「劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」のストーリー

1999年、巨大隕石が地球に落下した。世界の全ての海が干上がり、ワームと呼ばれる地球外生命体が地球に侵入する。ワームは人間に擬態する能力を持ち、人間社会に潜伏・侵食を始める。ワームの脅威から人類を守るため、秘密機関ZECT<ゼクト>はマスクドライダー・システムを開発する。選ばれた戦士=仮面ライダーとワームとの壮絶な闘いが始まる。その7年後、ゼクトが内部分裂を起こし、反乱分子<ネオゼクト>が誕生する。それによって事態は、“ゼクト対ネオゼクト対ワーム”という三つ巴の様相を呈するのだった。天道総司=仮面ライダーカブト(水嶋ヒロ)は、ゼクトとネオゼクトの双方に、自分の“力”を売り込んでいく。一方、ゼクト内部では、【天空の梯子計画】が進行していた。氷の塊である彗星を地球に引き寄せ、隕石落下で干上がった海へ大量の水を取り戻すという、人類の存亡を賭けた壮大な計画である。ネオゼクトは計画の情報を入手し、乗っ取りを画策する。そうした中で、謎の死を遂げた者たちの噂が囁かれていた。その死に付きまとう“黄金の仮面ライダー”の影。混沌のさなか、【天空の梯子計画】が実行に移される。時を同じくして、第二の巨大隕石が地球に接近。二つの対立組織による仮面ライダー同士の戦闘が始まり、地上と、衛星軌道上とで火花を散らす。刻一刻と地球の危機が迫る中、カブトの狙いはいったい何なのか?