「凪の島」のストーリー

小学4年生の凪(新津ちせ)は、両親が離婚し、山口県の瀬戸内にある小さな島で祖母・佳子(木野花)が医師を務める診療所に、佳子や母・真央(加藤ローサ)とともに暮らしはじめる。凪は普段は明るく振る舞っているものの、アルコール依存症の父・島尾(徳井義実)が母に暴力を振るっていたことが凪の心の傷となっており、過呼吸を起こして倒れることがしばしばあった。島の住民たちはそんな事情を知ったうえで、何も言わずに凪を温かく受け入れていた。凪の同級生である雷太や健吾、担任教師の瑞樹(島崎遥香)、小学校の用務員・山村(嶋田久作)、漁師の浩平(結木滉星)らも悩みを抱えながら前向きに生きており、それを知った凪もまた彼らを支えようと奔走するうちに少しずつ笑顔を取り戻していく。しかし突然父が島にやってきて、家族に戻りたいと言い出し……。