「ハイ・フィデリティ」のストーリー

30代のロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)は中古レコード店を経営し、それなりに安定した独身生活を送っている。しかし、同棲していた弁護士の恋人ローラ(イーベン・ヤイレ)が突然出ていったのをきっかけに、これまでの辛かった失恋体験トップ5をリストアップするも、虚しいばかり。さらに、ローラに新しい恋人のイアン(ティム・ロビンス)がいることが判明するや、ペニー(ジョエル・カーター)やサラ(リリ・テイラー)やチャリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)ら、失恋トップ5の女性たちを次々と訪ね、自分の何が問題だったのかと問いただしていく。そんな彼にとって、熱狂的音楽マニアのアルバイト店員、内向的なディック(トッド・ルイーゾ)と尊大なバリー(ジャック・ブラック)との会話、そして女性シンガーのマリー(リサ・ボネット)と知り合えたことはささやかな慰めになった。しかしロブはまだローラを愛しており、ローラも心が揺れていた。そんな時、ローラの父親が亡くなり、その葬式の帰りに二人はよりを戻す。そしてロブは、自分の店で前に万引きした2人組の少年のレコードを出そうとレーベルを発足し、ローラがそのデビュー・イベントを勝手に企画する。イベントは大いに盛り上がり、ロブは人生に対してポジティヴな姿勢を獲得するのだった。