入ることになったいじめられっ子の少年が、総合格闘技の元チャンピオン・ドヒョンに鍛えられ心身ともに強くなって、やがて元いじめっ子と対決するという少年漫画のような構図と物語展開。と思ったら、原作が漫画でその実写化とのこと。基本的に、ひたすら鍛えて喧嘩しての繰り返しでやや単調気味。主人公の少年の怒りに満ちたときの表情が印象に残る。泳ぎ続けないと死んでしまう魚といえば、シャークではなくマグロだと思っていた。

  • 映画批評家、東京都立大助教

    須藤健太郎

    刑務所といっても学校のまんまじゃないか、教室もあるし、まあ、共学じゃなくなってるけど、などと思いながら見ていると、途中で「ドヒョンが成人刑務所に移る」という話になって、思わずのけぞる。え、ここは少年院だったのか。たしかにウソルは高校生だったし、そういう設定を忘れていたのはこちらが悪いが、少年院に入っている少年たちがさすがにみんなおっさんすぎやしないか。十代を演じる俳優たちの実年齢がいくつかとか、そういう話とは別に。他にもつっこみどころ多し。

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