イギリス時代の数ある巻き込まれ型サスペンス作品のうちの一本。私などは、齢のせいもあってか、どれも全部同じように見えてしまって出演俳優で区別しているようなものです。特に、この作品はそのパターンのシンプルな積み重ね的な構造の極みのような気がしています。
私くらいの年代の人でも、近年の複雑な展開や凝ったどんでん返しの作品に慣れてしまって、物足りないかもしれません(まして若い世代には…)。私にとって観返してみる意義があるとすれば、この作品を初めて観たときの思い出があるからということでしょうか。
三十年ほど前、ヒッチコックのイギリス時代のサスペンスを三本立てで上映するフェアみたいな時期がありました。当時、ヒッチコックの映画に魅了されていた私は、これは絶対見逃せないと映画館に足を運んだ記憶があります。『バルカン超特急』、『海外特派員』とこれでした。ヒッチ先生が亡くなられたときにも追悼公開のようなものがあり、そのときはこれに差し替えで『逃走迷路』だったのですが、いまだに区別がつかない有様です…
追記
『海外特派員』はハリウッドでの二作目なので、イギリス時代のものではありませんでした。おそらく、当時日本での劇場未公開作品の三本立てだったのではないかと思うのですが、記憶がはっきりせずにすみません…
第3逃亡者 [DVD]
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
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フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | エドウィン・グリーンウッド, デリック・ド・マーニー, パーシー・マーモント, アルフレッド・ヒッチコック, チャールズ・ベネット, ノヴァ・ピルビーム |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 24 分 |
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商品の説明
ヒッチコックならではのさまざまなスリリングな場面を挿入しながら物語が進行する中期傑作サスペンス。
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4560164652928
- 監督 : アルフレッド・ヒッチコック
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 24 分
- 発売日 : 2005/1/25
- 出演 : ノヴァ・ピルビーム, デリック・ド・マーニー, パーシー・マーモント
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : GPミュージアムソフト
- ASIN : B0007TKPZY
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月3日に日本でレビュー済み
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殺人の濡れ衣を着せられた男が、若い女の力を借りて汚名を返上するという、何十回見たか分からないストーリー。2人がなんだかんだで恋に落ちるのも、古のことわり通り。
それでもやっぱり見入ってしまうし、クライマックスのハラハラ演出はさすがの手腕。
ちなみに1937年の作品ということで、白人が黒人メイクをする「ブラックフェイス」が大っぴらに描かれている。もう少しすれば、「差別的な表現が含まれます」的なおことわりが入るかもしれない。
あと、画質と音質はひどいもんです。見れないことはないですが。
それでもやっぱり見入ってしまうし、クライマックスのハラハラ演出はさすがの手腕。
ちなみに1937年の作品ということで、白人が黒人メイクをする「ブラックフェイス」が大っぴらに描かれている。もう少しすれば、「差別的な表現が含まれます」的なおことわりが入るかもしれない。
あと、画質と音質はひどいもんです。見れないことはないですが。
2020年12月25日に日本でレビュー済み
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ラストでドラムを叩く犯人に徐々にクローズアップされる場面が印象的。
2017年1月6日に日本でレビュー済み
邦題「第3逃亡者」って何? 原題の意味をひとかけらも含んでいない。邦題「三十九夜」と双璧の無茶ぶり。Young and Innocent 「無邪気な若さ」が事件を解決する。Young and Innocent っていいなあ、とヒッチコックは推奨したかったのだろうか。
エリカが大活躍。ストーリーをツイストさせる要所要所もあるが、どうなるのか、どうやって終点に行きつくのかハラハラさせるのは、さすがヒッチコック・マジック。「鳥」「間違えられた男」「めまい」「サイコ」に発展する要素も満載。
エリカとロバート(またの名をビーチクロフト)が急に魅かれ合う、不自然感は否めない。「舞台恐怖症」なんかの二人の急接近も同じなんだけど、それを含めてヒッチコックらしいと言えば、らしい。
エリカが大活躍。ストーリーをツイストさせる要所要所もあるが、どうなるのか、どうやって終点に行きつくのかハラハラさせるのは、さすがヒッチコック・マジック。「鳥」「間違えられた男」「めまい」「サイコ」に発展する要素も満載。
エリカとロバート(またの名をビーチクロフト)が急に魅かれ合う、不自然感は否めない。「舞台恐怖症」なんかの二人の急接近も同じなんだけど、それを含めてヒッチコックらしいと言えば、らしい。
2020年8月26日に日本でレビュー済み
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サスペンスは単なるオマケのロマンス映画です。
なのでサスペンス部分は何のひねりもなく、ただ単調に持っている糸を手繰るだけ。謎解きのドキドキ感もクライマックスのハラハラ感も皆無です。
