心理描写と、もどかしさがよく出来ている。
彼女は犯人では無いし、もちろん恐喝して来た男も犯人では無い。
刑事のセリフで彼女が犯人では無いと判る。
10分くらい息があったはずだ(彼女は致命傷を与えていない)。
殴られている、腕力が強い(彼女が逃げた後、男が入って来た)。
誰が犯人か、ヒッチコックの映画に無駄は無い。
帰宅時に、謎の男からの手紙について大家と会話をしている。
会話の中身から、ゆすりの男で無い事も判る。
彼氏の刑事は、手袋を発見してしまった事で頭がいっぱい。
彼女が犯人だと思っている。
彼女も彼氏に打ち明けようとするが、中々言えない。
彼女が正直に全てを打ち明けられたなら、強い腕力で殴ってはいない事が判り、
真犯人が別にいる事が判るのに。
そのもどかしさと、すれ違いが、続く。
このすれ違いが、ヒッチコックらしい気持ち良いラストになるのかと思ったが、
意外な展開。
それにしても、真犯人が最後まで登場しないなんて、ヒッチコックならではの奇想天外な演出。
もちろん、最初に刺した彼女の罪は残る。
恐喝 [DVD]
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
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フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | ジョン・ロングデン, セーラ・オールグッド, アルフレッド・ヒッチコック, チャールズ・ベネット, アニー・オンドラ |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 29 分 |
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登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 言語 : 英語
- EAN : 4960469041418
- 監督 : アルフレッド・ヒッチコック
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 29 分
- 発売日 : 2008/4/24
- 出演 : アニー・オンドラ, ジョン・ロングデン, セーラ・オールグッド
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : トーン
- ASIN : B002D4DGIE
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当り屋に何度が遭遇した事があるが、このゆすり屋と本当に同じ雰囲気だった。役者の演技に感動した。
しかし凶器に血が付いて居ない。しかも返り血もない。指紋もべったり付いている筈なのに。当時のイギリス警察はこんなレベルなのか?
私がゆすり屋だったらあんなに逃げたりしないで凶器を調べてもらう。
本当はこのゆすり屋が最後に現場に入り、片方の手袋を見付けた筈なのに、、、何か盗んで来たのかな?それとも最後に殺したのはこのゆすり屋なのかな?と思った。
アパートのメモの件が余り理解が出来なかった。
でもゆすり屋の演技がはまって居てとてもスリリングだった。
日本でも警察が悪だと云うことも多い。
警察官をゆすって自分の罪を逃れる輩も少なくないと思う。
とても現実的な部分もある。
しかし凶器に血が付いて居ない。しかも返り血もない。指紋もべったり付いている筈なのに。当時のイギリス警察はこんなレベルなのか?
私がゆすり屋だったらあんなに逃げたりしないで凶器を調べてもらう。
本当はこのゆすり屋が最後に現場に入り、片方の手袋を見付けた筈なのに、、、何か盗んで来たのかな?それとも最後に殺したのはこのゆすり屋なのかな?と思った。
アパートのメモの件が余り理解が出来なかった。
でもゆすり屋の演技がはまって居てとてもスリリングだった。
日本でも警察が悪だと云うことも多い。
警察官をゆすって自分の罪を逃れる輩も少なくないと思う。
とても現実的な部分もある。
2020年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アリスの男を見る目のなさや趣味の悪さが引き起こした事故っていうか、、、事件で、結末もあり得ないのですが、当時はこれでよかったんですかねえ。すぐ自首すれば罪には問われなかっただろうに。ゆすった男も気の毒だ。なぜ逃げ場のないところへ逃げこむんだと突っ込んでしまった。それに恋人の警察官が一番人間的にどうかと思う。恋人の家でタバコに火をつけてそのマッチをそのまま床に投げ捨てる奴だよお?聖人君子を求めはしないが道徳心くらい持ち合わせろよって最大の突っ込みをしました。偉大なるヒッチコックよ、これでいいのか?
2011年1月22日に日本でレビュー済み
アルフレッド・ヒッチコック監督の1929年のサスペンス。
最初は、成り行きを眺めているだけの物語でしたが、
殺人事件が起こってから、いきなり面白くなりました!
「ナイフ、ナイフ」と、おばちゃんが何度も言う時の
アリスちゃんの焦燥。追いつめられたような心理描写。
恐喝する変な男が現れたり、恋人の警察官が、真相を
知った後にとる行動と、昔の映画だから地味なんだけど、
その分、工夫された演出で、とても面白かったです。
この映画は、イギリス初のトーキー作品だそうですが、
アリスちゃんの恋人が警察官で良かったと思いました。
最初は、成り行きを眺めているだけの物語でしたが、
殺人事件が起こってから、いきなり面白くなりました!
