夏の嵐 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | ルキーノ・ヴィスコンティ, ファーリー・グレンジャー, マッシモ・ジロッティ, アリダ・ヴァッリ |
言語 | イタリア語 |
稼働時間 | 1 時間 58 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
商品紹介
SENSO 1954年/イタリア
COLOR 118min. イタリア語モノラル PAL変換ニューマスター 日本語字幕 スタンダード ドルビーデジタル 1954 STUDIOCANAL IMAGE - LUX FILMS. 提供:ギャガコミュニケーションズ 片面1層
収録:予告編 封入:解説リーフレット
監督・脚本 ルキーノ・ヴィスコンティ 脚本 スーゾ・チェッキ・ダミーコ、 カルロ・アリアネッロ、ジョルジョ・プロスペーリ ジョルジョ・パッサーニ 撮影 G・R・アルド、ロバート・クラスカー 楽曲 アントン・ブルックナー、ジュゼッペ・ヴェルディ 指揮 フランコ・フェッラーラ 出演 アリダ・ヴァッリ、ファーリー・グレンジャー、マッシモ・ジロッティ、ハインツ・モーグ、リーナ・モレッリ、マルチェッラ・マリアーニ、クリスチャン・マルカン、トニオ・セルヴァルト、セルジョ・ファントーニ
オペラ劇場の幕開きから、伊墺戦争の激闘へ。ヴィスコンティの50年代を代表する大作。いよいよ脂の乗ってきた巨匠の演出力に"官能(原題)"する、華麗・壮大なロマン。
1866年、対オーストリアの戦況も厳しいイタリア・ヴェニス。愛国運動の指導者で従弟のロベルトとオーストリア将校フランツとの諍いがきっかけで、リヴィア・セルピエーリ伯爵夫人はフランツと道ならぬ恋に落ちてしまう。その後別荘に移ったリヴィアのもとに、流刑の身となっていたロベルトがあらわれ、運動の軍資金の保管を託していくが、フランツの離隊を望むリヴィアは賄賂が必要だという恋人にその金を渡してしまう。そしてある日恋しさのあまりフランツを訪ねたリヴィアが見たものは・・・。華麗な映像とブルックナーの交響曲第7番。イタリア映画の醍醐味あふれるヴィスコンティの傑作。
Amazonより
イタリア映画界の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督による激情みなぎる恋愛悲劇『夏の嵐』。舞台は19世紀オーストリア支配下のヴェニス。そこで運命的に出会った伯爵夫人(アリダ・ヴァリ)と青年将校(ファーリー・グレンジャー)の激しい愛と別れを重厚に描いていく。
ヴィスコンティ監督は、ここでは古典悲劇スタイルとリアリズムを両立させ、さらに彼の作品ならではの豪華絢爛たる美術や舞台設定の数々で観る者を魅了する。さらには邦題さながら嵐のような情熱を体現するヒロイン、アリダ・ヴァリの圧倒的な存在感は特筆もの。戦争を背景に、愛と官能の炎を燃えたぎらせ、やがては追い詰められていく彼女の迫真の演技は、本作の優れたスタッフ・ワークと見事に対峙しているのだ。(的田也寸志)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : イタリア語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4523215005371
- 監督 : ルキーノ・ヴィスコンティ
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 1 時間 58 分
- 発売日 : 2006/4/22
- 出演 : アリダ・ヴァッリ, ファーリー・グレンジャー, マッシモ・ジロッティ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : イタリア語 (Mono)
- 販売元 : 紀伊國屋書店
- ASIN : B000CEVWO2
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 150,698位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 14,864位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
