手塚治虫 テヅカオサム

  • 出身地:大阪府豊中市
  • 生年月日:1926/11/03
  • 没年月日:1989/02/09

略歴 / Brief history

(アニメーション作家)アニメ作家である前にまず漫画家、それも日本の漫画の歴史を書き替えた巨人として記憶される。中学生時代から漫画を描き、大阪大学医学部に在学中の46年1月、毎日新聞の少年版《少国民新聞》に「マァチャンの日記帳」を連載してデビュー、翌47年発表の長編漫画「新宝島」が大ヒット。これを手始めに従来の日本の漫画にほとんど類例のなかった雄大な構想とスケールを備えた劇的な物語を映画的に演出する。ダイナミックなストーリー漫画の作者として、「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「火の鳥」以下「アドルフに告ぐ」や「ルードウィッヒ・B」の今日に至るまで無数の傑作を生み出し、わが国の漫画そのものの流れを変え、計り知れない影響を後続の人々に与えながら走り続ける。幼児からホームムービーでディズニーや「猫のフェリックス」など見、アニメに魅せられる。戦時中、中国・万瀬鳴の「鉄扇公主」に出会い、爆撃による焼け野原に残った映画館で瀬尾光世の長編「桃太郎・海の神兵」を見て深い感銘を受け、漫画映画へ進む決意を固める。終戦後公開されたディズニーの「白雪姫」や「バンビ」を数十回見てテクニックを学ぶ。52年大学卒業。56年奈良医科大学勤務、60年医学博士号取得。58年、「ぼくの孫悟空」長編動画化にあたり東映動画の嘱託となり「西遊記」「シンドバッドの冒険」「わんわん忠臣蔵」の製作に参加。61年、念願のアニメ製作をスタート、62年12月〈虫プロダクション〉を設立。詩情ゆたかな中編「ある街角の物語」によって第一回大藤賞を獲得。翌年1月世界最初の30分テレビアニメ・シリーズ「鉄腕アトム」をスタート、テレビアニメ・ブームを起こす。以後日本では30分テレビ・シリーズが常識となり、同時にアニメとは即テレビ・アニメが常識ともなる。手塚自身は「ある街角」のような芸術的作品の製作が夢であり、商業アニメも、漫画家活動も、その資金作りのためと語っている。しかし滑りだしたテレビアニメは止められず、虫プロダクションは最盛期に約四百人の従業員を擁した年間売上げ七億円以上の成績を誇る。が、テレビアニメの製作がピークを過ぎると経営が悪化し、成人向けの長編アニメ「千夜一夜物語」「クレオパトラ」などで話題も興行成績も新記録を立てたものの状況は好転せず、代表取締役を辞任した翌73年、虫プロは倒産。(手塚自身は68年に別会社〈手塚プロダクション〉を設立)短期間に日本のアニメ界に一つの流れを作り、その足跡は大きいが、いささか手塚の目指した夢の実現には遠回りであった。しかしファンの方が忘れかけていた84年、画期的な一人称カメラによる全編ワンカットの異色作「JAMPING」が国際アニメーションフェスティバル、ユーゴ・ザグレブ大会でグランプリ、続く85年広島大会で「おんぼろフィルム」もグランプリ、と連続受賞、ついにアニメ作家手塚治虫が世界の注目を浴びる。87年、企画十年のアニメ・テクニック史による自然保護アピール・アニメ「森の伝説・Part1」が完成、大藤賞受賞。とうとう多年の夢は軌道に乗った。「漫画は本妻、アニメは恋人、しかしまあ大変な悪女の恋人に魅入られたものですよ」と苦笑しつつ、現在は日本アニメーション協会会長として、海外との交流に、製作に、そして漫画に、超多忙の続く手塚治虫である。手塚真は子息。89年2月9日没。

手塚治虫の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • ばるぼら

    手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画を、稲垣吾郎&二階堂ふみW主演で手塚眞監督が実写化。ある日、人気小説家・美倉洋介は酔払った少女ばるぼらに出会い、家に連れて帰る。大酒飲みで自堕落な彼女だったが、美倉は奇妙な魅力を感じ追い出せずにいた。共演は「柴公園」の渋川清彦、「いちごの唄」の石橋静河。第32回東京国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
  • トイレのピエタ

