「ドロップ(2008・品川ヒロシ監督)」のストーリー

私立のお坊ちゃん学校に通っていたヒロシ(成宮寛貴)は不良に憧れて、公立の狛江北中学校に転校する。赤い坊主頭にボンタン姿のヒロシは、すぐに不良に目をつけられて、河川敷に呼び出される。そこで待っていた達也(水嶋ヒロ)は極悪非道で知られるカリスマ不良で、ヒロシはいきなり達也とタイマンを張らされることになる。ヒロシはがむしゃらに向かっていくが、全く歯が立たない。しかし、その根性と、口のうまい性格が気に入られ、ヒロシは不良グループの仲間入りを果たす。その他の仲間は、クールな森木(波岡一喜)、狂犬の異名を取るワン公(若月徹)、盗みの天才・ルパン(綾部祐二)。さらに、狛江西中学校のテル(坂本雅仁)も加わり、ケンカや悪さ、くだらないおしゃべりに明け暮れる日々が続いた。そんなヒロシのことを、姉のユカ(中越典子)の恋人で、工事現場で働く元不良のヒデ(上地雄輔)は優しく見守ってくれていた。ヒロシは、達也の彼女・ミユキ(本仮屋ユイカ)に密かに惹かれるようになる。達也はミユキに冷たく、別の彼女をつくったりしていた。ヒロシは、達也に振られたミユキを慰めるが、友達以上の関係には踏み出せなかった。翌年、最大の敵だった調布南中学校の赤城(増田修一朗)や加藤(住谷正樹)らとも和解し、卒業を迎える。卒業式をサボろうとしていたヒロシや達也は、ヒデの車に乗せられて式に出席する。卒業式を終えて、ヒロシはミユキに告白するが、あっさり振られる。春、ヒロシは高校に入学するが、初日から問題を起こし、退学になってしまう。そこで、ヒデと同じ工事現場で働くことにする。しかし仕事初日、達也に呼び出され、仲間のピンチを知らされる。ヒロシは姉の制止を振り切り、仲間の元に向かう。そのとき、誰も予想しなかった出来事が起こる。

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