「魚からダイオキシン!!」のストーリー

1991年、東京。ロックンローラーのYUYAは都知事選を駆け抜けていたが落選。数年後の1990年、ニューヨークへ旅立ったYUYAが突如帰国。旅先で出会ったクルド人ミュージシャンに衝撃を受けたYUYAは彼らを日本に紹介しようと、かつてのロック仲間のNAKANEに売り込むが、今やロック界を牛耳る存在にまでのし上がった彼にとって、YUYAは煙たがられる存在にすぎなかった。それどころか麻薬取引にまで手を伸ばしていたNAKANEは、YUYAのかつての恋人ASAMIをクスリ漬けにし、外タレ専門に肉体を提供させ、ヘロインを横流ししていた。その事実を知ったYUYAは彼らに対する失望とともに強い怒りを覚える。そんな時、パンク青年KENJIとその恋人RIEと知り合ったYUYAは、彼らのところに転がり込み、そこで元ヴァイオリニストの片腕の老人GENJIROと出会う。そして彼の持っていた銃を譲り受けたYUYAは、KENJIとともにNAKANEの事務所を襲撃。ヘロイン資金を強奪し、命縣けのコンサートを開こうとするYUYA。その時、ドス黒い海の彼方から世紀末の日が訪れるのだった。