「鏡心(2004)」のストーリー

ある映画女優(市川実和子)が、まるで映画のようにミステリアスな自身の体験を、脚本として執筆する。彼女は、自分が生きるために必要な心の拠りどころを失った状態に陥り、それを脚本執筆と演技のプロセスの難しさからくる苦悩と重ね合わせていた。ある夜、彼女は東京の真ん中の道端で、まるで自分の影であるかのような淋しげな少女(猪俣ユキ)に出会う。そして彼女は、映画作りの苦しさから逃れるため、長い間行こうと思っていた東南アジアへ行くことを決意する。