    手塚治虫が死の直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされた「GOSPEL」の松永大司が脚本を書き、自ら監督したヒューマンドラマ。余命3ヵ月と宣告されたフリーターの男が、迫りくる死への恐怖の中、一人の女子高生と出会いその強さに惹かれていく。出演は、ロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎、「繕い裁つ人」の杉咲花、「そして父になる」のリリー・フランキー、「一枚のハガキ」の大竹しのぶ、「紙の月」の宮沢りえ。
    80
  • 森の伝説 第二楽章

    チャイコフスキー交響曲第四番を着想に手塚治虫が十数年に渡って構想をあたためていたが、その死により未完に終っていた実験アニメーション「森の伝説」。生前完成していた「第一楽章」「第四楽章」に続く「第二楽章」を手塚が遺した創作メモを元に27年ぶりに製作した。監督は手塚の息子の手塚眞。2014年8月21日、第15回広島国際アニメーションフェスティバルにてワールドプレミア上映。2014年9月5日より、神奈川県・横浜みなとみらい ブリリアショートショートシアターにて開催の「「森の伝説」第二楽章完成記念 手塚治虫アートアニメーション特集上映」にて上映。
  • BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅

    「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ! 美しく」に続き、仏教の開祖であるブッダの生涯を描きアメリカでアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞した『ブッダ』を映画化。のちにブッダとなるシッダールタが出家し旅に出て真理を追い求める様子や、出自であるシャカ国が大国コーサラ国に滅ぼされるいきさつを描く。監督は「映画 キン肉マンII世」やテレビアニメ『Yes! プリキュア5』を手がけた小村敏明。脚本は「猫の恩返し」の吉田玲子。シッダールタの母の声を「北のカナリアたち」の吉永小百合が、家族を殺した敵国を恨む盗賊の声を「GANTZ」シリーズの松山ケンイチが、シッダールタの声を「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの吉岡秀隆が担っている。
    60
  • 手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく

    手塚治虫のコミック『ブッダ』を「聖闘士星矢」の森下孝三監督が映画化。のちにブッダになるシッダールタの誕生から、厳しい階級社会に疑問を抱く若き日々の姿を描く。声の出演は「おとうと」の吉永小百合、「武士の家計簿」の堺雅人、「ゴールデンスランバー」の吉岡秀隆、「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」の折笠愛、「プランゼット」の竹内順子。
    60
  • ATOM

    手塚治虫の『鉄腕アトム』を、現代的な要素を加えたオリジナル・ストーリーで3DCGアニメ化。アトムが背負う運命をドラマチックに描いたアクション・アドベンチャー。監督は、「マウス・タウン ロディとリタの大冒険」のデビッド・バワーズ。声の出演は、「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア。
    80
  • MW ムウ

    手塚治虫生誕80周年を記念して、1976年に発表された同名漫画を映画化。16年前に起きた事件の生存者2人の対照的な生き方を通して、人間の原罪を問うアクション・エンタテインメント。出演は「真夏のオリオン」の玉木宏、「クローズZERO II」の山田孝之。監督は『女王の教室』など、TVドラマで活躍する岩本仁志。
    60
  • どろろ

    実の父によってその身体を魔物への捧げものとされてしまった青年・百鬼丸が、身体を取り戻すべく魔物退治の旅をする。ワイヤーアクションやVFXを駆使して描かれる冒険活劇。監督は塩田明彦。原作は手塚治虫の同名漫画。脚本はNAKA雅MURA。主演は妻夫木聡、柴咲コウ。
    60
  • ブラック・ジャック ふたりの黒い医者

    数々の名作漫画を生み出した漫画家・手塚治虫の作品中、とりわけ傑作のひとつとして人気の『ブラック・ジャック』が劇場長編アニメーションに。B・J最大のライバル、ドクター・キリコが登場、対照的なふたりの医者による緊迫の対決が繰り広げられる。同時上映で「Dr.ピノコの森の冒険」。監督は手塚治虫の息子で「白痴」の手塚眞。
    66
  • Dr.ピノコの森の冒険

    B・Jのいない間に、助手のピノコが名医に変身するファンタジー・ストーリー。「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」と同時上映された。監督は「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」で絵コンテを務める桑原智。
  • ぼくの孫悟空

