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バロン [DVD]

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フォーマット 色, ドルビー, ワイドスクリーン
コントリビュータ サラ・ポリー, ジョン・ネビル, テリー・ギリアム
言語 英語, 日本語
稼働時間 2 時間 7 分

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Amazonより

『未来世紀ブラジル』の鬼才テリー・ギリアム監督が、ドイツの有名な物語『ほらふき男爵の冒険』に想を得て、製作費76億円という巨費を投じ完成させた、壮大な冒険ファンタジーである。
18世紀、ドイツのバロン男爵は、トルコ軍の支配下にある城塞を開放すべく、超能力をもった勇者たちを探す旅に出る。月世界、地底の王国、巨大魚の腹の中など、シュールな映像世界が次々と展開され、観る者を非現実的な別世界へと誘う。奇想天外なストーリー、ユニークかつブラックなビジュアルセンスが売りのギリアム作品。そのなかでも本作は、彼ならではの個性が最もよく出た極めつけの1本だ。(山内拓哉)

レビュー

製作総指揮: ジェイク・エバーツ 製作: トーマス・シューリー 監督・脚本: テリー・ギリアム 脚本: チャールズ・マッキーワン 撮影: ジョゼッペ・ロトゥン 音楽: マイケル・ケイメン 出演: ジョン・ネビル/エリック・アイドル/サラ・ポーリー/オリヴァー・リード/ユマ・サーマン/チャールズ・マッキーワン/ウィンストン・デニス/ジャック・バービス/ヴァレンティナ・コルテス/ジョナサン・プライス/レイ・クーパー/スティング 声の出演: 大木民夫/伊藤美紀/嶋俊介/小金沢篤子/中庸助
--
内容(「CDジャーナル」データベースより)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 英語, 日本語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 19 x 13.6 x 1.6 cm; 99.79 g
  • EAN ‏ : ‎ 4547462011992
  • 監督 ‏ : ‎ テリー・ギリアム
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー, ワイドスクリーン
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 7 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/9/8
  • 出演 ‏ : ‎ ジョン・ネビル, サラ・ポリー
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語, 英語
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Dolby Digital 2.0 Surround), 英語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
  • 販売元 ‏ : ‎ ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • ASIN ‏ : ‎ B0002J578E
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.6 1,537