その上、主軸になっているロマンス部分も何のひねりもなく、ただ単調にどこかで見たような筋書きをなぞるだけ。すれ違いのヤキモキ感も成就する前ワクワク感も皆無です。
ほぼ全てのエピソードがだらだらと無駄に尺を取っているので、全体に締まりもなくサスペンスの緊迫感もロマンスの濃密性も皆無です。
つまり、全てが空虚で退屈。陳腐で冗漫。
ヒッチコックもこんな駄作を撮っていたんだという話の種としては価値があるかも知れません。
今まで観た同工異曲の巻き込まれ型サスペンス+ロマンス作品なら『逃走迷路』>『三十九夜』>>>>>『コレ』です。
なんかもう、タイトル打つのもイヤ。
なのでサスペンス部分は何のひねりもなく、ただ単調に持っている糸を手繰るだけ。謎解きのドキドキ感もクライマックスのハラハラ感も皆無です。
その上、主軸になっているロマンス部分も何のひねりもなく、ただ単調にどこかで見たような筋書きをなぞるだけ。すれ違いのヤキモキ感も成就する前ワクワク感も皆無です。
ほぼ全てのエピソードがだらだらと無駄に尺を取っているので、全体に締まりもなくサスペンスの緊迫感もロマンスの濃密性も皆無です。
つまり、全てが空虚で退屈。陳腐で冗漫。
ヒッチコックもこんな駄作を撮っていたんだという話の種としては価値があるかも知れません。
今まで観た同工異曲の巻き込まれ型サスペンス+ロマンス作品なら『逃走迷路』>『三十九夜』>>>>>『コレ』です。
なんかもう、タイトル打つのもイヤ。
2020年6月5日に日本でレビュー済み
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子供の頃観た記憶がありますが、ほとんど覚えていませんでした。殺人事件発生から、恋模様に展開する手腕は素晴らしいの一言です。ヒッチコック監督の登場場面もはっきり観ることができました。真犯人にたどり着く過程は、比較的たやすい道のりですが、聞き込みを頼りに捜査網を狭めて行きます。ヒッチコック監督の作品は、どの作品を観ても、冒頭からエンドまで画面に引き込まれてしまいます。気楽に観れる佳作です。
2020年7月12日に日本でレビュー済み
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「第三逃亡者」てのは、ウィルで良いのでしょうか? それとも犯人?
2022年7月14日に日本でレビュー済み
ラストシーンを観終わって、最初のシーンを観ました。
やはり男は、まばたきを2度、3度と繰り返していました。
1937年。イギリス時代のヒッチコック監督作品です。
ヒッチコックお得意の「巻き込まれ型スリラー」
そしてラブコメ要素のあるサスペンスです。
ふと思ったんですが、チャップリンのサイレント映画を偲ばせるシーンが
チラホラとあります。
主人公のロバート(犯人の嫌疑をかけられる青年)が失神するシーン。
警察署長の娘エリカは介抱に飛んできて、頬っぺたを引っ叩くやら、耳を引っ張るやら、
過剰に介抱(笑)
エリカは介抱好きなのか、ラストで失神した犯人も介抱に駆けつけます。
ロバートがオデコを怪我した時も、エリカは家外の水道の蛇口から水をかけて洗うのですが、
蛇口の水の蛇口が上を向いてて、強くひねるとものすごい勢いで上に跳ねてロバートは
めちゃくちゃ水浸し。
このシーンも過剰な位に水が跳ねます、何回も何回も。
そして犯人の顔を知る男ウィル。
ラストのボールルームのシーン。
ウィルは暇を持て余して、エリカとダンスをします。
その足の動き・・・チャップリンの足みたいに足を上げ下げして笑わせてくれます。
たった84分の映画なので、多少説明不足かしら?
ファーストシーンに犯人の顔はバッチリと写ります。
男はホテルの部屋のバルコニーから下を覗きます。
下は黒々した海水が濁流のようにうねっています。
ここで私は殺害した犯人は、クリスチーヌ(女優)をベランダから投げ落としたか?と、
思ったのですが、これは多分違います。
死体はビーチに海水帽子をかぶり水着を着て横たわっています。
たしかに死体は水を被っていますが、朝早くに運んで水際に置かれたのだと思われます。
死体の脇には絞殺に使ったらしいベルトがご丁寧に置かれている。
(これも死体と一緒に投げ込まれたのなら、こんな近くに落ちてる筈がありません)
その結果、ベルトの持ち主と思われる第一発見者のロバートが疑われるのですが、
さて第一容疑者にされたロバート。
(本来ならホテルにクリスチーヌと一緒にいた夫が一番に疑われるはずなのでは)
それでロバートは盗まれたコートとベルトを必死に探します。
犯人は殺人の事前にロバートに罪を着せるために、ロバートのコートを盗み、そこからベルトを奪い
殺害時にわざわざベルトを使用したことになります。
(犯人はクリスチーヌ殺害計画をかなり以前から、計画していたことになります)
でも、そんなことをウジウジと重箱の隅をつつくのは野暮と言うもの。
次々と迫るピンチをエリカとロバートは、鮮やかにクリアして行きます。
空き家に隠れるロバートにサンドイッチを差し入れしたり、お金を返したり、
追って来た警官を巻いて、さらに逃走。
古い炭鉱の大きな穴に、車ごと落っこちるスペクタルなシーンも、見どころです。
エリカとロバートが次第に心を通わせ意識し合う様子も、ほのぼのとして楽しい。
そしてウィルが面通しするために3人で訪れるホテルのボールルーム。
ここでのワンシーン・ワンカットはこの映画の名物シーンです。
広いボールルームをとらえたロングから、舞台で演奏する顔を黒塗りしたドラマーの、
まばたきする目のクローズ・アップまでを、ワンショットで寄るクレーン撮影の効果。
今ではワンカット・ワンシーンと歌われる映画は多いけれど、そう見せかけてる事が多い。
ヒッチコックは1937年には、正真正銘のワンカット・ワンシーンを実践してるのですね。
息詰まる緊迫感が、演出されています。
コメディ色の強い楽しいラブコメ風のサスペンス映画。
ロバート役の青年がなかなかの美形でしたね。
中型犬とヒッチコックも出演して、後味最高ですね。?