    日本漫画界の巨人・手塚治虫による同名漫画を、劇場用アニメーション化した痛快冒険ファンタジー。『陰陽師』『餓狼伝』などで知られる作家の夢枕が、脚本を手がけた。人気タレントの優香が孫悟空の声を担当する。
    100
  • 大型映像版 森の伝説

    手塚治虫の実験アニメーションとしての遺作となった「森の伝説」をデジタル技術により再現したリメイク版。音楽もマリオ・クレメンツ指揮のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団により6ch化された。監督は松本直規。2003年4月5日より、東京・メルシャン品川アイマックスシアターにてアトム誕生記念特別先行上映。
  • METROPOLIS(2001)

    巨大都市メトロポリスを舞台に繰り広げられる、人間とロボットの愛と戦いを描いた長篇アニメーション。監督は「アレクサンダー戦記」のりんたろう。手塚治虫の原作コミックを基に、「MEMORIES EPISODE.3/CANNON FODDER 大砲の街」の大友克洋が脚色。撮影監督に「VAMPIRE HUNTER D」の山口仁があたっている。声の出演に井元由香、小林桂ら。
    70
  • ガラスの脳

    生まれてから一度も目を覚ましたことのない少女と、そんな彼女にキスを贈り続けた少年の奇跡の純愛を描いた青春ファンタジー。監督は「リング2」の中田秀夫。手塚治虫による同名短編漫画を、「とつぜん!ネコの国 バニパルウィット」の小中千昭が脚色。撮影を「Dream Maker」の林淳一郎が担当している。出演は、映画初出演となる『七人のサムライ J家の反乱』の小原裕貴と映画初出演の『サイコメトラーEIJI2』の後藤理沙。
  • ジャングル大帝(1997)

    ジャングルを舞台に、人間と動物たちの闘い、友情、愛、冒険を描いたスペクタクル長編アニメーション。監督は、テレビ・アニメ『美味しんぼ』の竹内啓雄。手塚治虫の大ベストセラー・コミックを、竹内と「ブラック・ジャック」の手塚プロダクション文芸部が脚色。撮影を「HERMES 愛は風の如く」の玉川芳行が担当。声の出演に、「蛍II 赤い傷痕」の津嘉山正種、柊美冬、富田耕生らがあたっている。
  • ブラック・ジャック(1996)

    医師免許を持たない名医ブラック・ジャックが、新種の病原菌に挑むメディカル・サスペンス・アニメーション。監督は同作品のOVAも手掛けている出崎統。手塚治虫の同名コミックを原作に、「原由子☆眠れぬ夜の小さなお話」の森絵都と出崎が共同で脚本を執筆した。声の出演に「土俵の鬼たち」の大塚明夫や、宝塚出身で、女優のほかにテレビ・アニメ『るろうに剣心』などで声優としても活躍している涼風真世らがあたっている。
  • トキワ荘の青春

    今から40年ほど前、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄ら、多くの明日を夢見る若いマンガ家たちが青春時代を過ごした実在のアパート“トキワ荘”での彼らの物語を、史実に基づいて描いたフィクション。監督は「東京兄妹」の市川準。脚本は市川と自主映画作家で「東京兄妹」でも共同脚本をつとめた鈴木秀幸、演出助手も兼ねた森川幸治の3人による共同。撮影も「東京兄妹」の小林達比古が担当した。主演のトキワ荘のリーダー格・寺田ヒロオに「GONIN」の本木雅弘、赤塚不二夫に「静かな生活」の大森嘉之がふんしたほか、小劇場、自主映画などで活躍する個性派が多数、実在のマンガ家役でキャスティングされている。96年度キネマ旬報ベストテン第7位。2021年2月12日より、デジタルリマスター版公開。(配給:カルチュア・パブリッシャーズ)
  • 森の伝説 PART-1

    チャイコフスキーの「交響楽第4番」(「ある森の伝説」)の調べにのり、「生命の尊さ」と「自然破壊への警鐘」を描くアニメーション。同時に表現として、アニメ創世記からテレビ・アニメに至るアニメーションの歴史を振り返る意欲作。手塚治虫が十数年に渡って構想を暖めていた作品だが、全編四楽章のうち「第一楽章」と「第四楽章」が完成したのち中断、手塚の死により未完のままとなった。原案、構成、キャラクターデザイン、監督は手塚治虫。1988年2月13日、朝日賞受賞記念講演にて上映。1988年第42回毎日映画コンクール・1983年第25回大藤信郎賞、第10回ザブレグ国際アニメーション映画祭CIFEJ賞(青少年映画賞)、1988年フランス・ブール・アン・ブレス青少年のためのアニメーション映画祭青少年審査員短編部門受賞。2014年に残されたメモを元に手塚眞監督による「第二楽章」が完成している。
  • 火の鳥 鳳凰編