終わらない。
伯爵夫人のアリダヴァリは素晴らしいしセットや衣装の豪華絢爛さもすごい。ブルックナー7番もこのメロドラマに意外に?合ってて物語を盛り上げる。
まあとにかくものすごくお金かかってる映画。
70年近く前に作られた19世紀が舞台の作品だけどこのクラシックさは映画という文化の一つの極みだろうね。この作品はずっと観る価値を失わないと思う。
イケメンでチャラい、オーストリアの中尉は腐ったミカンみたいなやつで、祖国を思う気持ちはひとかけらもなく、女遊びに余念がない。
もともと祖国イタリアの義勇軍やレジスタンスを陰から支援していたほどの愛国者だった侯爵夫人は、このチャラ男とイチャついてるうちに、骨抜きにされてしまい、愛欲地獄へ転げ落ちていく。情欲の火は地獄の業火に等しい。年寄りの夫では満たされないものをすべてこのチャラ男に過剰に求めてしまい、現実直視ができなくなっていく。男を理想化してしまうのだ。侯爵夫人は自分自身の愛が相手にとっては「重すぎる」ものであることには気が付かない。
一見チャラいオーストリア男にも、それなりの心の地獄はあったようで、戦争で死にたくない、障害者になりたくない、祖国オースオリア帝国もやがては滅亡するだろう、等々の悩みや葛藤を、最後のほうで偉そうにのたまう。しかし、薄っぺらい男であることは間違いない。母性や愛情のはけ口がこの中尉に集中してしまった結果、若い男はその中に溺れてしまう。現実から逃れたい男と年上女の悲劇的すれ違い。侯爵夫人も成れの果ては密告者であり、買春婦(金で男の愛を獲得しようとさえしたわけで、、、)、、、。腐ったミカンとともに腐っていくミカンを延々見せられ続けるのは苦しかった。ヴィスコンティは高貴なものを貶めていくことを「美」としたのだろうか。この愛に純粋なものは存在したのだろうか?幻想はあったかもしれないが、否、と思われる。
この映画に関しては、美術、音楽面では最高点をあげてもよい。イタリアの絵画や装飾品は、古代ローマ帝国の栄華にも通じるもの。建築物も見事。音楽「そのもの」は特に素晴らしい。ブルックナーの交響曲7番のアダージョ楽章からの甘いメロディを使用している。
しかし、ひとこと言わせてもらうならば、こういう不倫や祖国を裏切るような色恋事のBGMに神聖なるブルックナーの音楽を使ってほしくない!!
耽美的、退廃的であることを良しとし、義とか祖国などどうとでもなれという投げやりな価値観には賛同も共感もできない。
映画史的には価値もあろうが、駄作の域を出ないと断じる。
伯爵夫人と将校との不倫密通劇であるが とにかく見ていて救いがない。ヴィスコンティが この「恋愛」には全く感情移入していない様が手にとるように見れる。結局 将校は金のために伯爵夫人をかどわかしただけだし 恋に盲目になった伯爵夫人が その復讐のために密告するという話だけだ。将校が処刑される場面もなんら劇的でもない。
但し この破たんした二人のい破たんぶりにはリアリティーがある。将校は彼なりに自分の中に「地獄」を抱えている様は良く見えてくるし そんな将校に溺れていく伯爵夫人は もはや娼婦そのものになっていく様も印象的だ。最後の場面で夜のいかがわしい街をさまよう伯爵夫人の姿は 彼女の「居る場所」をそのまま明示している。
主演のアリダ・ヴァッリは「第三の男」の冷たいヒロイン役でよく知っていた女優だが本作では 恋の為に盲目となっていく人妻を演じている。いく分狂気を帯びた演技には素直に感心した。
ヴィスコンティの映画は豪華絢爛という言葉で評されることが多い。本作もそう言える。豪華絢爛の中に デカダンスの香りが常に混ざっているのも 彼の映画の特徴なのだと思う。
わたしは初めて見たヴィスコンティ映画がこの「夏の嵐」で、とにかく圧倒されました。
またアリダ・ヴァリという女優さんがとても強い目をもった美しい方で、とても心に焼きつきます。
「第3の男」でも素晴らしいのですが、この映画もそれに並ぶ代表作なのでしょうね。
とにかく完璧に作られた愛の物語をご覧になってください。
映画で愛というと、とても淡いもののように聞こえますが、この映画のそれは、とうていそんなものではありませんよ。
どっしりと存在感のある映画です。