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ギリアムの創造力・想像力
5 星
ギリアムの創造力・想像力
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューが共有されているがASIN:B00006880A、EAN:4988107210279のレビュー。2002年のDVD(日ソニー)。ご注意ください。原題:The Adventures of Baron Munchausen, 1988年、英=伊、カラー、127分、テリー・ギリアム監督。ジョン・ネヴィル、サラ・ポーリー、エリック・アイドル、ロビン・ウィリアムス、ヴァレンティナ・コルテーゼ、ジョナサン・プライス、ユマ・サーマン、チャールズ・マッコーウン(兼脚色)、ジャック・パーヴィス(「バンデットQ」「ブラジル」)出演。簡単な仕様は文末にあります。ほら吹き男爵の名で有名な(実在した)ミュンヒハウゼン男爵(ミュンヒハウゼン症候群の名の元らしい)、通称バロン(ジョン・ネヴィル)が語る奇想天外な物語。ドイツ民話「ほら吹き男爵の冒険」を元にした書物は幾種類もあるが、諸版の出版の経緯等は面白い(wiki参照)。ギリアムはドレ挿絵の入った版の本を読み(注)、この世界を映像にしなくては、と思ったらしい(ネットでドレの描いた「ほら吹き~」の挿絵の一部を見ることができる)。18世紀半ば。「理性の時代(The Age of Reason)」。バロンは、トルコの攻撃を止めさせ城壁都市を解放するため、そしてそのため昔の4人の家来を探す旅に出る。シュールで人を喰ったエピソードの数珠つなぎと圧倒的イメージを味わう映画であり、起承転結とかオチとかストーリー性は、はなから狙っていない。頬が緩む荒唐無稽な道中の語り口、見せ方、テイストはギリアムの創意あふれるものであり、センス・オブ・ワンダーに満ちている。どこを観てもどこから観てもいつも新鮮な驚きがある。美意識が溢れている。「バンデットQ」「未来世紀ブラジル」「ローズ・イン・タイドランド」など、主人公の逃避というか夢見ることの意味が重く、しかしある意味では軽やかに描かれた諸作と比して本作のテイストは異なるが、従前からの中世趣味が横溢し、中心に流れる現実や理屈への挑戦状ともいうべき空想・夢想への傾倒は健在。非論理的なことの大事さが映画そのものから、そしてギリアムの製作姿勢から浮かび上がる。映画の中の現実(変な言い方だけど)と、バロンの口から語られる回想とが、曖昧に描かれ、観る者はその境目で翻弄される楽しさを味わう(幾人かが現実と空想でダブル・キャストされている中で、サリー役のポーリーの存在が両世界に共通している点が大きい)。観ている間我々をしばし現実から遠く引き離してくれるギリアムの想像力・創造力、うその楽しさが満載。なになにの法則だとか、理屈と理論ばかり。こんな世は生きていても意味が無い、と嘆くバロンが現代にいたら・・退屈と軽蔑のあまり即日で死んでいるだろう。後年ギリアムが映画化しようとした、あの有名なドン・キホーテの前身みたいなところも感じられる。俳優陣は豪華なもので、バロンにジョン・ネヴィル(舞台出身で、俳優人生の後半はテレビを中心に活躍した(「Xファイル」、ブレット版「シャーロック・ホームズ」「新スタートレック」等、当時御年63歳の飄々とした味わい。某首相似)。脇にモンティ・パイソンメンバーの1人エリック・アイドル。そしてロビン・ウィリアムス(別名で)、ヴァレンティナ・コルテーゼ、オリヴァー・リード、ユマ・サーマン、ジョナサン・プライスら。そして忘れてはならないのが、バロンと行動を共にする(というか皆の精神的エンジン役となる鉄火少女)サラ・ポーリー(「スウィートヒアアフター」「写真家の女たち」等)。前歯がすいて愛らしく、いきいきとした魅力を振りまく彼女は本作のキモ。ともにイタリアのスタッフ、ダンテ・フェレッティ(パゾリーニ、フェリーニ諸作、「薔薇の名前」、スコセッシ作品)の美術、ジュゼッペ・ロトゥンノ(フェリーニ、ヴィスコンティの諸作、「ひまわり」)の撮影がいつもながら素晴らしく、ハッとする瞬間、美しいワンショット。本作への彼らの貢献は大きい。これを彩るのがリチャード・コンウェイ(「フラッシュ・ゴードン」「ブラジル」)の特撮。近時のCGばかりで作られた貧疎なルックの作品がとても太刀打ちできない質感と奥行き、重みを感じさせるもの。本作はギリアムの指揮のもと、彼らの仕事が渾然一体となった極上の動く紙芝居。フェリーニの影を濃く感じさせ、もちろんモンティ・パイソンも。個人的には手作り感がハリーハウゼンともだぶる。特に嵐の海~月面~エトナ火山~怪魚の腹中あたりの奔放なイメージの素晴らしさ。音楽は「ダイ・ハード」「リーサル・ウェポン」シリーズ、「ブラジル」「デッドゾーン」のマイケル・ケイメン。ギリアムの本作製作の悪戦苦闘と怒り・落胆は「映画作家が自身を語る テリー・ギリアム」に詳しい。大手スタジオ・自称マーケター・邪魔しかしない保険会社との軋轢・確執も綴られている。思えば未完成に終わったものも含めて、カオスの中で苦闘した苦い経験の数々がある。本作も例外ではない。作家と呼べる監督(別に呼べるから偉いとかそういうのとは違うけど)が現在どれだけいるのか。呪いともいえるヴィジョンと質感へのこだわり。まだまだトンガって、型にはめようとする者とこれからも闘って欲しい。応援してます。(注)イアン・クリスティ「映画作家が自身を語る テリー・ギリアム」pp.220, 221, フィルムアート社、1999年。ギリアムは、チェコのアニメーター、カレル・ゼマン作の「ほら男爵の冒険」(Baron Munchhausen、アニメ・書割を背景に実写を組み合わせた映画)の写真を見、後にドイツ映画「ほら男爵の冒険」(Münchhausen、1943年、独UFA創立25周年意念超大作。ゲッペルスの依頼を受け製作されたドイツ4番目のカラー映画(アグファ・カラー)。3番目とするサイトもある。ヨーゼフ・フォン・バキー監督。邦盤DVDも出ている。)を観たとのこと。ルドルフ・エーリヒ・ラスペによる英語版の本(1785年版)が有名になったが、ギリアムが読んだのは、ラスペ版にドレの挿絵が入っている1862年のヴァージョンの模様。★オリジナルデータ:The Adventures of Baron Munchausen, 1989, UK=Italy, Theatrical aspect ratio1.85:1 ( Spherical ),Columbia Pictures他・Columbia Pictures, 127min. Color (Eastmancolor), 35mm★ASIN:B00006880A のDVDについて:パラ・傷・ちらつきは無く、滲み・甘味はほぼない。色乗りよく、シックな画調。あと1歩だがDVDとしては特に問題はないがあと少しディテールがよく出ていたら・・。リージョン2対応、NTSC プレス盤映像仕様は16:9LB、画面アスペクト比:1.78:1(左右若干トリミング)片面 2層、127min、Color.音声:英語、日本語, Dolby Digital, Surround字幕:日本語、英語、On・Off 可、字幕・吹替えとも特に問題は感じない。メインメニュー、チャプターメニューあり、ピクチャーディスク〇映像特典:海外劇場予告編(4:3、トリミング、字幕なし、画質あまり良くない)、バイオ、フィルモグラフィ(ギリアム、アイドル)〇音声特典:なし〇付属物:なし販売:日Sony Pictures社 2002年, BDD11774★本サイトで買える他の商品(DVDカテゴリでThe Adventures of Baron Munchausenで検索):〇DVDでよければ邦盤がどれも安い。テリー・ギリアムとチャールズ・マッキーワン(脚本)による音声解説 。メイキング「バロン」製作の苦悩(約70分)、監督とチャールズ・マッキーワンによるストーリーボード集(5種、約30分)、未公開シーン集(4種)が収録された2枚組商品も中古が安い。〇邦盤BDは数種発売済み。そちらのレビューも参照ください。〇Import BDは略。
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5つ星のうち5.0 ギリアムの創造力・想像力
2017年2月6日に日本でレビュー済み
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューが共有されているがASIN:B00006880A、EAN:4988107210279のレビュー。2002年のDVD(日ソニー)。ご注意ください。
原題:The Adventures of Baron Munchausen, 1988年、英=伊、カラー、127分、テリー・ギリアム監督。ジョン・ネヴィル、サラ・ポーリー、エリック・アイドル、ロビン・ウィリアムス、ヴァレンティナ・コルテーゼ、ジョナサン・プライス、ユマ・サーマン、チャールズ・マッコーウン(兼脚色)、ジャック・パーヴィス(「バンデットQ」「ブラジル」)出演。簡単な仕様は文末にあります。