    大仏建立が行なわれた奈良時代を舞台に、2人の彫物師の数奇な運命を描く。手塚治虫原作の同名漫画のアニメ化で、脚本は「愛しのベティ 魔物語」の高屋敷英夫と「るーみっくわーるど 炎トリッパー」の金春智子の共同執筆。監督は「カムイの剣」のりんたろうが担当。
  • JUMPING

    手塚治虫が脚本、監督、キャラクターデザインを手掛けた実験的短篇アニメーション。実際の作画は、アニメーターの小林準二が一人で担当し、二年近くかけて4千枚(描き直しを含めて約7千枚)の動画を描きおこした。1984年のザグレブ国際アニメーショングランプリを受賞。
  • ユニコ 魔法の島へ

    生き人形にされた人間や動物を救うため、愛と勇気で魔法使いと戦うユニコの姿を描く。一昨年、公開された「ユニコ」の第二弾。前作同様、手塚治虫原作のアニメ化で、脚本、監督は村野守美が担当。主題歌は、白鳥英美子(「ドレミファ・ララバイ」)。
    80
  • ユニコ

    人々を幸福にさせる、優しいユニコの冒険を描く。伝説上の幻の生物、ユニコーンを題材にした手塚治虫の同名の原作のアニメ化。脚本は「夏への扉」の辻真先、監督は平田敏夫がそれぞれ担当。
    90
  • ヒポクラテスたち

    京都府立医大を卒業した大森一樹監督が自らの体験をもとに、大学病院での臨床実習を通して、医術を身につけていく若者たちの青春群像を描く。脚本・監督は「オレンジロード急行」の大森一樹、撮影は「日本の悪霊」の堀田泰寛がそれぞれ担当。
    90
  • 火の鳥2772 愛のコスモゾーン

    昭和二十九年の連載開始以来、発表誌を移しなが、生命とは何かという人間の根源的なテーマを描いて、今なお連載中の手塚治虫のライフワークといわれる同名の原作の映画化。この作品は今までに発表された原作の映画化ではなく、映画用に書き下したオリジナルである。脚本は手塚治虫とテレビアニメを中心に活動してきた杉山卓の共同執筆、総監督に手塚治虫、監督は杉山卓、撮影は八巻磐がそれぞれ担当。
  • 北極のムーシカ ミーシカ

    厳しい北極の自然を舞台に、双児の子熊が母親の手を離れ、成長していく姿を描くアニメーション。国際アンデルセン佳作賞を受賞したいぬいとみこの同名の原作をもとに、脚本は「黄金の犬」の加藤盟、監督はの勝井千賀雄、撮影は吉坂研一がそれぞれ担当。
  • 海のトリトン

    アトランティス人の子孫、緑の髪のトリトンが、海の平和を取り戻すために、イルカのルカーと共に、広大な七つの海を舞台に活躍する海洋ロマンアニメーション。昭和四十七年四月から九月まで朝日放送系で全二十七回にわたり放映されたものをもとに劇場用映画としたもの。脚本は松岡清司、「キャプテン・フューチャー、の辻真先、宮田雪・松本力の協同執筆、演出は棚橋一徳がそれぞれ担当。
  • 火の鳥(1978)

    生とは……?死とは……?そして命とは……?人間が存在する限り、永遠の宿命的問題を壮大なスケールで描いた手塚治虫原作『火の鳥』の古代ヤマタイ国を舞台にした第一部『黎明篇』の映画化。脚本は詩人の谷川俊太郎、監督は「女王蜂(1978)」の市川崑、撮影は「女王蜂(1978)」の長谷川清、特撮監督は「惑星大戦争 THE WAR IN SPACE」の中野昭慶がそれぞれ担当。1978年8月19日より全国公開。
  • おやゆび姫

    H・C・アンデルセンの同題名の童話をもとに、手塚治虫がキャラクターデザインしたこの作品は、チューリップ国の王子のもとに向って、困難を乗り越えていくおやゆび姫の姿を描く。脚本は大藪郁子。
  • 瞳の中の訪問者

