「ボビーに首ったけ」のストーリー

通称ボビーこと野村昭彦は、ブルーの250CCバイクに乗る高校三年生。突然、彼のもとに岡山の中原咲美から手紙が来た。咲美は偶然にバイク雑誌でボビーを知ったのだ。夏休み間近、ボビーは学校を休んでアルバイトを始めた。それを父・保に知られた彼は、家を出て友人の久保田幸雄のアパートにころがりこむ。妹・佳子が咲美からの手紙を届けてくれた。「さびしい」と書かれた手紙に、「電話をかけてくれ」とボビーは返事を出した。8月10日、咲美から電話がかかってくる日、ボビーはアルバイト先のマスター木田に誘われツーリングに出かけた。そこでは木田をリーダーとするモトクロスチームが練習をしていた。咲美との約束の時間が迫り、バイクを急がせるボビーの前にトラックが塞がり、彼の体は宙に飛んだ。