「青春倶楽部(1930)」のストーリー

職業ゴルフ選手のジェリー・ダウンスは金持ちの若者ジャック・マーティンのゴルフ教師となり、相携えてミッション・カントリークラブへ赴いた。クラブのリンクではローラ・ムーアとルース・ヴァン・ホーンとがクラブ代表夫人選手権争奪戦をやったが惜しいところでローラの負けとなった。しかし彼女はジェリーに想いを寄せ、ジェリーは彼女をコーチしてやることになったので、負けたローラの方が勝ったルースからやきもちを焼かれる結果となった。ところがローラの親友アンジーが女嫌いのジャックに惚れたのでジャックは大恐慌を起こしてクラブ滞在を切り上げると言いだした。そうなると教師のジェリーも一緒に行かなければならないので、アンジーは自分のためにもローラのためにも、ジャック引き留め策を講じることとなり、ある晩ジャックと庭園で密会して不思議な媚薬入りの香水を用いてジャックに長期滞留を約束させた。ところが一方ルースはローラとジェリーの恋仲が急速に進展しつつあるのを見て憤懣の念禁じ難く、2人の仲を裂くためにジェリーを自分の別荘に1ヵ月間招待した。それはもちろんジャックの同意を得た上のことであったが、ローラはそのことを聞くとジェリーは自分を愛してはいないのだと信じた。それで仮装舞踏会の夜ローラは逆上してカクテールを暴飲して醜態を演じ、ルースに翻弄されたので翌日ゴルフ試合をやる約束をした。ルースはローラにもジェリーにもおのおのゴルフに夢中で恋愛なんかどうでもいいと思っていると、いい加減な告げ口をしたのでローラもジェリーも気を悪くした。ローラは試合では少しリードしていたがこの事で気が散って、決勝の芝生には対等で臨んだ。気をもんだアンジーはジャックをしてジェリーを説かせたので、ジェリーはローラを声援し彼女に勝利を得せしめた。アンジーとジャックとはさらに力添えをして、ローラとジェリーの仲を元に戻し、2組の新婚夫婦が出来上がった。