「ナイフ、ナイフ」と、おばちゃんが何度も言う時の
アリスちゃんの焦燥。追いつめられたような心理描写。
恐喝する変な男が現れたり、恋人の警察官が、真相を
知った後にとる行動と、昔の映画だから地味なんだけど、
その分、工夫された演出で、とても面白かったです。
この映画は、イギリス初のトーキー作品だそうですが、
アリスちゃんの恋人が警察官で良かったと思いました。
2021年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒッチコックの初トーキー作品であるばかりか、英国映画の初のトーキー作品でもあるらしい。冒頭からのプロローグ的なエピソードは、セリフなしで映像と音楽だけで見せるスタイルをとっている。手慣れたように快調なテンポだったので、セリフが入ってからはちょっとスローダウンしたように思ったが、ヒロインが浮気?的に、男のアトリエを訪れてからは、映像的にサスペンスが感じられて、ナイフでっていうところも緊迫感がありイイ。このアトリエのシーンはなんとなくエロティックでもある。ヒロインが朝までロンドンの街を彷徨うところ、大英博物館で捕り物、容疑者の写真や指紋を並べて映す、などなど映像表現も楽しめる。わたしには、トーキーというより、どちらかというとサイレント映画の手法の映像が魅了的に感じられた。トーキーとしては、近所のオバチャン?の井戸端的なおしゃべりで、ヒロインの耳に、ナイフ、ナイフ、ナイフと響いてくるところが面白かった。あとは、タイトルにもなっている恐喝する男のずうずうしい、不愉快になるような振る舞いの描写が素晴らしいと思った(いかにもといえば、いかにもなんですが・・・)。これで一件落着とはいかないぞ、というような道化の画の使い方も巧い。映画とは、全く関係ないが、ヒロインの顔がトリンドル玲奈に似ているような気がした(まったく関係ないですが・・・)。サスペンス映画として面白く、全体的な作品の完成度も高く感じられた。
2020年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒッチコックさんこの頃からサスペンスばかり撮っていたんですね。シンプルに纏まってて面白かったです。女優さんも可愛くて良し。
2022年4月25日に日本でレビュー済み
監督はアルフレッド・ヒッチコック、撮影は『バルカン超特急』のジャック・コックス、1929年の作品です。イギリス初の長編トーキー映画ですがサイレント版も作られています。
スコットランド・ヤードの刑事フランク(ジョン・ロングデン)は、ガールフレンドのアリス(アニー・オンドラ)を誘って喫茶店に出かけるのですが、つまらないことから喧嘩になり、フランクは店を出てしまいます。それでも仲直りをしようと店に戻りかけたとき、アリスが画家のクルー( キリル・リチャード )と店を出ていくのを目にします。その後ある不幸な出来事が起こり、それをトレーシー(ドナルド・カルスロップ)という男に見られてしまいます。
トーキー映画ではありますが、サイレント映画に特徴的な過剰とも言える演出、特にアニー・オンドラの表情やラストの二人の動きが彼らの心情を見事なまでに代弁し、セリフ以上の表現をしています。見る価値大です。
なおチャップリンは今回、10分過ぎに電車の中で子供にチョッカイをだされる老人役で登場し、笑えます。
スコットランド・ヤードの刑事フランク(ジョン・ロングデン)は、ガールフレンドのアリス(アニー・オンドラ)を誘って喫茶店に出かけるのですが、つまらないことから喧嘩になり、フランクは店を出てしまいます。それでも仲直りをしようと店に戻りかけたとき、アリスが画家のクルー( キリル・リチャード )と店を出ていくのを目にします。その後ある不幸な出来事が起こり、それをトレーシー(ドナルド・カルスロップ)という男に見られてしまいます。
トーキー映画ではありますが、サイレント映画に特徴的な過剰とも言える演出、特にアニー・オンドラの表情やラストの二人の動きが彼らの心情を見事なまでに代弁し、セリフ以上の表現をしています。見る価値大です。
なおチャップリンは今回、10分過ぎに電車の中で子供にチョッカイをだされる老人役で登場し、笑えます。
2017年6月4日に日本でレビュー済み
「これ無声映画なのかな」と思うとトーキーになる。不思議な感覚を最初に味わうことができる。
後年のヒッチコック作品名場面のプロトタイプを何ヶ所か見い出すこともできる。
しかし、警官嫌いのヒッチコックらしい刑事(ジョン・ロングデン)の描き方だが、このインモラルな結末はOKなのかなと思いませんか?皆さん。ヒッチコックはもちろんモラリストからは程遠い人でしょうが、爽快感がないエンディングでしたね。
後年のヒッチコック作品名場面のプロトタイプを何ヶ所か見い出すこともできる。
しかし、警官嫌いのヒッチコックらしい刑事(ジョン・ロングデン)の描き方だが、このインモラルな結末はOKなのかなと思いませんか?皆さん。ヒッチコックはもちろんモラリストからは程遠い人でしょうが、爽快感がないエンディングでしたね。