    突然失明した美少女をめぐって繰りひろげる、手塚治虫原作の人気漫画「ブラック・ジャック」の映画化。脚本は「愛の空中ブランコ」のジェームス三木、監督は「HOUSE ハウス」の大林宣彦、撮影も同作の坂本善尚がそれぞれ担当。
  • クレオパトラ(1970)

    「千夜一夜物語」に続く虫プロと日本ヘラルドのアニメラマ映画。脚本は里吉しげみ、監督は「千夜一夜物語」の山本暎一と手塚治虫が共同であたり、撮影は三沢勝治と山浦栄二が、それぞれ担当。
    83
  • やさしいライオン

    「千夜一夜物語」の美術を担当して、手塚治虫と名コンビぶりを発揮したやなせたかしが自らの原作を脚色、演出したアニメーション。作画監督は赤堀幹治らが担当。
  • 千夜一夜物語

    「太陽の王子 ホルスの大冒険」の深沢一夫と「展覧会の絵」の手塚治虫が脚本を執筆し、「ある街角の物語」の山本暎一が監督した長編アニメーションドラマ。撮影は土屋旭が担当。この作品の題材は、「千夜一夜物語」(アラビアン・ナイト)で、原作を現代的に脚色した。マルチプレーンカメラの全面使用、実写と動画の合成などが試みられている。
    74
  • マグマ大使

    手塚治虫の原作漫画を山浦弘靖が脚色し、「忍者部隊月光」の土屋啓之助が監督した特撮もの。撮影は気鋭の須藤登。
  • ジャングル大帝(1966)

    手塚治虫のテレビ漫画「ジャングル大帝」(本年度児童福祉文化賞受賞)をもとに劇場用に製作した長篇漫画映画。
    40
  • 鉄腕アトム 宇宙の勇者

    手塚治虫の原作、構成を「アトム西部へ行く」の林重行「思い出の日の町」の山本暎一。鈴木良武が共同で脚色、テレビ鉄腕アトムの演出者林、山本、高木厚が演出した、テレビもの映画化。撮影は「ある街角の物語」の佐倉紀行。
  • わんわん忠臣蔵

    手塚治虫の原案により、「白蛇伝」「西遊記(1960)」などを手がけた飯島敬、白川大作が、共同でシナリオを執筆、白川大作が演出、大工原章が監督した長編漫画。撮影もコンビの杉山健次、吉村次郎。
    90
  • アラビアンナイト シンドバッドの冒険

    「白蛇伝」「少年猿飛佐助(1959)」「西遊記(1960)」「安寿と厨子王丸」についで第五篇め。『アラビアンナイト』に取材した東映動画部の漫画映画。
    80
  • 西遊記(1960)

    「白蛇伝」「少年猿飛佐助(1959)」に続く東映動画スタジオの第三作。演出は「少年猿飛佐助(1959)」の薮下泰司。声の出演は東京放送劇団。
    90
  • 草原の子テングリ

    手塚治虫が原案、日本を代表するアニメーター・大塚康生が監督を手掛けた幻のアニメ。子牛と少年の友情を軸にチーズ作りを絡ませた物語が展開する。中央アジアの草原地帯で、少年・テングリは子牛のタルタルと仲よく暮らしていたが…。【スタッフ&キャスト】原案:手塚治虫 演出・作画監督:大塚康生 原画:椛島義夫 音楽:間宮芳生 出演(声):山内雅人/桂玲子/太田淑子 ナレーション:市原悦子
  • ジャングル大帝 勇気が未来をかえる

    手塚治虫生誕80周年を記念し、日本初の長編カラーアニメである人気作をスタッフ・キャストの装いも新たにアニメ化。近未来・人工のジャングル“ネオジャングル”を舞台に、ジャングル大帝を目指す白ライオンの子供・レオと少年・賢一の冒険を描く。監督は谷口悟朗。声の出演は時任三郎、松嶋菜々子、川田妙子、矢島晶子ほか。2009年9月5日フジテレビ系にて放映。
  • 妖怪天国

