「KUMIHO 千年愛」のストーリー

999年間生きつづけてきたクミホは、人間界での名はハラ(コ・ソヨン)といった。その美貌で男たちを妖しく誘い続けてきたが、まだ真実の愛に出会えないでいた。心の底から信じあえる男と出会い、百日目に愛を交わせば、彼女は狐の本性を捨てて人間に生まれ変わることができる。だが、残された時間はあと1年と迫っていた。そんなある夜、ハラはソウルの街角で、大勢のチンピラを相手に殴り合いをしている若者ヒョギ(チョン・ウソン)を救う。傷をなめて癒し、森へ置き去りにするが、ヒョギはその時ハラが落としたペンダントを返しに、彼女が働く喫茶店へやってきた。これまでの男と違う誠実な彼の態度に、ハラの心が波打つ。いつしか二人は恋に落ち、甘い口づけや青く透明な珠を自在に操るハラの愛撫に夢中になるヒョギ。しかし、ようやく見つけた真実の愛に思えたにも関わらず、ハラは決してその身をまかせようとはしない。その頃、地獄では、ハラを人間界から連れ戻すための使者を放っていた。使者69号(トッコ・ヨンジェ)は彼を慕う巫女ミニ(パン・ウニ)の助けを得て、ハラの居場所を捜し当てた。そして、そこにいたヒョギに「彼女はクミホだ。お前は利用されているだけで、精気を吸い取られて死ぬことになる」と告げた。ハラは負ってきた使者69号と壮絶な戦いを繰り広げるが、やがて力尽きて死ぬ。ヒョギは彼女を思い、悲しみにくれるのだった。