起きた事は日本の昔の話である。
しかし、これは、集団に起きうる宗教派と理論派の普遍的な話である。
佐藤慶と戸浦六宏に入られる理論派は、理性的で、この例だとマルクス主義の論理に寄せられた集団である。
前衛的で小数精鋭。キャッチーな部分の欠片もない。
しかしその分、とても清潔な集団である。
一方、宗教派は中山、野沢、美佐子に象徴されるように、
人間的で感情的で、何か特定の理論に寄せられた人々ではない。
例えば最初は武闘派だったが、共産党の一番上の政策変更によって、
話し合い、そして歌と踊りによる活動に変化していく。
しかしそれは非常にキャッチーであり、
人を扇動していく、多数派になる。
方向変換をしても上の人間は変わらないし、誰も責任を取って辞めたりしない。
これらが日本の集団の縮図であると言っても過言ではない。
ただ理論派だけにつけば、人がついてこないし、そして経済的にもお金がついてこない。
宗教派の方に行くということはつまりわかりやすく言うと愚集政治の方に行くということである。
トランプの時そう言われた。
ここに論理はない。
ただ運動するのことが上手い人間がトップに立って扇動しているのみである。
そこに行けば経済は回っている。
人はカタルシスを得られる。孤独もない。
ただ論理がないということは、常に数が正義となり、個人の主義主張は実は無視される。
人はそのどちらかに完璧に着くということはないであろう。
そのような社会の構造を見極めながら決定し、
それぞれの立場で、距離をとって立つことが大事である。
特に宗教側は、個人と集団、若しくは国というもの境界線が薄くなる。
これは非常に危険なことである。
集団を考えるツールとして、ただ教科書にある市民活動というところから人間性を浮かび上がらせた、
素晴らしい傑作だ。
あの頃映画 日本の夜と霧 [DVD]
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購入オプションとあわせ買い
フォーマット | 色, レターボックス化, ドルビー |
コントリビュータ | 大島渚, 津川雅彦, 桑野みゆき, 渡辺文雄 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 47 分 |
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商品の説明
若者よ、日本の友よ ごらんなさい 最も勇気のあるものが傷つき、最も正しい人が倒れて行った あの巨大な夜のつめあとを!
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安保闘争が切っ掛けで結ばれた、新聞記者・野沢(渡辺文雄)と女子学生・玲子(桑野みゆき)の結婚披露宴が行われていた。しかし、逮捕状が出ている全学連の学生・太田(津川雅彦)が突然乱入し、学生・北見の謎の失踪事件を叫び始めた。そこから、昭和25年当時からの学生運動の陰に起こった様々な事件が暴露されていく。
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4988105065635
- 監督 : 大島渚
- メディア形式 : 色, レターボックス化, ドルビー
- 時間 : 1 時間 47 分
- 発売日 : 2012/12/21
- 出演 : 桑野みゆき, 津川雅彦, 渡辺文雄
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 松竹
- ASIN : B009IX46HI
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 37,382位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,801位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年4月29日に日本でレビュー済み
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2023年9月19日に日本でレビュー済み
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夜と霧というタイトルから、勝手にV.E.フランクルのユダヤ人の強制収容所の壮絶な体験記録をどこかでイメージしながら視聴しましたが、人間の感情の厚みが感じられず肩透かしを食った感じでした。映画などのメッセージは、テーマと表現の他に、今それを作ること、あるいは今それを見ることの意味に手応えが感じられることではないかと思います。人は弱いものですからすがれる何かを求めます。自分ではない何かにすがることの儚さを感じましたが、今の時代はそうした感覚も他人ごととして消費しているようで、そもそも自分の気持ちに向き合うことが気薄になっているように感じます。だから自分の深い気持ちには、とても距離がある状況だと思います。テーマは普遍的なので、もしも今の時代に合わせて作り直すとするなら、視聴者を舞台の客席から引き上げて自分のこととしてドラマの進行に参加させてしまうような表現と展開が求められるのかも、と感じました。
2021年10月13日に日本でレビュー済み
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世界の権力支配の歴史が繰り返す、
ルサンチマンと内部闘争、
民主主義という内的パノプティコン構造(一望監視社会と自己従属化の自動化)、
これらの背景にある優生構造の歴史、呪い、ツケは、
ローマ、宗教の分裂まで遡るのか、
近づければ従属と支配の深みに嵌まっていく、
現代に至る諸系譜を本作から考察できる。
ルサンチマンと内部闘争、
民主主義という内的パノプティコン構造(一望監視社会と自己従属化の自動化)、
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ローマ、宗教の分裂まで遡るのか、
近づければ従属と支配の深みに嵌まっていく、
現代に至る諸系譜を本作から考察できる。
2022年2月25日に日本でレビュー済み
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連合赤軍事件から50年。今こそ見るべき作品。こういう「顧みられなくなった作品」をこそ掘り起こして見やすく示すことが配信の役割だと思う。今後もがんばって欲しい。
2020年8月17日に日本でレビュー済み
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この時代のこういう人たちの活動は言葉では大層なことを言うが空虚で空々しく好きじゃありません。長回しの会話劇として作られていますが、役者が台詞を噛んだり言いよどむ事が多く、緊張感は高いが下手な舞台演劇のように見えてしまいました。役者の人たちもこのような形で世に出すのは嫌だったのではと考えてしまいます。
2020年7月3日に日本でレビュー済み
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wikiによると、映画会社社長からの制作に対する異議の中での撮影だったらしい。
それゆえ、撮影を短くすませるために大島監督は長回しを多用し、俳優が噛んでもNGにしなかったそう。
これは鑑賞後に知ったことだが(そして100%事実とは限らない)、めちゃめちゃかっこいいと思った。制作に関わっている人全員。
そして、俳優の言い間違いの中で「俺が」と「俺たちが」の言い間違いは秀逸だと思った。
ただ、言い間違いやセリフを噛むことである種のリアリティは出ると思うが、前提となる演技力が不十分なので「演劇感」は否めなかった。いや、演劇感はセリフ内容そのものにあるかもしれないが。
終わり方もかっこよすぎ。
何も解決せず、何も変わらないことを俯瞰して見ている「ニヒル」のような視点を最後に与える終わり方。
それゆえ、撮影を短くすませるために大島監督は長回しを多用し、俳優が噛んでもNGにしなかったそう。
これは鑑賞後に知ったことだが(そして100%事実とは限らない)、めちゃめちゃかっこいいと思った。制作に関わっている人全員。
そして、俳優の言い間違いの中で「俺が」と「俺たちが」の言い間違いは秀逸だと思った。
ただ、言い間違いやセリフを噛むことである種のリアリティは出ると思うが、前提となる演技力が不十分なので「演劇感」は否めなかった。いや、演劇感はセリフ内容そのものにあるかもしれないが。
終わり方もかっこよすぎ。
何も解決せず、何も変わらないことを俯瞰して見ている「ニヒル」のような視点を最後に与える終わり方。