    『白痴』を手がけたビジュアリスト・手塚眞監督による、「月着陸」「妖怪城」「河童」「おでん神社」「へらへら」の5つのエピソードで構成されたオムニバス妖怪ホラー。VHS版発売当時、霊が写っていると言われたシーンを検証するおまけも収録している。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:手塚眞 脚本:浦沢義雄 出演:伊武雅刀/網浜直子/石上三登志/天本英世/楳図かずお/手塚治虫
  • 火の鳥 宇宙編

    手塚治虫原作の長編SFシリーズ第3弾を、川尻善昭が監督したOVA。前2作とは大きく趣を変え、大宇宙に起こる謎とロマンをミステリアスかつ壮大に描く。惑星ザルツから飛び立った宇宙船が大破、操縦士・牧村は死の直前に謎の言葉を残す…。【スタッフ&キャスト】監督:川尻善昭 脚本:高屋敷英夫 原作:手塚治虫 プロデューサー:りんたろう 出演(声):神谷明/戸田恵子/堀勝之祐/池田昌子
  • 火の鳥 ヤマト編

    古代ヤマタイ国を舞台にした、手塚治虫原作の長編SFシリーズ第2弾を、平田敏夫が監督したOVA。父の命令でタケル征伐に向かった王子・オグナはタケルの妹・カジカと出会い愛し合うようになる。しかし、ヤマトの王子とクマソの娘という運命に引き裂かれ…。【スタッフ&キャスト】監督:平田敏夫 脚本:高屋敷英夫/金春智子 原作:手塚治虫 出演(声):井上和彦/鶴ひろみ/屋良有作/池田昌子
封切映画一覧表

今日は映画何の日?

注目記事

注目 2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 無料配信

「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 2月2日無料ライブ配信決定!! この度、2022年2月2日(水)19時より、キネマ旬報公式YouTubeチャンネルにて「2021年 第95回キネマ旬報ベスト・テン発表&表彰式」のライブ配信を行う事が決定致しました。 前年に日本で公開された映画の中から、厳選なるのべ120名以上の選考者の投票により、中立公平に選出された、その年に称賛すべき作品、映画人を表彰する「キネマ旬報ベスト・テン」。1924年に創設され、途中戦争による中断が2年あったものの、世界的にも非常に長い歴史を持つ映画賞であり、今回で95回目の開催となります。 2022年2月2日(水)19時~ 全16賞を一挙発表! 各受賞者へトロフィ授与する表彰式の模様をBunkamuraオーチャードホールよりライブ配信いたします! 【概要】 「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」 ■日時:2022年2月2日(水)19:00〜  ■視聴方法:↓キネマ旬報公式youtubeチャンネルにて(事前に「チャンネル登録」をお願いします) https://www.youtube.com/watch?v=z4yoXBcWbJ0 ■「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」全16賞 第1位(日本映画作品賞)、第1位(外国映画作品賞)、第1位(文化映画作品賞)、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、外国映画監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、新人女優賞、新人男優賞、読者賞、読者選出日本映画監督賞、読者選出外国映画監督賞、特別賞 ※ベスト・テン表彰式の前に「映画感想文コンクール2021」の表彰も行います 選考者による投票結果など、2位以下を含めた全賞の詳しい結果につきましては、2022年2月4日(金)発売の「キネマ旬報2月下旬ベスト・テン発表号」に掲載いたします。こちらよりお求めください。 ●主催:キネマ旬報社 ●ICTパートナー:NTT東日本 ●会場協力:Bunkamura   【キネマ旬報ベスト・テンとは】 『キネマ旬報』は、1919(大正8)年に創刊し、現在まで続いている映画雑誌として、世界一の歴史を誇ります。最初に、キネマ旬報ベスト・テンを行ったのは、1924年度(大正13年)。当初は、編集同人のみによる投票で、〈芸術的に最も優れた映画〉〈娯楽的に最も優れた映画〉の2部門(外国映画部門のみ)でしたが、1926年(大正15年)、日本映画の水準が上がったのを機に、現在と同様〈日本映画〉〈外国映画〉の2部門に分けたベスト・テンに変わりました。戦争による中断があったものの、大正年間から継続的にベスト・テンは選出され続けており、2021年度のベスト・テンで95回を数えます。 「キネマ旬報ベスト・テン」の特徴 ■世界的にみても、非常に長い歴史を持つ映画賞(今回で95回を数える。ちなみに、アメリカのアカデミー賞は2022年で第94回となる)であること。 ■ベスト・テンという形で、その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を10本、さらに「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、それぞれの10本を挙げるほか、「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督賞」「キネマ旬報読者賞」と、その年の称賛すべき作品・映画人を多面的に選び出していること。 ■ベスト・テン及び各賞の選考者は、映画を多く見ている者に厳しく限定され、しかも選考者数が多く(2021年度はのべ120名以上)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、ジャーナリストなど)も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を受けていること。 ■特別賞に関して 『キネマ旬報』は2019年に創刊100周年を迎え、1世紀にもわたり続けてこられたのは、多くの映画と映画関係者、何よりも映画ファンに支えられてきたからこそと確信しております。 そこで、100周年を迎えた2018年度より、改めて特別賞を設け、より、多くの映画人の業績を讃え、先達への敬意と感謝の意を表すべく、「キネマ旬報ベスト・テン 特別賞」を設けました。 (※過去にも2度、「特別賞」という名称での授賞がございましたが、本賞は創刊100周年を機に制定した新たな賞と位置づけております) ■文化映画に関して 「社会、文化、科学、芸術、教育といった教養的な視点から国内で制作された映像作品で、ドキュメンタリー映画や短編など、幅広いジャンルを取り扱っています。一般劇場公開はされてはいない、公民館やホール等で上映された作品も対象です」 [adchord]

