ここが見どころ
ミリアム・ホプキンスが「バーバリー・コースト」に次いで主演した映画で、米国有数の閨秀作家ラシェル・クロザースが特に書き下ろした脚本により「彼女は僕を愛さない」「学生怪死事件」のエリオット・ニュージェントが監督し、「ダアク・エンゼル(1935)」「結婚の夜」のグレッグ・トーランドが撮影した。主役ホプキンスを助けて「バーバリー・コースト」「白い友情」のジョエル・マクリーを始め「過去から来た男」のポール・カヴァナ、「ロバータ」のヘレン・ウェストリー、「結婚十分前」のビリー・バーク、「彩られし女性」のキャサリン・アレクサンダー、等出演。
今すぐ見る
みんなのレビュー
「生活への道」のレビューを書く
「生活への道」のストーリー
名家ラリモア家は今は家運おとろえて窮乏の結果、財産といってはわずかに5番街の宏壮な邸宅だけであった。未亡人ラリモア夫人は姉娘マーサとともに、長男ブライトンを富豪の娘エディスと結婚させようとはかり、彼女の機嫌をとっていた。ところが南部に残っていたわずかなラリモア家の不動産を売却にいったブライトンは、その旅行中フィリス・マニングという南部の貧しい娘と結婚して帰ってきた。自然家族たちのフィリスに対する態度は極めて冷やかなものであった。けれども夫の愛情を唯一の頼りに、フィリスは傾いた家運を建て直そうと思ったが、未亡人もマーサも次男のクランシイも、ただ豪華な生活に憶れて毎日ぼんやり遊んで暮らすばかりである。一家の。これまでの生活費も、ほとんど他人や親類の厄介になっていたのであるが、未亡人は今度は親類の金満家マーティンがフィリスに興味を持っていることを見て、それを利用しようとする。フィリスはそうした生活を好まず、自分で働きたいと思うが、それは夫のブライトンが許さない。マーティンはフィリスに近づく手段として、ブライトンに石油事業の職を与え、一家の生活はやや立て直ってきた。彼はやがてブライトンにメキシコとの取引という大事業の相談をしたが、フィリスが自分とのヨット・パーティを断ったので、相談は取り消しになった。何にも事情を知らず悲観している夫を見て、フィリスはなかば自暴自棄でパーティの出席を承諾した。ブライトンは晴々とメキシコに飛行機で出発し、フィリスはその夜マーティンのヨットに乗った。しかしこんなことから彼女とマーティンとの間には醜い噂が伝わるようになる。こんな腐った生活に耐えられなくなったフィリスは、メキシコから帰国したブライトンにすべてを打ち明けて家出をしてしまった。3ケ月後、マーティンは売り子となって働いているフィリスを見つけて真面目に結婚を申し込んだが、彼女の心にはいまでもブライトンの姿が生々しく刻まれているのであった。やがてマーティンの仕事をやめ新聞社に職を得たブライトンは、フィリスを探し出して彼女との新しい生活への道を歩みはじめたのである。
「生活への道」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1935 |
製作会社 | ユナイテッド・アーチスツ映画 |
配給 | ユナイト支社輸入 |
レイティング |
「生活への道」のみんなのレビュー
「生活への道」のレビューを書く映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/18
- 北野武(1947)
-
天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント
CM製作やドキュメンタリー作品を手がけてきたハーマン・ヴァスケ監督が、世界で活躍する人物たちに何故クリエイティブなのか問うドキュメンタリー。膨大な数のインタビューからホーキング博士、北野武ら107人を抜粋、それぞれが語るクリエイティブ論を映す。 -
アウトレイジ 最終章
北野武監督が手掛けるバイオレンスシリーズ最終章となる3作目。大友が身を寄せる韓国の張会長を相手に、花菱会の花田がトラブルを起こす。花菱会会長の野村と若頭の西野による覇権争いは張会長襲撃にまで発展し、張会長に恩義を感じる大友は帰国を決意する。前作に続きビートたけし、西田敏行、塩見三省、金田時男、白竜、名高達男、光石研、中村育二、松重豊らが出演するほか、「ミュージアム」の大森南朋、「エヴェレスト 神々の山嶺」のピエール瀧、「TAP THE LAST SHOW」の岸辺一徳、「シン・ゴジラ」の大杉蓮、「ボクの妻と結婚してください。」の原田泰造、「レイルロード・タイガー」の池内博之、「シン・ゴジラ」の津田寛治らがシリーズ初出演する。 - 片桐はいり(1963)
-
きまじめ楽隊のぼんやり戦争
-
私をくいとめて
「勝手にふるえてろ」の綿矢りさ(原作)&大九明子(監督)コンビが再タッグ。30歳を越え、“おひとりさま”が板についた黒田みつ子。脳内にいるもう一人の自分“A”と平和な生活を満喫していた彼女はある日、年下の営業マン、多田くんに恋してしまう。出演は「星屑の町」ののん、「劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」の林遣都。
NEW今日命日の映画人 1/18
- 田中重雄(1992)
-
悪名尼
権力に歯向う一匹狼の不良少女の物語。脚本は「成熟」の高橋二三。監督は「タリラリラン高校生」の田中重雄。撮影は「裸でだっこ」の横手丘二がそれぞれ担当。 -
タリラリラン高校生
日常満たされない生活をするのは、世の中に何かが足りないからであり、自分たちにも何か欠けるものがあるからだという発想から生まれたタリラリランとは、高校生の一部で流行しはじめた新語。ゲバ棒をふり廻すまでにいたらないグループの、いわば社会に対するささやかな反抗精神と、自分自身に対する卑下した気持も含めたシニカルな意味あいをもっている。脚本は安本莞二と田口耕三の共同執筆、監督は「高校生番長 ズベ公正統派」の田中重雄、撮影も同作の中川芳久がそれぞれ担当。