四人の悪魔

よにんのあくま
製作国
アメリカ

ジャンル
ドラマ ラブロマンス

ここが見どころ

「ファウスト」「サンライズ」のF・W・ムルナウ氏が「サンライズ」に次いで作った氏のアメリカに於ける第二回目の監督作品である。原作は丁抹の作家ヘルマン・バング氏の小説で、ソレを「鬘」の作者ベルトールト・フィアテル氏、「タルテュフ」「サンライズ」のカール・マイヤー氏、「街の天使」「母ぞよく知る」のマリオン・オース女史、この3人が脚色した。主役を演ずるのは「第七天国(1927)」「街の天使」のジャネット・ゲイナー嬢であるが、そのほか「四人の息子(1928)」のチャールズ・モートン氏、「光明の彼岸へ」のナンシー・ドレクセル嬢、「父と子」のバリー・ノートン氏、「赤毛布恋の渦巻」のJ・ファーレル・マクドナルド氏、「水陸狂走楽」のメアリー・ダンカン嬢、アンダース・ランドルフ氏、フィリップ・デラシー君、等が出演している。キャメラは「第七天国(1927)」「街の天使」のアーネスト・パーマー氏と「ファジル」「港々に女あり」のL・ウィリアム・オコンネル氏との2人。因にこのバング氏の原作は数年前にデンマークに於いてA・W・サンベリィ氏によって映画化され「曲馬団の鬼」として我が国にも公開せられたものである。

「四人の悪魔」のストーリー

チェッキの曲馬団というのは団長のチェッキと道化師と2人の少女とそれから曲芸をする1匹の犬と、これだけから成立っていた。ある日、2人の男の子を連れてチェッキを訪れた女がいた。この2人の男の子というのはもとは軽業で鳴らしていたロッシー夫妻の遺児で、両親の死後はこの女の手に引取られて育って来たのだが、女自らが糊口の道に窮するようになったので離したくない2人だけれども心を鬼にしてこの2人をチェッキの許に預け、その養育を頼もうとやってきたのである。そして2人の男の子は曲馬団に引き取られた。が、この曲馬団は冷い酷い所であった。チェッキの恐ろしい手は4人の孤児を苦しめいじめぬいた。あまりの惨忍さに我慢を切らした道化師はある夜、チェッキと争った末、ごの4人の孤児と犬とを連れてこの一座から脱け出し自由な楽しい生活を求めて行った。それから年は巡って行った。15年の後、それまで我が子の如くにこの4人の孤児を育てて行った道化師に初めて肩の荷の降りる時が来た。というのはこの4人が今では皆天晴れなトラベラーズ・アクトの花形となり、そして彼ら4人の演ずる4人の悪魔という離れ業は万人の喝采する所となったからである。道化師は4人の仲よい楽しいまといを見て慈父の如くに微少んでいるのであった。4人の中、チャールズとマリオンとは人のみる眼も羨しい位の恋仲となっていた。又、他の2人、アドルフとルイスとにも幸せな恋の芽生えがあった。が、そうしている中にチャールズに魔がさした。それは毎日、棧敷に座っては彼の曲芸を眺める貴婦人のただれたような情慾の念であった。チャールズは稽古を怠った。仲間を忘れた。マリオンを忘れた。マリオンをに涙の日が続いた。都では毎日のように雪が降った。道化師やアドルフやルイズは皆、マリオンを思い、チャールズをいさめた。が、愛慾に狂走したチャールズにはそれを聞く耳がなかった。でも、ある夜、彼はマリオンの涙と真心に打たれた。彼は今までの己れの誤ちを覚った。が、それも長くは続かなかった。貴婦人の肉の香は再び彼を駆り立てるのであった。マリオンはもう己れの望みが絶たれたと思った。そしてマリオンの身に悲惨事が起こった。それは下に張り渡す網を外してチャールズとマリオンとが必死の離れ業を演じた時であった。悲みに堪えやらず梯子を握る力のなくなったマリオンは遥か下の地上に墜落した。が、それはチャールズを永遠に貴婦人から引き離して再びマリオンに結びつける契となった。愛は強かった。マリオンは不思議と息をとりとめた。この一座にまた楽しい生活がめぐり返ってきた。

