「千客万来(1924)」のストーリー

雑貨店を開くつもりでユダヤ人のソロモンはヴァリー・フォールスという古風な町にやってきたが市長を始め重立った人々は風来坊には店など出させないと排斥した。ただ一人ホテルの支配人クレムだけがソロモンとそれからメリーという他国人に親切にした。銀行家タイラーの息子ネッドはメリーに惚れ、ついでにソロモンにも自分の所有の古家を貸した。クレムは常々この町の電化を考えたのでメリーとソロモンに出資させ市長を買収して水力電気会社を起こした。クレムは市長をしてこの権利を公認せしめたが頑固な町の人々は尚も他国人を追い出そうとして探偵をしてメリーの前身をしらべさせると不名誉な事件に関係してることが分かった。クレムとソロモンもそのことに当惑した。しかし他の町の銀行に出資を契約してネッドが帰って来た。そうしてメリーが潔白であることと既にメリーは自分の妻であることを証明した。かくてこの町にも電燈が輝いた。そうしてソロモンもクレムもメリーも町の人々の賞賛と感謝とを受けた。