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  • さすらいのボンボンキャンディ

    他者との距離感が希薄になった未曽有の時代に贈る、愛を探す人びとの愚かで滑稽でちいさな物語。「名前のない女たち うそつき女」のサトウトシキ監督が企画・監督し、延江浩の短篇小説集『7カラーズ』(水曜社刊)の一篇を映画化。監督と原作者として「アタシはジュース」以来のタッグを組んだ。主演は「花束みたいな恋をした」「激怒」など注目作への出演が続く影山祐子。生きる実感を持てないままに、性にのめり込んでゆくでもなく声高に叫ぶでもなく、人間らしいつながりと愛を求めてさすらうヒロイン・仁絵に扮し、映画初主演を飾った。相手役の原田喧太は、本業はギタリストながら、父の原田芳雄を彷彿とさせる好演を披露している。
  • 不倫ウイルス

    ドラマ『ひぐらしのなく頃に』などの脚本を手がけてきた長谷川徹がメガホンを取った異色ラブストーリー。夫・輝男の不倫を疑う蓮が外出した輝男を尾行すると、意外にも輝男は病院へ。輝男は、感染すると不倫や浮気をしてしまう不倫ウイルスに感染していた。夫の小石輝男を長谷川監督の前作「失恋科」にも出演した依田啓嗣が、妻・小石蓮をアイドルグループ『民族ハッピー組』の馬渕恭子が演じるほか、お笑いコンビ「インパルス」の堤下敦、「透明花火」の金子みひろらが出演。
  • 百合の雨音

    3人の個性派監督を迎え、多彩なジャンルで女性の強さや美しさを描き出す日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)」の第3弾。「宇能鴻一郎の濡れて打つ」(84年)などの日活ロマンポルノの傑作を生みだした金子修介が登場。高橋美幸のオリジナル脚本で、「百合」をモチーフにしたロマンポルノの伝統を踏まえて、新しい解釈で女性同士の恋愛を描く。出演は「5 to 9」の小宮一葉と、「信虎」の花澄。
  • 愛してる!

    3人の個性派監督を迎え、多彩なジャンルで女性の強さや美しさを描き出す日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)」の第2弾は、白石晃士監督・脚本、谷口恒平の共同脚本で贈るコメディタッチのSM物語。出演は「あ・く・あ ふたりだけの部屋」の川瀬知佐子。SMクラブ「Hentai Shinshi」の常連客で、主人公の才能を見出す役として高嶋政宏が登場している。
  • 手(2022)

    3人の個性派監督を迎え、現代の多様な生き方や個性を応援し、時代の「今」を切り取る、日活ロマンポルノ 50 周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)」の第1弾。山崎ナオコーラの『お父さん大好き』(文春文庫)に所収されている短篇小説『手』を監督・松居大悟、脚本・舘そらみで映画化。「彼女はひとり」の福永朱梨、「サマーフィルムにのって」の金子大地の出演で、現在のリアルな男女の関係を描く。
  • 俺と○○○すれば売れる

    女性漫画家の実体験を赤裸々に描いたコミックを原作に「純平、考え直せ」の森岡利行監督が映画化。地方から上京し、漫画家のアシスタントとして働き始める香穂。個性的な漫画家たちが蠢く世界で揉まれながら、恋に仕事に奮闘し、香穂は少しずつ成長していく。出演は舞台、グラビアなどで活躍する青山泰菜、『TERRACE HOUSE TOKYO2019-2020』の西野入流佳。
  • ビリーバーズ(2022)

    カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹が「カルト」的な宗教団体をモチーフに人間の欲望をあぶり出した20世紀末の問題作を、「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」で大ブレイク中の遅れてきた天才、城定秀夫監督の熱望により実写映画化。俗世の汚れを洗い落として「浄化」されることを願い、外界との接触を絶って孤島で精神修行に励む3人組には、主人公の「オペレーター」役に「PLAN75 」など話題作出演が相次ぐ磯村勇斗、議長役に「罪の声」他でキネマ旬報ベスト・テン助演男優賞に輝いた宇野祥平、ヒロインとなる「副議長」役に22歳の新鋭、北村優衣が配された。この個性的な俳優たちが、繊細な心理描写や過酷な自然環境下のサバイバル生活シーン、物語に必要不可欠な官能的なシーンに至るまで渾身の演技で観る者を魅了する。原作漫画発表から22年の時を超えて、疫病、災害、戦争など混迷を極める時代に、生の根源を見つめる新たな問題作が誕生した。
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