カウントダウン(2019)の映画専門家レビュー一覧

カウントダウン(2019)

自分の余命がわかるアプリの恐怖を描くホラー。パーティーの席上で自分の余命を伝えてくるアプリをダウンロードし、3時間という通知を受けたコートニー。不安に襲われた彼女が酒に酔った恋人の車に乗るのを拒み、一人で帰宅すると、恋人の車が事故を起こす。出演は、ドラマ『YOU-君がすべて-』のエリザベス・ライル、ドラマ『ブラックライトニング』のジョーダン・キャロウェイ、「アナベル 死霊人形の誕生」のタリタ・ベイトマン。
  • 映画評論家

    小野寺系

    若者の死そのものを娯楽として昇華させたスリラーの傑作「ファイナル・デスティネーション」の内容を、携帯アプリを題材に焼き直しただけに見える設定。それだけに新味のあるアイディアがいろいろと必要になってくるはずだが、これまでのヒット映画で見たような表現が続くオリジナリティの無さにがっかりしてしまった。セクハラ問題を解決しようとする要素は、メインである携帯アプリの恐怖との繋がりが希薄だと感じられ、時流に乗ろうとするような安易な扱いとなってしまっている。

  • 映画評論家

    きさらぎ尚

    いきなり重箱の隅をほじくるのは気が引けるが、死期を告知するこのアプリは、DLした人の余命をどうやってプログラミングしたのだろうか。余命の長短はDLする人の中で無作為に決めるのだろうか。アナログ人間を自認する身には、不思議が多々。加えてスマホ画面の数字を見ながら迫りくる死への恐怖心と闘うのかと思いきや、驚くことにバケモノとの闘いだったことも。が、今どきの若者の集団ホラー心理をうまく取り込んだとは言えるかも。続篇の製作を匂わせているが、もう十分。

  • 映画監督、脚本家

    城定秀夫

    スマホアプリというアイテムはそれほど重要ではなく、死に追い掛け回されるという物語の骨子は「ファイナル・デスティネーション」シリーズのそれで、概念であるはずの「死」を「悪魔」という実体で描いてしまうのはせっかくの哲学的テーマを安易なスプラッタでマスキングしてしまっているようにも感じるが、大オチはなかなかに技が利いているし、「聖書はアメコミだ!」と嘯くマッド神父が、ある種発明ともいえるキャラだったこともあり、全体的にはかなり面白く観ることができた。

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