ほら吹き男爵の名で有名な(実在した)ミュンヒハウゼン男爵(ミュンヒハウゼン症候群の名の元らしい)、通称バロン(ジョン・ネヴィル)が語る奇想天外な物語。ドイツ民話「ほら吹き男爵の冒険」を元にした書物は幾種類もあるが、諸版の出版の経緯等は面白い(wiki参照)。ギリアムはドレ挿絵の入った版の本を読み(注)、この世界を映像にしなくては、と思ったらしい(ネットでドレの描いた「ほら吹き~」の挿絵の一部を見ることができる)。

18世紀半ば。「理性の時代(The Age of Reason)」。バロンは、トルコの攻撃を止めさせ城壁都市を解放するため、そしてそのため昔の4人の家来を探す旅に出る。シュールで人を喰ったエピソードの数珠つなぎと圧倒的イメージを味わう映画であり、起承転結とかオチとかストーリー性は、はなから狙っていない。頬が緩む荒唐無稽な道中の語り口、見せ方、テイストはギリアムの創意あふれるものであり、センス・オブ・ワンダーに満ちている。どこを観てもどこから観てもいつも新鮮な驚きがある。美意識が溢れている。「バンデットQ」「未来世紀ブラジル」「ローズ・イン・タイドランド」など、主人公の逃避というか夢見ることの意味が重く、しかしある意味では軽やかに描かれた諸作と比して本作のテイストは異なるが、従前からの中世趣味が横溢し、中心に流れる現実や理屈への挑戦状ともいうべき空想・夢想への傾倒は健在。

非論理的なことの大事さが映画そのものから、そしてギリアムの製作姿勢から浮かび上がる。映画の中の現実(変な言い方だけど)と、バロンの口から語られる回想とが、曖昧に描かれ、観る者はその境目で翻弄される楽しさを味わう(幾人かが現実と空想でダブル・キャストされている中で、サリー役のポーリーの存在が両世界に共通している点が大きい)。観ている間我々をしばし現実から遠く引き離してくれるギリアムの想像力・創造力、うその楽しさが満載。なになにの法則だとか、理屈と理論ばかり。こんな世は生きていても意味が無い、と嘆くバロンが現代にいたら・・退屈と軽蔑のあまり即日で死んでいるだろう。後年ギリアムが映画化しようとした、あの有名なドン・キホーテの前身みたいなところも感じられる。

俳優陣は豪華なもので、バロンにジョン・ネヴィル(舞台出身で、俳優人生の後半はテレビを中心に活躍した(「Xファイル」、ブレット版「シャーロック・ホームズ」「新スタートレック」等、当時御年63歳の飄々とした味わい。某首相似)。脇にモンティ・パイソンメンバーの1人エリック・アイドル。そしてロビン・ウィリアムス(別名で)、ヴァレンティナ・コルテーゼ、オリヴァー・リード、ユマ・サーマン、ジョナサン・プライスら。そして忘れてはならないのが、バロンと行動を共にする(というか皆の精神的エンジン役となる鉄火少女)サラ・ポーリー(「スウィートヒアアフター」「写真家の女たち」等)。前歯がすいて愛らしく、いきいきとした魅力を振りまく彼女は本作のキモ。