「四人の悪魔」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「四人の悪魔」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ ラブロマンス
製作国 アメリカ
製作年 1928
製作会社 フォックス映画
レイティング

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 6/25

リンダ・カーデリーニ(1975)

カポネ

実話に基づき、伝説のギャング、アル・カポネの最晩年を描いたドラマ。1940年代半ば。長い服役生活を終え、フロリダの大邸宅で家族や友人たちに囲まれ、静かに隠居生活を送るカポネ。だが、そんな彼をFBIはいまだに危険視し、監視を続けていたが……。出演は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディ、「ハウス・ジャック・ビルト」のマット・ディロン、『ツイン・ピークス The Return』のカイル・マクラクラン。監督・脚本は「クロニクル」のジョシュ・トランク。

ラ・ヨローナ 泣く女

「死霊館」シリーズの生みの親ジェームズ・ワン製作の下、中南米に伝わる怪談を映画化。1970年代のロサンゼルス。不可解な死を遂げた子どもの母親の警告を無視したソーシャルワーカーのアンナは、自分の子どもたちと共に恐ろしい怪現象に遭遇する……。出演は「ハンターキラー 潜航せよ」のリンダ・カデリーニ、「アナベル 死霊館の人形」のトニー・アメンドーラ。
牛原千恵(1966)

ひめゆりの塔(1982)

太平洋戦争末期、全島が戦場と化した沖縄で、ひめゆり部隊と呼ばれ陸軍病院に配属された乙女たちのはかない青春を描く。28年ぶりの再映画化は脚本・水木洋子、監督・今井正と同じコンビ。前作では果たせなかった沖縄現地ロケを行ない、撮影は「裸の大将放浪記」の原一民が担当。

ゆき

天界からやってきた少女ゆきが、弱い百姓と共に戦う姿を描く。斎藤隆介の原作のアニメーションで脚本は宮崎晃、監督は「あにいもうと(1976)」の今井正がそれぞれ担当。

NEW今日命日の映画人 6/25

ラウ・カーリョン(2013)

セブンソード

武侠映画の第一人者ツイ・ハーク監督が、中国、香港、台湾の人気俳優を起用し壮大なスケールで描くアクション巨編。中国を代表する武侠小説の大家、リャン・ユーシェンの『七剣下天山』に基づき、清軍の蛮行を阻止するため立ち上がる7人の剣士の活躍を描く。出演は、香港四天王のレオン・ライ、「HERO」のドニー・イェン、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のチャーリー・ヤン他。

ペディキャブ・ドライバー

40年代のマカオを舞台に、ペディキャブ(自転車で引く人力車)の車夫が、恋に喧嘩に大活躍するアクションもの。監督・製作・主演の3役をこなしたのは「五福星」シリーズなど諸作で知られるサモ・ハン・キンポーで、彼の80年代の活動における集大成というべき一編。脚本は「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」のバリー・ウォン(王晶とは別人)と「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のユェン・カイチー、音楽は「誰かがあなたを愛している」のローウェル・ロー(助演も)、美術は「恋する惑星」のウィリアム・チョン。共演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのモク・シウチョン(マックス・モク)、「スウォーズマン/女神伝説の章」のファニー・ユン、「ツイン・ドラゴン」のニナ・リー、「山中傅奇」「空山霊雨」のスン・ユエなど。また、サモ・ハンの人脈を反映して、「霊幻導士」シリーズのラム・チェンイン、「酔拳2」のラウ・カーリョンたちがカメオ出演している。別邦題「帰って来たデブゴン 昇龍拳」。