「アニマル・ハウス」のストーリー

合衆国の北東部にあるフェーバー大学。時は1962年の9月、新学期が始まって、新入生が、いくつかの学生クラブの門を叩いている。中でも秀才揃いの「オメガ・テタパイ」、略称「オメガ・ハウス」はグレッグ(ジェームズ・ドートン)、ダグ(マーク・メトカーフ)など典型的なアイビー・リーガーで、ガールフレンドもマンディ(マリー・ルイーズ・ウェラー)やバブス(マーサ・スミス)など、見映えのよい女子学生を独占している。従って入会もむずかしく、さえない新入生、ラリー(トマス・ハルス)とケント(スティーブン・ファースト)の2人組などは、相手にされない。頭にきた2人は、隣の「デルタ・ハウス」--別名「アニマル・ハウス」のドアを叩き、その学生たちのズッコケぶりに驚く。だらしない学生たちの面々は、ブルート(ジョン・ベルーシ)、オッター(ティム・マティソン)、無能さが買われて会長になっているフーバー(ジェームズ・ウィドゥーズ)オートバイ狂のロデイ(ブルース・マクギル)、そしてブーン(ピーター・リーガート)らだ。「オメガ」とは異なり、喧騒と狂気のるつぼ「アニマル」に親しみを感じたラリーとケントはさつそく入会。だが名門フェーバー大の品位を脅かす「アニマル」学生の存在は、ここ数年来、ウォーマー学長(ジョン・バーノン)の頭痛の種だった。新学期を迎えたいま、改めて彼らの一掃を決意、お気に入りのグレッグとダグをその任に当てた。しかし、ジェニングス教授(ドナルド・サザーランド)のような話しの分る教師もいて、プーンとそのガールフレンド、カティ(カレン・アレン)などは住いを訪ねることもしばしば。グレッグとダグの監視にも関らずプルートとロディが中間試験にカンニングしたり、オッターとラリーが万引きに出かけたり、彼らの目にあまる行動は続く。そして、「デルタ・ハウス」で開かれたパーティで、学長夫人のマリオン(ベルナ・ブルーム)やデパスト市長(チェザーレ・ダノーバ)の娘、クロレット(サラ・ホルコム)が、連中にいたずらされたというので、ウォーマー学長は生徒会を召集し、「デルタ・ハウス」閉鎖の判決を下す。学園祭が近づき、成績が悪いことを理由に退学処分を言い渡された「デルタ」の面々のうっ憤が爆発し、学園祭の当日、一般市民の見守る前で、パレードを目茶苦茶にするのだった。