探検界のレジェンド・関野吉晴が生命循環をめぐる旅へ。「うんこと死体の復権」

 

探検界のレジェンド・関野吉晴(75)が初監督を務め、ネツゲンの前田亜紀と大島新がプロデュース。うんこと死体を介した生命の循環に迫るドキュメンタリー「うんこと死体の復権」が、8月よりポレポレ東中野ほかで全国順次公開される。特報が到着した。

 

 

アフリカで誕生した人類が南米最南端まで拡散した5万キロの足跡を、動力を使わずに逆ルートで辿る〈グレートジャーニー〉を40代で始め、足掛け10年で踏破した関野吉晴。環境破壊を危惧し、人類が生き続けるための方法を探るプロジェクト〈地球永住計画〉を2015年に始めた。

彼はそこで3人の賢人に出会う。野グソをすることにこだわり、半世紀にわたる野グソ人生を送ってきた伊沢正名。うんこから生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀。そして、死体喰いの生き物たちを執拗に観察する絵本作家の舘野鴻。

彼らの活動を通して見つめたうんこと死体の世界では、無数の生き物が生命の循環を紡いでいた──。“鼻つまみ者”の価値観を覆す旅の行方に注目だ。

※クラウドファンディングが4月6日(土)開始

 

 

関野吉晴監督メッセージ
うんことか死体を食べるムシたちがいる。うんこ虫や死出虫(しでむし)、蝿、蛆虫(うじむし)など、嫌われ者、鼻つまみ者のチャンピオンだ。
多くの人は目を背けるが、この映画の主人公3人は、絶滅危惧種や頭がいい、かわいい生き物にはとんと興味がなく、嫌われ者、鼻つまみ者の虫たちに金メダルを与えようと獅子奮迅の努力をしている。
この映画では、不潔だ、気持ち悪いと嫌われ、疎まれている存在に信じ難いほどに関心を抱き、執拗に観察し、絵を描き、論文を書く。或いは50年間野糞をし続けるおじさんたちを追いかけていきます。
是非この映画を観て下さい。きっと、あなたの常識を覆します。

 

 

「うんこと死体の復権」

監督:関野吉晴 プロデューサー:前田亜紀、大島新
撮影:松井孝行、船木光、前田亜紀 編集:斉藤淳一
製作:ネツゲン、クリエイト21 配給:きろくびと
2024年/日本/105分
公式サイト:https://www.unkotoshitai.com