いい感じで齢を重ねたカンフースターたちの円熟の味を堪能させていただきました。
絵作りも古くさく、物語もまた昔ながらの展開なのですが、昔のカンフー映画のようなノリで見ていると肩すかしを食らってしまいます。
若い頃は何かを守るためだったり、復讐のためだったり、あるいは己に勝つためとかの目的のために戦っていたんですが、そのどれにもあたらない戦い、自分の青年時代の夢や憧れを肯定し、今の自分、今までの人生に一片の答えを求めるかのような、映画に描かれている小さなエピソードから、彼らの感じて来たものすべてを受け取ることができます。
他の作品にはないこの作品だけの味わいがあります。