注目 2021年 第95回「キネマ旬報ベスト・テン」第1位作品&個人賞発表!

2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン 第1位作品&個人賞発表! 日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位) 「ドライブ・マイ・カー」   外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位) 「ノマドランド」   文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位) 「水俣曼荼羅」   【個人賞】 日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」「偶然と想像」 により   日本映画脚本賞 濱口 竜介 大江 崇允 「ドライブ・マイ・カー」により   外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」「エターナルズ」により   主演女優賞 尾野 真千子 「茜色に焼かれる」 「ヤクザと家族 The Family」により   主演男優賞 役所 広司 「すばらしき世界」により   助演女優賞 三浦 透子 「ドライブ・マイ・カー」 「スパゲティコード・ラブ」により   助演男優賞 鈴木 亮平 「孤狼の血 LEVEL2」「燃えよ剣」「土竜の唄 FINAL」により   新人女優賞 河合 優実 「由宇子の天秤」「サマーフィルムにのって」「偽りのないhappy end」により   新人男優賞 和田 庵 「茜色に焼かれる」 により   読者選出日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」 により   読者選出外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」により   読者賞 立川 志らく 連載「立川志らくのシネマ徒然草」により   特別賞 佐藤 忠男 70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して   キネマ旬報ベスト・テン第2位以降の作品ランキングは、2月4日(金)発売『キネマ旬報2022年2月下旬ベスト・テン発表特別号』に掲載しております。 ご購入はコチラ

