「モリのいる場所」のストーリー

洋画家・熊谷守一(山崎努)の自宅の庭には草木が生い茂り、彼の描く絵のモデルになるたくさんの虫や猫などが住み着いていた。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしている。守一は妻の秀子(樹木希林)と二人で暮らしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田(加瀬亮)、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして得体の知れない男も……。今日も守一と彼を愛する人々のおかしくて温かな一日が始まる。