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江崎実生
熊本県立熊本高校を経て54年国立熊本大学西洋史学科卒業。同年10月、製作再開直後の日活に助監督入社。市川崑「こころ」、井上梅次「火の鳥」「鷲と鷹」、舛田利雄「零戦黒雲一家」「赤いハンカチ」「人生劇場」などについた。62年同社契約監督となり63年「花嫁は十五才」でデビュー。石原裕次郎主演のムード・アクション「黒い海峡」（63）、「帰らざる波止場」（66）、「夜霧よ今夜も有難う」（67）などの新鮮な演出。小林旭主演のギャンブラー・シリーズ「黒い賭博師・ダイスで殺せ」（65）ほかで見せた緊迫感など、日活アクション爛熟期を支えた主力監督のひとりとなる。71年、ポルノ路線転換に伴い退社、フリー。72年、国際放映＝東宝提携「高校生無頼控」シリーズを撮るが、70年以降はTV映画中心にシリーズもの、二時間単発ものを年数本ペースで手がけている。70年からのテレビ東京系『大江戸捜査網』シリーズ、TBS系のヒット・シリーズ『スチュワーデス物語』『スクールウォーズ』『泣いてたまるか』、同ビデオの二時間もの『気がつけばお相撲さんのお嫁さん』など、日活で身につけた娯楽作品づくりの呼吸が生きている。62年映画評論ベスト・テンで「花嫁は十五才」が五位、69年同「女子学園・悪い遊び」が五位。75年、明治乳業CMがCM国際コンクールのクリオ賞。84年、江崎事務所設立。69年２月結婚、一男一女あり。
