命みじかし、恋せよ乙女(2019)

いのちみじかしこいせよおとめ CHERRY BLOSSOMS AND DEMONS
上映日
2019年8月16日

製作国
ドイツ

上映時間
117分

ジャンル
ドラマ

ここが見どころ

樹木希林の世界デビュー作にして遺作となったドイツ映画。酒に溺れ、仕事も家族も失い、ミュンヘンで孤独に暮らすカール。その前に、亡き父と親交があったと語る日本人女性ユウが現れる。距離を縮めた2人は、やがてユウの祖母に会おうと日本へ向かうが……。出演は「愛の臨界」などで活躍するドイツ人俳優ゴロ・オイラー、国際的に活躍する日本人ダンサーの入月絢。監督・脚本を担当したのは「フクシマ・モナムール」のドーリス・デリエ。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    小野寺 系

    幼年期からの抑圧的な家庭環境へのパーソナルな想いが観念的な映像によって語られていく陰鬱な内容を見続けるには集中力が必要。日本文化が大好きな監督ということだが、黒澤や小津への憧憬なども含め、ネットで繋がれた現代に、過度な神秘性によるスピリチュアルな救いを日本に求め過ぎていないか。日本という土壌が、作中に表れるジェンダーフリー志向と極右の台頭への不安からの逃げ場のような場所にはなり得ないだろうことは、いまの日本に住んでいる者にはよく分かることだ。

  • 映画評論家

    きさらぎ 尚

    そもそも日本的な情緒は、例えば小泉八雲の『怪談』的な霊性と相性がいい。ドイツ人の監督が描く物語は西洋のゴーストと日本的な幽霊を並び立て、話がちぐはぐに。さりながら樹木希林さんが登場する終盤になって落ち着く。主人公のドイツ人の前に現れる日本人のユウが何者なのかは見てのお楽しみとして、ほんの一年余り前の撮影、それも最後の出演作とわかっていたであろう女優が発する「あなたは生きてるんだから、幸せになんなきゃダメね」。此岸と彼岸の間からの魂の声と聞く。

  • 映画評論家

    城定 秀夫

    これ多分変な映画なんだろうなーとは思っていたけどやっぱりヘンテコな映画だった。酔いどれドイツおじさんと不思議日本少女のふれあいは何だかヌタ~っとした気持ち悪い空気に包まれているし、ベタな怪談風味や饒舌にすぎる音楽、序盤から微妙にネタが割れている話運びも結構キツい。が、しかし、心挫けそうになっていた(というかもう挫けていた)ころ唐突に登場した樹木希林が一気に映画を引き締める。時間としては僅かな出番だけど彼女の名優、怪優ぶりを改めて思い知らされた。

「命みじかし、恋せよ乙女(2019)」のストーリー

ドイツのミュンヘン。カール(ゴロ・オイラー)は、酒に溺れたことが原因で仕事を失い、妻は幼い娘を連れて家を出て行き、今は一人暮らしを送っていた。孤独に苦しみ、泥酔した末に“モノノケ”を見るようになるカール。そんな彼の元にある日、日本人女性ユウ(入月絢)が訪ねてくる。ユウは10年前に東京を訪れたカールの父親ルディ(エルマー・ウェッパー)と親交があり、今は亡きルディの墓と生前の家を見に来たのだと言う。渋々付き合いながらも、次第にユウに惹かれていくカール。やがて2人は人生を見つめ直そうと、ユウの祖母に会うため、日本へと向かうが……。

「命みじかし、恋せよ乙女(2019)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「命みじかし、恋せよ乙女(2019)」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 ドイツ
製作年 2019
公開年月日 2019年8月16日
上映時間 117分
配給 ギャガ
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 5.1ch
公式サイト https://gaga.ne.jp/ino-koi/
コピーライト (C)2019 OLGA FILM GMBH, ROLIZE GMBH & CO. KG

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映画専門家レビュー

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