やはり男は、まばたきを2度、3度と繰り返していました。
1937年。イギリス時代のヒッチコック監督作品です。
ヒッチコックお得意の「巻き込まれ型スリラー」
そしてラブコメ要素のあるサスペンスです。
ふと思ったんですが、チャップリンのサイレント映画を偲ばせるシーンが
チラホラとあります。
主人公のロバート(犯人の嫌疑をかけられる青年)が失神するシーン。
警察署長の娘エリカは介抱に飛んできて、頬っぺたを引っ叩くやら、耳を引っ張るやら、
過剰に介抱(笑)
エリカは介抱好きなのか、ラストで失神した犯人も介抱に駆けつけます。
ロバートがオデコを怪我した時も、エリカは家外の水道の蛇口から水をかけて洗うのですが、
蛇口の水の蛇口が上を向いてて、強くひねるとものすごい勢いで上に跳ねてロバートは
めちゃくちゃ水浸し。
このシーンも過剰な位に水が跳ねます、何回も何回も。
そして犯人の顔を知る男ウィル。
ラストのボールルームのシーン。
ウィルは暇を持て余して、エリカとダンスをします。
その足の動き・・・チャップリンの足みたいに足を上げ下げして笑わせてくれます。
たった84分の映画なので、多少説明不足かしら?
ファーストシーンに犯人の顔はバッチリと写ります。
男はホテルの部屋のバルコニーから下を覗きます。
下は黒々した海水が濁流のようにうねっています。
ここで私は殺害した犯人は、クリスチーヌ(女優)をベランダから投げ落としたか?と、
思ったのですが、これは多分違います。
死体はビーチに海水帽子をかぶり水着を着て横たわっています。
たしかに死体は水を被っていますが、朝早くに運んで水際に置かれたのだと思われます。
死体の脇には絞殺に使ったらしいベルトがご丁寧に置かれている。
(これも死体と一緒に投げ込まれたのなら、こんな近くに落ちてる筈がありません)
その結果、ベルトの持ち主と思われる第一発見者のロバートが疑われるのですが、
さて第一容疑者にされたロバート。
(本来ならホテルにクリスチーヌと一緒にいた夫が一番に疑われるはずなのでは)
それでロバートは盗まれたコートとベルトを必死に探します。
犯人は殺人の事前にロバートに罪を着せるために、ロバートのコートを盗み、そこからベルトを奪い
殺害時にわざわざベルトを使用したことになります。
(犯人はクリスチーヌ殺害計画をかなり以前から、計画していたことになります)
でも、そんなことをウジウジと重箱の隅をつつくのは野暮と言うもの。
次々と迫るピンチをエリカとロバートは、鮮やかにクリアして行きます。
空き家に隠れるロバートにサンドイッチを差し入れしたり、お金を返したり、
追って来た警官を巻いて、さらに逃走。
古い炭鉱の大きな穴に、車ごと落っこちるスペクタルなシーンも、見どころです。
エリカとロバートが次第に心を通わせ意識し合う様子も、ほのぼのとして楽しい。
そしてウィルが面通しするために3人で訪れるホテルのボールルーム。
ここでのワンシーン・ワンカットはこの映画の名物シーンです。
広いボールルームをとらえたロングから、舞台で演奏する顔を黒塗りしたドラマーの、
まばたきする目のクローズ・アップまでを、ワンショットで寄るクレーン撮影の効果。
今ではワンカット・ワンシーンと歌われる映画は多いけれど、そう見せかけてる事が多い。
ヒッチコックは1937年には、正真正銘のワンカット・ワンシーンを実践してるのですね。
息詰まる緊迫感が、演出されています。
コメディ色の強い楽しいラブコメ風のサスペンス映画。
ロバート役の青年がなかなかの美形でしたね。
中型犬とヒッチコックも出演して、後味最高ですね。?