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「殯の森」でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリに輝いた河瀬直美監督が、奈良県の飛鳥地方を舞台に、1人の女性と彼女を愛する2人の男性の関係を描いたドラマ。出演は本作が長編映画デビューとなるこみずとうた、「ヘヴンズ ストーリー」の大島葉子、“ドリアン助川”の名でも知られ、作家としても活動する明川哲也。
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「朱花の月」のストーリー
香具山、畝傍山、耳成山。大和三山のほぼ中心に位置する藤原宮跡では、今も発掘作業が進められていた。ベルトコンベアで運ばれていく土の塊は、古の人々の魂にも重なり合う。鯉のぼりがたなびく奥明日香の集落、栢森=かやのもりに暮らす木工作家の拓未(こみずとうた)は、数年前にこの地に移り住んできた。多くを語りたがらない彼は、古民家を自分で改築し、村のおばあちゃんに畑作りを習い、ようやく自分の居場所を見つけ出す。こうして生活を始めた頃、かつて同級生だった加夜子(大島葉子)に再会する。染色家の加夜子は、紅花の真紅の液体に布をくぐらせた滴る血のような朱花色に魅せられており、その色は内に秘められた彼女の狂気にも似ていた。恋人で地元PR紙の編集者、哲也(明川哲也)と長年一緒に暮らしていた加夜子だったが、再会した拓未といつしか愛し合うようになる。ツバメが巣作りを始めた工房に流れる穏やかな時間。それはあたかも、戦前、互いに想いを寄せ合っていたにもかかわらず、添い遂げることのできなかった加夜子の祖母・妙子(大島葉子)と拓未の祖父・久雄(小水たいが)に代わり、その想いを遂げようとするかのようだった。幸せな時を過ごす2人だったが、加夜子が身籠ったことをきっかけに、平穏な日常に変化が訪れる……。その小さな命の存在に戸惑いながらも、生まれ来る命を待つ決心をする拓未。一方、哲也は加夜子から拓未に対する気持ちを打ち明けられても、変わらぬ愛で彼女に向き合おうとする。そして大好きな藤原宮跡に出かけた拓未は、突然、考古学者(麿赤兒)に声をかけられ、発掘現場を案内される。奇妙な偶然……。その気配は、戦時中の祖父と考古学者=よっちゃんの少年時代(田中茜乃介)へと交錯してゆく。
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映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 4/21
- ロビー・アメル(1988)
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メン・イン・キャット
「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシー主演のコメディ。仕事一筋で傲慢な社長トムは、娘の誕生日にネコを買って帰る。しかしその途中、社員に呼び出され会社の屋上へ行く。そこに雷が直撃し、転落したトムは、ネコと中身が入れ替わってしまう。監督は、「メン・イン・ブラック」シリーズのバリー・ソネンフェルド。出演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」のジェニファー・ガーナー、「ディア・ハンター」のクリストファー・ウォーケン。 -
ハンターズ グリム童話の秘宝を追え!
グリム童話「白雪姫」に登場する“魔法の鏡”をめぐる冒険を描いたファンタジックアドベンチャー。どんな願いでも叶える魔法の鏡の破片。鏡の復活を目論む組織に命を狙われ行方不明になった両親を助け出すため、パクストンたちは鏡の捜索を始める。【スタッフ&キャスト】監督・製作総指揮:ニーシャ・ガナトラ 製作総指揮:ジェイソン・ネッター 製作:ヘザー・パトック 脚本:ジェフ・シェクター 出演:ヴィクター・ガーバー/ロビー・アメル/アレクサ・ヴェガ/ミシェル・フォーブス - アンディ・マクダウェル(1958)
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ハリウッド・ミューズ
華やかなハリウッドの舞台裏を描いたファンタジックドラマ。マーティン・スコセッシ、ジェームズ・キャメロンほか、有名監督らが本人役で登場。監督・主演は米国コメディ界の鬼才アルバート・ブルックス。出演は「氷の微笑」のシャロン・ストーン、「エンド・オブ・バイオレンス」のアンディ・マクダウェルほか。 -
ゴンゾ宇宙に帰る
宇宙にいるはずの家族に会える日を心待ちにするゴンゾの前に、ある日秘密組織・CONVETが現れ…ジム・ヘンソンの人気番組「マペットショー」の主役マペットたちが大活躍するSF冒険コメディ。監督はティム・ヒル。
NEW今日命日の映画人 4/21
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