「殺し屋ハリー 華麗なる挑戦」のストーリー

アンクル・フランク(エドモンド・オブライエン)とビッグ・エディ(ブラッドフォード・ディルマン)は、二大組織の親分で、互いに張りあっているのだが、とうとう双方とも殺し屋を雇った。フランクはハリー・クラウン(リチャード・ハリス)、エディは「爪」と呼ばれる加虐性のマービン・ザッカーマンである。流血が飛び交うギャング戦の中で、ハリーは小学校の女教師バフィ(アン・ターケル)に惚れ、彼の弟分のトニー(デイヴィッド・ホール)は売春婦のベビーといい仲になった。ある日ベビーが「爪」に誘拐された。ハリーとトニーは、彼女がバフィの学校に監禁されていることをつきとめ、早速学校に向かった。ベビーは「爪」に乱暴されてはいたものの救出に成功した。大詰めのギャング戦は、エディの本部のあるビルで行なわれた。ハリーは誘拐されたバフィを救出すべく、エディ一味に乗り込もうとしたが、彼の身を案じたフランクは、助っ人として「ミュージシャン」をつけてやった。彼等が持っている楽器のケースの中身はマシンガンなのだ。激しい銃撃戦が展開され、ハリーは「爪」を殺したものの、エディはバフィを人質にとって逃走した。彼女は麻薬を注射され昏睡状態に陥っていた。ハリーは2人の後を追ったが、ひと足さきにフランクがエディを射ち殺した。それから間もなく、ハリーはバフィを連れてヨーロッパを発ち、トニーとベビーが2人を見送っていく姿があった。