ともにイタリアのスタッフ、ダンテ・フェレッティ(パゾリーニ、フェリーニ諸作、「薔薇の名前」、スコセッシ作品)の美術、ジュゼッペ・ロトゥンノ(フェリーニ、ヴィスコンティの諸作、「ひまわり」)の撮影がいつもながら素晴らしく、ハッとする瞬間、美しいワンショット。本作への彼らの貢献は大きい。これを彩るのがリチャード・コンウェイ(「フラッシュ・ゴードン」「ブラジル」)の特撮。近時のCGばかりで作られた貧疎なルックの作品がとても太刀打ちできない質感と奥行き、重みを感じさせるもの。本作はギリアムの指揮のもと、彼らの仕事が渾然一体となった極上の動く紙芝居。フェリーニの影を濃く感じさせ、もちろんモンティ・パイソンも。個人的には手作り感がハリーハウゼンともだぶる。特に嵐の海~月面~エトナ火山~怪魚の腹中あたりの奔放なイメージの素晴らしさ。音楽は「ダイ・ハード」「リーサル・ウェポン」シリーズ、「ブラジル」「デッドゾーン」のマイケル・ケイメン。

ギリアムの本作製作の悪戦苦闘と怒り・落胆は「映画作家が自身を語る テリー・ギリアム」に詳しい。大手スタジオ・自称マーケター・邪魔しかしない保険会社との軋轢・確執も綴られている。思えば未完成に終わったものも含めて、カオスの中で苦闘した苦い経験の数々がある。本作も例外ではない。作家と呼べる監督(別に呼べるから偉いとかそういうのとは違うけど)が現在どれだけいるのか。呪いともいえるヴィジョンと質感へのこだわり。まだまだトンガって、型にはめようとする者とこれからも闘って欲しい。応援してます。

(注)
イアン・クリスティ「映画作家が自身を語る テリー・ギリアム」pp.220, 221, フィルムアート社、1999年。
ギリアムは、チェコのアニメーター、カレル・ゼマン作の「ほら男爵の冒険」(Baron Munchhausen、アニメ・書割を背景に実写を組み合わせた映画)の写真を見、後にドイツ映画「ほら男爵の冒険」(Münchhausen、1943年、独UFA創立25周年意念超大作。ゲッペルスの依頼を受け製作されたドイツ4番目のカラー映画(アグファ・カラー)。3番目とするサイトもある。ヨーゼフ・フォン・バキー監督。邦盤DVDも出ている。)を観たとのこと。ルドルフ・エーリヒ・ラスペによる英語版の本(1785年版)が有名になったが、ギリアムが読んだのは、ラスペ版にドレの挿絵が入っている1862年のヴァージョンの模様。

★オリジナルデータ:
The Adventures of Baron Munchausen, 1989, UK=Italy, Theatrical aspect ratio1.85:1 ( Spherical ),Columbia Pictures他・Columbia Pictures, 127min. Color (Eastmancolor), 35mm

★ASIN:B00006880A のDVDについて:
パラ・傷・ちらつきは無く、滲み・甘味はほぼない。色乗りよく、シックな画調。あと1歩だが
DVDとしては特に問題はないがあと少しディテールがよく出ていたら・・。

リージョン2対応、NTSC プレス盤
映像仕様は16:9LB、画面アスペクト比:1.78:1(左右若干トリミング)
片面 2層、127min、Color.
音声:英語、日本語, Dolby Digital, Surround
字幕:日本語、英語、On・Off 可、字幕・吹替えとも特に問題は感じない。
メインメニュー、チャプターメニューあり、ピクチャーディスク
〇映像特典:海外劇場予告編(4:3、トリミング、字幕なし、画質あまり良くない)、バイオ、フィルモグラフィ(ギリアム、アイドル)
〇音声特典:なし
〇付属物:なし
販売:日Sony Pictures社 2002年, BDD11774

★本サイトで買える他の商品(DVDカテゴリでThe Adventures of Baron Munchausenで検索):
〇DVDでよければ邦盤がどれも安い。テリー・ギリアムとチャールズ・マッキーワン(脚本)による音声解説 。メイキング「バロン」製作の苦悩(約70分)、監督とチャールズ・マッキーワンによるストーリーボード集(5種、約30分)、未公開シーン集(4種)が収録された2枚組商品も中古が安い。
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Moon Steer
5つ星のうち5.0 awesome adventure, way too compact
2023年12月20日にカナダでレビュー済み
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E. Andrew
5つ星のうち5.0 Terry Gilliam Film
2024年3月16日に英国でレビュー済み
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bernard chapel
5つ星のうち5.0 Tout ok
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Schulze
5つ星のうち5.0 DVD Baron Münchhausen
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Chris bct
5つ星のうち5.0 Most folks have never heard of this movie. Fantasy at it's best.
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