フォーマット | 色, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | エンリコ・ロ・ヴェルソ, エルザ・ジルベルシュタイン, ジェラール・コルビオ, ステファノ・ディオジニ |
稼働時間 | 1 時間 50 分 |
ボーイソプラノを保持するために、去勢された男たち。18世紀のヨーロッパでは、そんなカストラートと呼ばれる歌手がいた。その1人、ファリネッリの歌声は、人々を陶酔の極みに追い込んだ。男も女も、彼に群がる。天才作曲家ヘンデルもそうだった。だがファリネッリの歌声は、イギリス国王と皇太子の確執に利用されてしまう。
この伝説のファリネッリを演じたのは、ステファノ・ディオジニである。彼の美しさと存在感が、バロックオペラ時代のあだ花カストラートを現在によみがえらせた。トランス・ジェンダー(性を超えた存在)ブームがわき上がった世紀末にふさわしい作品だ。3オクターブ半の音域をもつファリネッリの声を再現するため、カウンターテナーやソプラノ歌手が動員されたという。(アルジオン北村)
製作: ベラ・ベルモント
監督・脚本: ジェラール・コルビオ
脚本: アンドレ・コルビオ
撮影: ワルテル・バンデン・エンデ
音楽: クリストフ・ルセ
出演: ステファノ・ディオニジ/エンリコ・ロ・ベルソ/エルザ・ジルベルシュタイン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)