「地獄のかけひき」のストーリー

オットリー(T・コートネイ)は生まれつきやることなすこと失敗ばかりの敗北者。人生に期待するなかれと万事その日まかせの風来坊。今日もパーティが催されているランバート(E・ハードウィック)の家に転がり込み、したたか酔っぱらった。だからランバートが殺された時も正体不明だった。二日後、彼はガトウィック空港で目を覚まして驚く。ロンドンへ帰ると友達が、彼を警察が探しているから出頭しろと言う。警察へ行こうとすると、いきなり何者かに殴られ、田舎の路線駅に連れ込まれる。そこでヘンドリクソン(J・ビラーズ)と美人のイモジン(R・シュナイダー)から殺人事件について訊間されるが彼には何がナンだか分らない。が、イモジンがパーティに居た事を思い出す。結局彼は殺し屋ジョンストン(R・ロジター)に処分させようと渡される。彼にはサッパリ事情が分からないが、あの晩ジョンストンはエリックを殺した後、隣で眠りこけていたオットリーのポケットから靴の置物に仕組まれていたテープレコーダーを探り出す。これは彼がパーティからちょいと失敬しようとした物だが、テープには英国諜報部のヘンドリクンンが二重スパイでエリックがそれを脅迫していた事が記録されていた。何も知らぬオットリーを利用してジョンストンはヘンドリクソン脅迫をたくらみ、オットリーを手伝わせるが、ヘンドリクソンから受け取った金の入った鞄を渡すと、突然鞄が爆発しジョンストンは死んでしまう。ほとほとイヤになったオットリーは警察へ行ってみるが、今度はイモジンが彼は諜報部員です、と釈放に来る。結局オットリーはイモジンのボスの諜報部長ハドリアン(A・バデル)の元で地下にもぐったヘンドリクソンを追跡させられる。彼は田舎の一軒屋におびきよせられ彼に殺されそうになるが、ハドリアンが来て助けてくれる。しかし、意外や、実は彼が二重スパイだったのだ。オットリーには何がなんだか最期までわからない。