現在地はいづくなりや 映画監督東陽一

げんざいちはいづくなりやえいがかんとくひがしよういち
上映日
2020年2月22日

製作国
日本

上映時間
94分

ジャンル
伝記

ここが見どころ

ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作「絵の中のぼくの村」などで知られる映画監督東陽一のドキュメンタリー。本人のインタビューや、東作品で主演を務めた緑魔子、烏丸せつこ、常盤貴子との対談、フィルモグラフィーを通して、作品や東自身について紐解いていく。監督は、ドキュメンタリー『五ノ神の山車 百年先を造る』の児玉健一。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    川口敦子

    昔、日本映画は暗くて重くてなどと脳天気に広言していた大学生の頃、新藤兼人の「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」と出会い蒙を啓かれた。溝口は無論、彼を語った面々に、彼を撮ろうとした新藤に、そうして日本映画に少しでも近づきたいと興味をかき立てられた。同様のそそのかしの力をこの誠意に満ちた一作も感じさせる。しかも監督東自身の言葉でその“現在地”を確かめさせてもくれる。ギターの少女を章ごとに挿む趣向への疑問は最後の「知らん顔」の清新さにやや薄らいだ。

  • 映画評論家

    佐野享

    学生時代に「日本妖怪伝 サトリ」を観て以来、東陽一という監督が気になっていた。日本映画史において、きわめて重要な作品を撮ってきたひとである。にもかかわらず、つねに真ん中にはいない。キャリア的には巨匠といわれてよいが、どうもその呼称が似合わない。そんな東陽一のドキュメンタリーができたと聞いて意外の感があったが、観て、腑に落ちた。真ん中にいない、ということが、つまり東陽一の「現在地」なのだ。いや、ずれているのは、この日本社会のほうかもしれない。

  • 映画評論家

    福間健二

    東陽一とは何か。気さくに語る姿を見て、作家論的なことだけでなく、自分がなにかを取り逃がしてきた気がした。映画で「言いたいことなどない」。変化する社会のなかの、一作ごとの出会いと工夫があるだけなのだ。作品の断片の挿入が決まり、異なる質の聡明さをもつ三人の女優との対話が楽しい。小玉監督、愛があるのだ。安藤紘平による解説以降のまとめ方がややくどいが、半世紀以上の奮闘の持続からすれば当然とはいえ、これだけのものを作ってもらえる監督は滅多にいないだろう。

「現在地はいづくなりや 映画監督東陽一」のストーリー

東陽一は、長編デビュー作となったドキュメンタリー映画「沖縄列島」、初の劇映画で日本映画監督協会新人賞受賞作「やさしいにっぽん人」をはじめ、「もう頬づえはつかない」、「四季・奈津子」、「マノン」、「ザ・レイプ」、200万人以上を動員した「橋のない川」、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作「絵の中のぼくの村」、「ボクの、おじさん」、「わたしのグランパ」、「風音」、「酔いがさめたら、うちに帰ろう」、「だれかの木琴」など、精力的に作品を撮り続けている。映画監督、脚本家として半世紀にわたり活動してきた彼が、初めて映画の製作過程や自身についてをカメラの前で語る。また、東作品で主演をつとめた緑魔子、烏丸せつこ、常盤貴子が東と対談という形で、当時の映画のバックストーリーや、東の映画に対するスタンスを語り合う。映画関係者からは、映画作家で早稲田大学名誉教授の安藤紘平が、本作の監督小玉憲一と「サード」、「だれかの木琴」から見た東について語る。東陽一の生い立ちから20本を超える映画を作った今日に至るまで、作品はもちろん、東自身をインタビューや対談、フィルモグラフィーを通して紐解いていく。また、全編を通じて流れるバッハの『シャコンヌ』は、撮影当時15歳の中学生だった新進気鋭のクラシックギタリスト、大谷恵理架による。

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キャスト役名

「現在地はいづくなりや 映画監督東陽一」のスペック

基本情報
ジャンル 伝記
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2020年2月22日
上映時間 94分
製作会社 モンタージュ
配給 モンタージュ
公式サイト https://izukunariya.com/
コピーライト (C)2020 MONTAGE inc.

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