母と暮せば

ははとくらせば
上映日
2015年12月12日

製作国
日本

上映時間
130分

ジャンル
戦争 ドラマ

ここが見どころ

作家・井上ひさしが晩年に取り組んでいた広島・長崎・沖縄をテーマにした構想を「男はつらいよ」の山田洋次監督が受け継いだ家族ドラマ。長崎に落とされた原爆により息子を失った母と彼女のもとに現れた死んだはずの息子とが過ごす少し不思議ながら幸せな日々を描く。広島を舞台にし2004年には黒木和雄監督により映画化された戯曲『父と暮せば』と対になる作品として制作された。助産師の母親を「おとうと」の吉永小百合が、息子を「硫黄島からの手紙」の二宮和也が、息子の恋人だった女性を「小さいおうち」の黒木華が演じる。ほか、「私の男」の浅野忠信、舞台を中心に活躍する加藤健一らが出演。松竹120周年記念映画。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    上島春彦

    こういうほどほど感が魅力、と評価する人も多い監督だ。原爆を「人間のすることやなか」と怒る辻萬長。避けられたから運命じゃない、と小百合さん。そうだよな、とは思いつつそれだけかい、と感じる私が無責任なのか。原爆投下から三年経ってようやく現れた息子の幽霊。そのわけは最初に本人から語られるが、本当の理由は最後に分かる、という作り。ラストに歌われる、自殺した作家原民喜の詩に曲をつけた歌は確かに聴き物。小林稔侍の片腕演技とか細部にまで俳優の見どころは多い。

  • 映画評論家

    北川れい子

    同じ親と子でも、父親と娘、母親と息子では大違いなのだと痛感する。父系映画「父と暮せば」と対をなす母系映画「母と暮せば」。ベースにあるのはどちらも原爆に対する怒りだが、生き残った娘をテレたように励ます「父と暮せば」の亡霊父親に比べ、「母と暮せば」の亡霊息子は、まだ母親に甘え足りないとでもいうようにあれこれと母親に甘え、ダダをこねる。この辺の密なる母子関係があのラストにつながったのだろうが、息子の恋人に未来を委ねてはいるものの、それでも疑問は残る。

  • 映画評論家

    モルモット吉田

    市川・小津の次は黒木和雄かという感じだが、「父と暮せば」の対を意識しすぎて設定に無理を感じる。一人残された息子のもとに母の幽霊が現れる方が良かったのでは。これでは母が死んだ夫や他の息子も忘れて末っ子を溺愛する「息子と暮せば」だ。粗雑な上海のおじさんの扱いは山田映画的で絶品だが、息子と婚約者の〈遠距離恋愛〉に母が手を貸すのかと思っていると素知らぬ顔で、まるで恋人の様な面持ちで息子と過ごしている。「大霊界2」の終盤みたいなラストシーンには呆然。

「母と暮せば」のストーリー

1945年8月9日、長崎に原子爆弾が投下された。それからちょうど3年後。助産師として働く伸子(吉永小百合)のもとに、原爆により死んだはずの息子・浩二(二宮和也)がひょっこりと現れる。それからというもの浩二は度々姿を現し、伸子と思い出話や浩二の恋人・町子(黒木華)についてなどいろんな話をしていくが……。

「母と暮せば」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「母と暮せば」のスペック

基本情報
ジャンル 戦争 ドラマ
製作国 日本
製作年 2015
公開年月日 2015年12月12日
上映時間 130分
製作会社 「母と暮せば」製作委員会
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー/サイズ カラー
公式サイト http://hahatokuraseba.jp/
コピーライト (C) 2015「母と暮せば」製作委員会

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 4/13

ロン・パールマン(1950)

モンスターハンター

日本発の大ヒットゲームを「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督×ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で実写化。砂漠で偵察中のアルテミス率いる特殊部隊は、超巨大な砂嵐に遭遇。目を覚ますとそこは、我々の世界とは全く異なる別の世界だった。共演は「ワイルド・スピード SKY MISSION」のトニー・ジャー、「アントマン」シリーズのティップ・“T.I.”・ハリス、「50回目のファーストキス」の山崎紘菜。

グレート・ウォー

「ヘルボーイ」シリーズのロン・パールマンらが出演、第一次大戦末期を舞台にした戦争アクション。ウィリアム・リバース中尉らは敵陣にて行方不明となったアフリカ系アメリカ人兵士たちの小隊を救助すべく、人種の壁を越え、最後の最後まで戦い抜こうとする。監督は、「米軍極秘部隊ウォー・ピッグス」などに出演、「バルジ・ソルジャーズ」ではメガホンを取ったスティーヴン・ルーク。特集『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。
リッキー・シュローダー(1970)

クリムゾン・タイド

米軍原子力潜水艦を舞台に、全面核戦争の危機を巡って対立する男たちのドラマを描いた、骨太のポリティカル・サスペンス。監督は「トゥルー・ロマンス」のトニー・スコット。「カラーズ 天使の消えた街」のマイケル・シーファーとリチャード・P・ヘンリックの原案を、シーファーが脚色。製作は「フラッシュダンス」「ビバリーヒルズ・コップ」などのヒットメーカー・コンビ、ドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー。撮影は「クロウ 飛翔伝説」「蜘蛛女」のダリウス・ウォルスキー、音楽は「ライオン・キング」「勇気あるもの」のハンス・ジマー、美術はマイケル・ホワイト、SFXはドリーム・クエスト・イメージズが担当。主演は「フィラデルフィア」のデンゼル・ワシントンと「ワイアット・アープ」のジーン・ハックマン。「氷の微笑」のジョージ・ズンザ、「カリートの道」のヴィゴ・モーテンセン、「ア・フュー・グッドメン」のマット・クレイヴン、「ターミナル・ベロシティ」のジェームズ・ギャンドルフィーニらが脇を固める。また、「トゥルー・ロマンス」のクエンティン・タランティーノが脚本に参加し、ジェイソン・ロバーズがラストシーンに特別出演している(共にノー・クレジット)。

チャンプ(1979)

元ボクシング・チャンピオンの父親とその父が再び栄光の座に戻る日を信じている息子と、別れた妻の3人が織りなす愛を描く。製作はダイソン・ロべル、監督は「ブラザー・サン、シスター・ムーン」のフランコ・ゼフィレッリ。フランセス・マリオンの原作を基にウォルター・ニューマンが脚色。撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はデイブ・グルーシン、編集はマイケル・J・シェリダン、製作デザインはハーマン・A・ブルメンタル、衣裳はセオニ・V・アルドレッジが各々担当。出演はジョン・ボイト、フェイ・ダナウェイ、リッキー・シュローダー、ジャック・ウォーデン、アーサー・ヒル、ストローザー・マーティン、ジョーン・ブロンデルなど。

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