「修羅雪姫(2001)」のストーリー

かつて、ミカドの近衛兵として仕えていた建御雷家は、帝政の崩壊と共に祖国を追われ、今は500年に及ぶ鎖国政策が続くその国で、反政府組織の鎮圧に関わる暗殺集団となっていた。ある日、感情を抑圧し冷徹に人を殺す刺客として育てられてきた建御雷家の純粋な血を引く雪は、空暇と名乗る老人から雪の母・亞空を殺した人物が建御雷家の首領・白雷だと知らされ、反旗を翻す。ところが、返り討ちに合い重傷を負った彼女は、反政府組織の活動家である隆に助けられるのだった。そんな彼との生活の中で、次第に人間らしい感情を取り戻していく雪。やがて彼女は、白雷と壮絶な戦いを展開し、見事、白雷を倒すことに成功する。だがその頃、活動の方法に疑念を抱くようになっていた隆とその妹・彩が、組織のリーダー・城所によって殺害されていた。隆の遺体を抱きしめ生まれて初めて涙を流した雪は、翌朝、更なる戦いの道を進む決意をする。