映画専門家レビュー




映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

注目記事

注目 2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 無料配信

「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」発表&表彰式 2月2日無料ライブ配信決定!! この度、2022年2月2日(水)19時より、キネマ旬報公式YouTubeチャンネルにて「2021年 第95回キネマ旬報ベスト・テン発表&表彰式」のライブ配信を行う事が決定致しました。 前年に日本で公開された映画の中から、厳選なるのべ120名以上の選考者の投票により、中立公平に選出された、その年に称賛すべき作品、映画人を表彰する「キネマ旬報ベスト・テン」。1924年に創設され、途中戦争による中断が2年あったものの、世界的にも非常に長い歴史を持つ映画賞であり、今回で95回目の開催となります。 2022年2月2日(水)19時~ 全16賞を一挙発表! 各受賞者へトロフィ授与する表彰式の模様をBunkamuraオーチャードホールよりライブ配信いたします! 【概要】 「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」 ■日時:2022年2月2日(水)19:00〜  ■視聴方法:↓キネマ旬報公式youtubeチャンネルにて(事前に「チャンネル登録」をお願いします) https://www.youtube.com/watch?v=z4yoXBcWbJ0 ■「2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン」全16賞 第1位(日本映画作品賞)、第1位(外国映画作品賞)、第1位(文化映画作品賞)、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、外国映画監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、新人女優賞、新人男優賞、読者賞、読者選出日本映画監督賞、読者選出外国映画監督賞、特別賞 ※ベスト・テン表彰式の前に「映画感想文コンクール2021」の表彰も行います 選考者による投票結果など、2位以下を含めた全賞の詳しい結果につきましては、2022年2月4日(金)発売の「キネマ旬報2月下旬ベスト・テン発表号」に掲載いたします。こちらよりお求めください。 ●主催:キネマ旬報社 ●ICTパートナー:NTT東日本 ●会場協力:Bunkamura   【キネマ旬報ベスト・テンとは】 『キネマ旬報』は、1919(大正8)年に創刊し、現在まで続いている映画雑誌として、世界一の歴史を誇ります。最初に、キネマ旬報ベスト・テンを行ったのは、1924年度(大正13年)。当初は、編集同人のみによる投票で、〈芸術的に最も優れた映画〉〈娯楽的に最も優れた映画〉の2部門(外国映画部門のみ)でしたが、1926年(大正15年)、日本映画の水準が上がったのを機に、現在と同様〈日本映画〉〈外国映画〉の2部門に分けたベスト・テンに変わりました。戦争による中断があったものの、大正年間から継続的にベスト・テンは選出され続けており、2021年度のベスト・テンで95回を数えます。 「キネマ旬報ベスト・テン」の特徴 ■世界的にみても、非常に長い歴史を持つ映画賞(今回で95回を数える。ちなみに、アメリカのアカデミー賞は2022年で第94回となる)であること。 ■ベスト・テンという形で、その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を10本、さらに「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、それぞれの10本を挙げるほか、「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督賞」「キネマ旬報読者賞」と、その年の称賛すべき作品・映画人を多面的に選び出していること。 ■ベスト・テン及び各賞の選考者は、映画を多く見ている者に厳しく限定され、しかも選考者数が多く(2021年度はのべ120名以上)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、ジャーナリストなど)も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を受けていること。 ■特別賞に関して 『キネマ旬報』は2019年に創刊100周年を迎え、1世紀にもわたり続けてこられたのは、多くの映画と映画関係者、何よりも映画ファンに支えられてきたからこそと確信しております。 そこで、100周年を迎えた2018年度より、改めて特別賞を設け、より、多くの映画人の業績を讃え、先達への敬意と感謝の意を表すべく、「キネマ旬報ベスト・テン 特別賞」を設けました。 (※過去にも2度、「特別賞」という名称での授賞がございましたが、本賞は創刊100周年を機に制定した新たな賞と位置づけております) ■文化映画に関して 「社会、文化、科学、芸術、教育といった教養的な視点から国内で制作された映像作品で、ドキュメンタリー映画や短編など、幅広いジャンルを取り扱っています。一般劇場公開はされてはいない、公民館やホール等で上映された作品も対象です」 [adchord]

注目 2021年 第95回「キネマ旬報ベスト・テン」第1位作品&個人賞発表!

2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン 第1位作品&個人賞発表! 日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位) 「ドライブ・マイ・カー」   外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位) 「ノマドランド」   文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位) 「水俣曼荼羅」   【個人賞】 日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」「偶然と想像」 により   日本映画脚本賞 濱口 竜介 大江 崇允 「ドライブ・マイ・カー」により   外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」「エターナルズ」により   主演女優賞 尾野 真千子 「茜色に焼かれる」 「ヤクザと家族 The Family」により   主演男優賞 役所 広司 「すばらしき世界」により   助演女優賞 三浦 透子 「ドライブ・マイ・カー」 「スパゲティコード・ラブ」により   助演男優賞 鈴木 亮平 「孤狼の血 LEVEL2」「燃えよ剣」「土竜の唄 FINAL」により   新人女優賞 河合 優実 「由宇子の天秤」「サマーフィルムにのって」「偽りのないhappy end」により   新人男優賞 和田 庵 「茜色に焼かれる」 により   読者選出日本映画監督賞 濱口 竜介 「ドライブ・マイ・カー」 により   読者選出外国映画監督賞 クロエ・ジャオ 「ノマドランド」により   読者賞 立川 志らく 連載「立川志らくのシネマ徒然草」により   特別賞 佐藤 忠男 70年以上の評論活動を通して日本の映画文化の発展に貢献をされた功績に対して   キネマ旬報ベスト・テン第2位以降の作品ランキングは、2月4日(金)発売『キネマ旬報2022年2月下旬ベスト・テン発表特別号』に掲載しております。 ご購入はコチラ