山本太郎 ヤマモトタロウ

  • 出身地:兵庫県宝塚市
  • 生年月日:1974/11/24

略歴 / Brief history

兵庫県宝塚市の生まれ。箕面自由学園高校在学中に、日本テレビのバラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の人気コーナー“ダンス甲子園”に出場して、奇妙なダンスとユニークなキャラクターが注目を集める。高校を中退してそのまま芸能界に入り、当初はバラエティタレントとして活動していたが、やがて俳優に転じ、1991年の那須博之監督「代打教師 秋葉、真剣です!」で映画初出演。吉田栄作演じる熱血教師の教え子となる不良グループのリーダーで、元ラグビー特待生の田中広樹役を熱演した。フジテレビ『しあわせの決断』92、『17才』『幕末高校生』94などのテレビドラマを経て、96年のNHK連続テレビ小説『ふたりっ子』では、財閥の御曹司でありアメフトのスター選手という海東壮平役を爽やかに演じ、肉体派タレントからのイメージチェンジを果たした。その後は、「突然炎のごとく」94、「岸和田少年愚連隊」96、「ビッグ・ショー!/ハワイに唄えば」99、「ゲロッパ!」03と、井筒和幸監督に多く起用される。不良ややくざの若頭などを演じていても気の好いあんちゃん的な雰囲気を感じさせるのは、これら一連の井筒作品や、竹内力主演のOV『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズ99~04で、竹内の舎弟役を20本以上も演じたことで定着したイメージだと思われる。2000年の深作欣二監督「バトル・ロワイアル」では物語の鍵を握る重要な役柄を演じて注目を集め、金守珍監督「夜を賭けて」02では映画初主演。戦後の大阪を舞台に、在日朝鮮人の集落に住む鉄屑窃盗団の青年・義夫をエネルギッシュに演じた。以降も映画・ドラマで、脇役ながらも持ち前の存在感を存分に発揮していたが、11年の東日本大震災を機に、原発事故に対する自身の考えを積極的に発信しはじめ、所属事務所を退社。反原発デモに参加するなどの直接行動を続けている。

山本太郎の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 沖縄狂想曲

    制作年: 2024
    原発問題を描いた「朝日のあたる家」の太田隆文監督が、「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」「乙女たちの沖縄戦 白梅学徒の記録」に続いて、沖縄と日本の現実に切り込んだドキュメンタリー。大手マスコミが報道できない沖縄基地問題の真相に迫る。ナレーションは「ひめゆりの塔(1982)」の斉藤とも子と、沖縄出身の俳優・久場寿幸。
  • れいわ一揆

    制作年: 2019
    「ゆきゆきて、神軍」の原一男が、令和元年参院選で注目された『れいわ新選組』から出馬した安冨歩を中心に10名の個性豊かな候補者に密着したドキュメンタリー。女性装の東大教授・安冨歩は「子どもを守り未来を守る」とスローガンを掲げ、全国遊説の旅に出る。第32回(2019年)東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門特別上映。
  • 国家主義の誘惑

    制作年: 2017
    「天皇と軍隊」の渡辺謙一監督が、日本人の天皇、憲法、戦争観を浮き彫りにするフランス発のドキュメンタリー。国際関係史や地政学の観点から国内外の論客によるインタビューを交え、日本社会を誘う政治の正体、日本人にとってのナショナリズムを問いかける。出演は、歴史学者のピエール=フランソワ・スイリ、バラク・クシュナー、ミカエル・リュッケン、政治学者の白井聡、参議院議員の山本太郎、山田宏、ジャーナリストの金平茂紀、経済評論家の宋文洲、ミュージシャンで元参議院議員の喜納昌吉、沖縄県東村村議員の伊佐真次。プロデューサーは「映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて」のセルジュ・ゲズと「天皇と軍隊」のクリスティーヌ・渡辺。一般公開に先駆け、2018年6月15日、『第7回うらやすドキュメンタリー映画祭』にて先行上映。
  • 朝日のあたる家

    制作年: 2013
    静岡県湖西市を舞台に、原発事故に遭遇した家族の運命を描くドラマ。2011年の福島第一原発事故に直面した人々の悲劇を踏まえて、2013年現在の日本の在り方に疑問を投げかける。出演は「希望の国」の並樹史朗、「ひめゆりの塔」(82)の斉藤とも子、「千年の愉楽」の山本太郎。監督は「青い青い空」の太田隆文。
  • 夏休みの地図

    制作年: 2012
    戦後の焼け野原から復興した広島を舞台に、街の地図を作り上げようとする小学生の姿を通じて、今も昔も変わらない人間の強さと未来への希望を描く。出演は地元でのオーディションを経て起用された子役の本屋敷健太、「千年の愉楽」の山本太郎、「罪とか罰とか」の奥菜恵。監督は「エクスクロス 魔境伝説」の深作健太。2013年6月29日より、広島先行公開。2013年8月17日より東京で公開された。
  • 秘愛

    制作年: 2013
    「千年の愉楽」の山本太郎が、暗い過去を背負って心を閉ざした主人公を演じるラブストーリー。ヒロインにはモデルとして活躍する福間文香。この他、「海の金魚」などにも出演歴のあるお笑い芸人の小島よしお、「探偵はBARにいる」の本宮泰風など、多彩な顔ぶれが脇を固める。監督は「たとえ世界が終わっても」の野口照夫。
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