「輝く栄冠」のストーリー

馬券屋のジョウ・モンゴメリーは物故した馬主マッカーシーに対する貸金の抵当として名馬ガラキシー号を手に入れた。しかし馬券屋の持ち馬は競馬に出せないので、ナイトクラブの唄女グロリア・リーにガラキシーを売り付けた。その調教には故マッカーシーの調教師だったスチーブ・ローワンがあたって、一着は楽に取れそうな好調となる。ガラキシーに勝たれては賭けのうえで大損となるのでジョウは他馬の騎手を買収し、競争中ガラキシーに衝突させた。この結果ガラキシーは負傷して着外となる。グロリアはその経緯を知ってジョウに抗議したが一笑に付されてしまう。ロサンゼルスのナイトクラブに出演契約をしたグロリアはガラキシーを伴いエバンス牧場に預ける。スチーブは女馬主ヘンリエッタ・フェアファクスの調教師となって、サンタアニタ競馬へやって来る。そしてガラキシー負傷事件にグロリアが無関係だったことを知るやガラキシーの調教をコーチした。いよいよサンタアニタの競馬が近づく。グロリアはガラキシーの出走料を借りにジョウの馬券事務所を訪れた。ジョウはガラキシーの好調を恐れ、競馬協会へ、グロリアが馬券屋から前金を取ったと誣告した。このためガラキシーは出走を取り消され、グロリアは淋しくニユーヨークへ帰ろうとする。スチーブはガラキシー出走取り消しを怪しみ、ジョウをとっちめてすべてを白状させ、告白書を協会へ提出して改めてガラキシー出走を認めさせた。かくてガラキシーは見事に一着の栄冠を締め、スチーブとグロリアは幸福を得た。そして秘かにスチーブを愛していたヘンリエッタは彼の幸福を祝って心淋しくすべてを諦めたのである。