「ふくしゅう」のストーリー

20歳のまりは、中年男・水原の愛人。不安定な気持ちを持て余しながらも、自分は幸せだと思うようにしていた。だがある日、彼に新しい女が出来たことを悟った彼女は、嫉妬から彼に銃を突きつける。しかし、怯える水原を見ているうちどうでもよくなった彼女は、不倫相手と別れたばかりの友人・あきと海に出かけることに。女同士、楽しい時間を過ごすふたり。ところがほんの一時、ひとりになったまりは、あきに何事か叫んで自らが撃った銃弾に倒れてしまう。まりの遺体に駆け寄るあき。死んだまりの目は、海に沈んでいく太陽を見つめていた。