ジョージ・ミハルカ監督の異色オカルト・スリラー(1985年製作)。
前作「血のバレンタイン」(80)と、とても同じ監督とは思えない脱スプラッター映画。
魂の憑依と永遠の命を題材にミステリー・タッチで描く心理的に怖いタイプの作品。
主人公が、不思議な体験(幽体離脱)を繰り返すという奇妙な感覚に苛まされる。
奇怪な殺人事件に巻き込まれた主人公が、自ら真相を突き止めていくストーリー。
薄気味悪い空気が漂い、不安と恐怖を煽り立てる演出、衝撃的な結末のオチ。
カレン・ブラックの怪演ぶりが際立つ。ネタバラシはここまで。
手堅い仕上がりの良質ホラーである。画質は期待出来ない。