「大反撃」のストーリー

1944年冬のアルデンヌ。バルジ決戦の前夜である。フランス国境近くベルギーの小村にある中世紀の城に、アメリカ歩兵小団の1つがやって来た。一行のリーダーはファルコナー少佐(バート・ランカスター)。一行は長い戦闘で疲れきっていた。城主マルドレー伯爵(ジャン・P・オーモン)は、一行を温かく迎え入れた。小隊のメンバーは美術が好きなベックマン大尉(パトリック・オニール)、宣教師志望のアンバージャック中尉(トニー・ビル)、車に夢中のクレアボーイ伍長(スコット・ウィルソン)、パン屋あがりのロッシ軍曹(ピーター・フォーク)など。城は一行のおかげで平穏を保っていた。だが、ファルコナー少佐は伯爵の目を盗んでは奥さんのテレーズ(アストリッド・ヒーレン)とベッドをともにしていた。右眼にアイパッチの鬼少佐、同時に彼はドイツ軍が反撃してくる時、かならずこの城を狙うことを予期していた。部下たちも、娼婦やコニャックで疲れをいやしていた。いよいよドイツ軍の反撃開始。敵は戦車を中心にした機甲部隊だ。ファルコナーは部下のベンジャミンにテレーズを連れて逃げるように命じた。激戦の末、城は落ち、ファルコナーの小隊は全滅していった。