満島ひかり ミツシマヒカリ

  • 出身地:沖縄県
  • 生年月日:1985/11/30

略歴 / Brief history

沖縄県の生まれ。幼少期から沖縄アクターズスクールに在籍し、1997年に7人組ユニット“Folder”で歌手デビューする。この時期に「モスラ2・海底の大決戦」97で子役として映画初出演。その後、メンバー脱退もあって“Folder5”となったユニットは2003年頃に活動を休止し、以降は個人としてタレント活動を再開する。05年、TBS『ウルトラマンマックス』にアンドロイドのエリー役で起用され、ここで出会った金子修介監督に気に入られたことから女優の道が開ける。翌06年の金子監督の大ヒット作「デスノート」二部作で、ヒロイン・弥海砂役のオーディションに参加。その役は戸田恵梨香に譲ったものの、藤原竜也演じる主人公の妹役で出演する。07年の森敦司監督「僕の彼女とその彼氏(ゆうれい)/Drop in Ghost」の、幽霊と恋愛する勝ち気な女子高生・佐伯小夜役で映画初主演。同年は園子温監督のホラー「エクステ」にも出演し、続いてテレビ朝日『帰ってきた時効警察』07の第3話ゲストにも起用され、この出会いでさらなる飛躍のきっかけを掴む。09年、園監督の渾身作「愛のむきだし」にヒロイン・ヨーコ役で出演。タフで純粋で、それゆえにカルト宗教に取り込まれてしまう少女を体を張って演じきり、特に浜辺で新約聖書の一節を暗誦する場面で強烈な印象を残した。本作でモントリオール・ファンタジア国際映画祭最優秀女優賞、キネマ旬報賞助演女優賞のほか、毎日映画コンクールなど多数の新人賞を受賞。女優として大きく飛躍し、以後は、「プライド」09でのオペラ歌手を目指す野心家の少女、「悪人」10での虚栄心と劣等感の強いOLといった猛々しいキャラクターから、「クヒオ大佐」09、「カケラ」10での生々しい倦怠を漂わせる役柄まで、動と静どちらを演じても強い存在感を放つ。その両面の演技が組み合わされたのが、“中の下”の主人公がどん詰まり状況から黙々と這い上がる「川の底からこんにちは」10であり、同作でモントリオール・ファンタジア国際映画祭の最優秀女優賞を2年連続で獲得。「カケラ」と併せヨコハマ映画祭主演女優賞も受賞した。テレビドラマはほかに、NHK『瞳』08、『おひさま』11、TBS『ブラッディ・マンデイ』10、テレビ東京『モテキ』10などがある。10年、「川の底からこんにちは」の石井裕也監督と結婚。

満島ひかりの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • コードギアス 奪還のロゼ 第1幕

    制作年: 2024
    2006から08年にかけて2シーズンがテレビで放送され、17~18年にはテレビシリーズを再構成した劇場総集編3部作が公開、その流れをくむ完全新作劇場版「コードギアス 反逆のルルーシュ」も人気を博した『コードギアス』シリーズの最新作第4幕の第1弾。新たな主人公、ロゼとアッシュ、2人の兄弟が繰り広げる“奪還”の物語が幕を開ける。監督は大橋誉志光、シリーズ構成を木村暢が務め、キャラクターデザイン原案のCLAMP、キャラクターデザインに木村貴宏、島村秀一と、シリーズお馴染みの制作陣が集結。『コードギアス』の世界がさらにスクリーンに広がる。
  • ミスタームーンライト 1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢

      制作年: 2023
      日本を熱狂の渦に巻き込んだ「ザ・ビートルズ来日公演」を、著名人50名以上の証言や当時の映像と共に紐解くドキュメンタリー。1966年武道館公演の舞台裏で活躍した知られざる立役者や、各界著名人の証言と想いを通して日本における新たなザ・ビートルズ史を描く。ナレーションを「川っぺりムコリッタ」の満島ひかりが担当。監督は『情熱大陸』など数々のTV番組を手がけてきた東考育。
    • アイ・アム まきもと

      制作年: 2022
      「舞妓Haaaan!!!」「謝罪の王様」に続く、阿部サダヲ主演・水田伸生監督によるヒューマンコメディ。人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として役所で働く牧本は、孤独死した老人・蕪木の部屋を訪れ、彼の娘らしき少女の写真を発見し、娘探しに奔走する。共演は「海辺の生と死」の満島ひかり、「罪の声」の宇崎竜童。原作は、ウベルト・パゾリーニの「おみおくりの作法」。
    • 川っぺりムコリッタ

      制作年: 2021
      「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子の原作・脚本・監督で贈る「おいしい食」と「心をほぐす幸せ」の物語。ムコリッタ(牟呼栗多)とは仏教の時間の単位のひとつ、1/30日=48分のこと。北陸の町を舞台に築50年のハイツムコリッタで暮らす4人の日常が織りなされる。出演は「ひっそりと暮らしたい」と引っ越してきた孤独な男・山田に松山ケンイチ、山田との距離感が近い隣の部屋の住人・島田にムロツヨシ、夫に先立たれた大家の南に満島ひかり、墓石の販売員の溝口に吉岡秀隆といった豪華キャストが集結。荻上監督がこれまでずっと描いてきた人と人がつながることで生まれる「幸せ」と「ユーモア」に包まれ、誰かとご飯を食べたくなるハッピームービーだ。
    • TANG タング

      制作年: 2022
      人間とロボットの美しい友情を描く、二宮和也の2年ぶりの映画主演作。妻に捨てられたダメ男の健と、記憶を無くした迷子のロボットのタング。ポンコツ同士の運命の出会いが大きな奇跡を呼ぶ冒険ファンタジー。原作はイギリスのデボラ・インストールの小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本国内でシリーズ累計発行部数28万を超えるベストセラー。出演は二宮が演じる健の妻役で弁護士の絵美を満島ひかり。小手伸也が謎の組織の加藤飛鳥に、奈緒が中国在住のロボット歴史学者の大槻凛に扮した。また、京本大我(SixTONES)がロボットやAIに詳しい会社員の林原信二役として登場、単独での本格映画出演を果たしている。そのほか、市川実日子、武田鉄矢、かまいたちの山内健司、濱家隆一など、個性あふれる面々が集結。監督は「今夜、世界からこの恋が消えても」「アキラとあきら」など2022年の公開作が目白押しの三木孝浩。