「ウォーターワールド」のストーリー

温暖化が進み、極冠の氷が融けて地表は全て水没した未来の地球。わずかに生き残った人々は、浮遊する都市=アトール(岩礁)と呼ばれる人工の島を作って何とか生きながらえていた。トライマレン(三胴船)を操って海洋を旅するマリナー(ケヴィン・コスナー)は、交易のためオアシスという名のアトールに入港した。だが、海中でも呼吸のできるエラを持つミュータントであることが知れると住民に捕らえられ、死刑を宣告された。その時、ディーコン(デニス・ホッパー)の率いる凶悪な海賊集団スモーカーがオアシスを襲撃した。激しい戦闘のさなか、マリナーは酒場の女ヘレン(ジーン・トリプルホーン)に助けられ、少女エノーラ(ティナ・マジョリーノ)と共に海に逃れた。ヘレンは伝説の陸地ドライランドの存在を信じており、その秘密はエノーラの背中の刺青にあるという。これまで一人で旅をしてきたマリナーにとり、2人の存在は煩わしいものだった。一方、ディーコンもエノーラを捜してマリナーの船を追っていた。一度は配下の飛行機が発見したがマリナーの反撃に遇い、続いて待ち伏せも計画するが、すんでのところで見破られ失敗した。旅を続けるうち、マリナーはヘレンに心を開くようになっていた。マリナーに潜水器に乗せられて海中深く水没した近代都市を見たヘレンは、希望が砕かれるのを感じた。2人が海上に戻ると船はディーコンに占拠されていた。危ういところをオアシスの発明家グレゴールに助けられたマリナーは単身、スモーカーの根拠地である巨大船ディーズに向かう。エノーラを救出した彼は、壮絶な戦いの果てにディーコンを倒した。エノーラの刺青の秘密を解いた彼らは、目的地に向かい、そこでついにこの世の楽園ドライランドを発見する。だが、海の男であるマリナーは安住を選ばず、再び旅立っていった。