長谷川博己 ハセガワヒロキ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1977/03/07

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。中央大学を卒業後、2001年に文学座附属演劇研究所に第41期生として入所。翌02年のロバート・アラン・アッカーマン演出『BENT』でメインキャストに抜擢され、ナチスドイツ政権下で迫害を受ける同性愛者の青年・ルディ役で初舞台を踏む。04年、文学座の準座員となり、本公演『モンテ・クリスト伯』04、『赤い月』05のほか、山田太一・作『夜からの声』04、蜷川幸雄演出『KITCHEN』05などに客演する。06年4月には正式な座員に昇格するが、同年12月に退団。以降は、蜷川演出『カリギュラ』07のケレア役、『から騒ぎ』08のクローディオ役をはじめ、鈴木勝秀演出『トーチソング・トリロジー』06の篠井英介演じる主人公の年下の恋人・アラン役、岩松了演出『シェイクスピア・ソナタ』07の座長・松本幸四郎の再婚に複雑な思いを抱く息子役、川村毅演出の現代能楽集『AOI/KOMACHI』07の光役など多数の舞台で活躍し、実力派若手俳優として注目を集める。08年、テレビ朝日『四つの嘘』で高島礼子演じる女医につきまとう後輩の医師を演じて、テレビドラマに進出。この芝居が脚本家・大石静の目に留まり、大石脚本の日本テレビ『ギネ・産婦人科の女たち』09に、ヒロイン・藤原紀香の元夫の血液内科医役で出演する。また、同じく大石脚本のNHK『セカンドバージン』10では、鈴木京香演じる主人公の相手役に抜擢。妻がありながら17歳年上のキャリアウーマンとの不倫の恋にのめり込む、金融庁出身の証券会社社長・鈴木行を演じ、危うい魅力をたたえた野心家のエリート青年像が女性視聴者の絶大な人気を博した。翌11年、テレビ東京『鈴木先生』でドラマ初主演。独自の教育理論“鈴木式メソッド”を用いて、いじめや性の悩みなど現代の中学生が抱えるさまざまな問題を解決していく中学校教師を好演し、等身大の青年としての人間臭い一面もリアルに演じて、鮮烈な印象を与えた。日本テレビ『家政婦のミタ』11では、優柔不断な一家の主人を絶妙に演じる。テレビドラマはほかに、NHK『七瀬ふたたび』08、フジテレビ『33分探偵』08、『BOSS』09、日本テレビ『妄想姉妹・文學という名のもとに』09、テレビ朝日『砂の器』11など。舞台も、蜷川演出『冬物語』『コースト・オブ・ユートピア』09、『ヘンリー六世』10、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出『黴菌』10など変わらぬペースで活躍を続けている。ドラマ版の好評を受け、追加エピソードも含めて同じキャストで映画化された黒崎博監督「セカンドバージン」11で映画デビュー。

長谷川博己の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • リボルバー・リリー

    制作年: 2022
    長浦京による同名小説を原作に「窮鼠はチーズの夢を見る」の行定勲が映画化。1924年、東京。謎の男たちに屋敷を襲われ女中らを惨殺された細見慎太。追っ手に取り囲まれ、窮地に陥る彼の前に現れたのは小曾根百合。その手には、S&W M1917リボルバーが握られていた。出演は「はい、泳げません」の綾瀬はるか、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、Go!Go!kids/ジャニーズJr.のメンバーで幼少期から俳優としてもキャリアを積んできた羽村仁成。
  • はい、泳げません

    制作年: 2022
    ノンフィクション作家、高橋秀実による同名エッセーを、長谷川博己&綾瀬はるか共演で映画化。大学で哲学を教える小鳥遊雄司は、泳げない。ある日、ひょんなことから水泳教室を訪れるが、そのプールの受付で強引に入会を勧めてきたのが水泳コーチ・薄原静香だった。監督は「舟を編む」の脚本を担当、「プリズン13」などの監督を務めた渡辺謙作。
  • サムライマラソン

    制作年: 2019
    「超高速!参勤交代」の脚本家・土橋章宏による小説『幕末まらそん侍』を豪華スタッフ・キャストで映画化。幕末。迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る大会を開催。そんななか、藩士不在の城に刺客が送り込まれる。出演は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の佐藤健、「恋は雨上がりのように」の小松菜奈、「怒り」の森山未來、「きみの鳥はうたえる」の染谷将太、「来る」の青木崇高、「レオン」の竹中直人、「淵に立つ」の筒井真理子、「止められるか、俺たちを」の門脇麦、「海を駆ける」の阿部純子、「リングサイド・ストーリー」の奈緒、「覚悟はいいかそこの女子。」の中川大志、「ワンダーウーマン」のダニー・ヒューストン、「パンク侍、斬られて候」の豊川悦司、「シン・ゴジラ」の長谷川博己。監督は「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のバーナード・ローズ。企画・プロデュースは「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマスと「おくりびと」の中沢敏明。脚本は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の斉藤ひろし、バーナード・ローズ、「喰女 クイメ」の山岸きくみ。音楽を「めぐりあう時間たち」のフィリップ・グラス、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当。
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  • 半世界

    制作年: 2018
    「エルネスト」の阪本順治が、地方都市を舞台に39歳の男3人の友情物語を綴る人間ドラマ。紘は妻子とともに、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で製炭をして暮らしている。ある日、中学からの旧友で、自衛隊員として海外派遣されていた瑛介が町に帰ってくる。出演は、「クソ野郎と美しき世界」の稲垣吾郎、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「きらきら眼鏡」の池脇千鶴、「泣き虫しょったんの奇跡」の渋川清彦。
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  • アジア三面鏡2018:Journey

    制作年: 2018
    日本を含むアジアの気鋭監督3人が、ひとつのテーマでオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」の第2弾。今回のテーマは“旅”。ヤンゴン市内の鉄道整備事業に携わる日本人商社マンがミャンマーの街で目にしたものとは……(「碧朱」)。「碧朱(へきしゅ)」「海」「第三の変数」から成るオムニバス映画。日本の松永大司、インドネシアのエドウィン、中国のデグナーが、それぞれ瑞々しい感性を発揮している。「碧朱」の主演を「シン・ゴジラ」の長谷川博己が務めている。
  • 散歩する侵略者

    制作年: 2017
    「岸辺の旅」の黒沢清が劇団イキウメの同名舞台を映画化。鳴海の夫は数日間の行方不明の後、侵略者に乗っ取られて帰ってきた。同じころ、町で一家惨殺事件が発生し、ジャーナリストの桜井が取材に訪れる。第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品。出演は、「追憶」の長澤まさみ、「ぼくのおじさん」の松田龍平、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「PとJK」の高杉真宙、「ハルチカ」の恒松祐里。
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